「天気の子」醍醐虎汰朗インタビュー 初挑戦の裏側&“大ファン”小栗旬との約束明かす
2019.07.18 18:00
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新海誠監督の最新作『天気の子』(7月19日公開)で主人公・森嶋帆高役の声優を務める俳優・醍醐虎汰朗(だいご・こたろう/18)。モデルプレスでは、約2000人が参加したオーディションから抜てきされた醍醐にインタビューを行い、その素顔に迫った。
2000人から『天気の子』主人公に抜てきされた醍醐虎汰朗
2000年9月1日生まれ、東京都出身の醍醐は2016年にデビュー。2017年には、自身初の舞台出演ながら人気舞台シリーズ「『弱虫ペダル』新インターハイ篇」の主演に選ばれ、演劇「ハイキュー!!」主演・日向翔陽役で公演を控える今後が期待される俳優の一人。そんな醍醐が初の声優に挑戦する『天気の子』は、天候の調和が狂っていく時代に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を「選択」する姿を描く物語。ヒロイン・天野陽菜の声は、同じくオーディションで決定した女優の森七菜が演じる。
醍醐虎汰朗、声優初挑戦「第一声はものすごく緊張した」
今回の抜てきに「新海監督の作品に自分が受かるとは思っていませんでした。合格と聞いたときは、心の底から嬉しかったんですけど、『俺がやるんだ』って実感が湧いてきたのは発表会見(2018年末)の頃でした。それまではまだ実際に稼働しているわけでもなかったので、『本当にやるのかな?』って(笑)。じわじわ喜びを感じました」と心境を吐露した醍醐。社会現象を巻き起こした『君の名は。』から3年ぶりとなる新海監督の新作ということもあり、「アフレコの第一声はものすごく緊張しました」とプレッシャーも大きかったようだが、「最初にVコンテを観させていただいてから、4ヶ月ほど時間が空いたので『声が変わってないかな?』とか『あの頃どうやってたっけ?』とか色々考えてしまったんですけど、新海監督が『帆高は醍醐くんで、醍醐くんは帆高でもあるから、何も気にしないで自由にやっていいんだよ』とおっしゃってくださったおかげで緊張が和らいで、リラックスして臨むことができました」と現場の様子を明かした。
また、刑事・高井役を演じた声優の梶裕貴からは「テクニカルな部分について教えてもらいました」といい、「振り向いたときの息遣いとか、休憩中に細かい部分まで。息切れのときの音は『はぁはぁはぁ』って言っているように聞こえますけど、実は『はぁ』『く』『んはぁ』『ふぅ』『へぇ』とか微妙に違う音で耳を楽しませているんです。そういう技術を教わったことで、声のお芝居の奥深さをより感じました」と初のアフレコから学ぶことも多かったようだ。
小栗旬の“大ファン” 醍醐虎汰朗、舞台裏での約束明かす
今作では、“大ファン”を公言する俳優の小栗旬と初共演。ひょんなことから出会った帆高を住み込みで雇うライター・須賀圭介の声を担当する小栗は、醍醐と掛け合いの多い役どころ。醍醐は自身のSNSで、小栗との2ショットを公開するとともに共演の喜びを綴っており、インタビューで小栗の名前が話題に上がった際にも「ただただファンです…」と顔を赤らめ、「もう大ファンなんです!かっこよかったです!!」と無邪気な笑顔。
現場では、その姿勢にも心打たれたようで「すべてかっこよかったんですけど、やっぱり役者としての部分が特にかっこよくて…!アフレコでは、アニメーションの口が動いたら喋り始めて、閉じたら喋り終わらないといけないんですけど、小栗さんは全部一発でタイミングがぴったりだったんです。それって何回も何回も同じ映像を観ているってことだと思うんですけど、あれだけすごい人になってもやっていることは変わらないんだなって感動しました」とエピソードも。
さらに、“大ファン”であることを本人に伝えたときのことを「初めてお会いしたとき、『めちゃくちゃ好きです』って言ったら『ありがとう』って言ってくださいました!」と興奮気味に振り返り、「あんないい香りがする人いるんだ~って思うくらい良い香りがしました。僕も同じ香水を使いたくて、何の香水を使っているか聞いたんですけど、値段が高かったので『買えるようになったら絶対買います』って言ったら、『今後会うときに買ってきてやるよ』って!楽しみです!!」と憧れの人との約束に胸を弾ませた。
醍醐虎汰朗が語る“夢を叶える秘訣”は…
“俳優・醍醐虎汰朗”にとって、一つの転機になるかもしれない『天気の子』――「公開されたらきっと変わることもあると思うんですけど、僕はお芝居をすることが仕事なので、余計なことは考えないようにしています。一つ一つの役柄に丁寧に向き合っていれば、良い方に繋がっていくだろうと信じています」。今、夢に向かって走っている彼が思う“夢を叶える秘訣”は「自分の気持を最優先にして動くこと」。「まだ僕も夢は叶っていない」と前置きした上で、「『○○になりたい』って思いがあるなら、その夢に向かって頑張らないとダメだと思うし、夢を掲げたからには精一杯やるのが大切だと思います。僕は中学3年生の12月に芸能界に入ったんですけど、最初は友だちから『やってみたら?』って言われて始まって、今ではその友だちから『まだやってんの?』って言われているんです。ときには人の意見に耳を傾けることも大事だと思いますけど、誰に何を言われたから辞めるとか、それは違うなと思っていますし、だからこそ『見てろよ!』って思いもあります。これからも、自分の意思を強く持って進んでいきたいです」と真剣な眼差しで語った。
新海監督は、昨年の製作発表記者会見で醍醐の印象を「最初にマイクの前で喋っているところを見て、僕たちが描いている帆高そのものとすごく似ているなと思った」と明かしていたが、今回のインタビューでも、「熱すぎたかな…」と言いながら“夢を叶える秘訣”を教えてくれた醍醐の姿に、帆高と重なる真っ直ぐさを感じ取ることができた。彼の持つ熱が注ぎ込まれた帆高に、きっと多く人が心動かされるだろう。(modelpress編集部)
映画『天気の子』
原作・脚本・監督:新海誠
音楽:RADWIMPS
声の出演:醍醐虎汰朗 森七菜/本田翼/吉柳咲良 平泉成 梶裕貴 倍賞千恵子/小栗旬
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:田村篤
美術監督:滝口比呂志
<ストーリー>
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。彼女には、不思議な能力があった。
「ねぇ、今から晴れるよ」
少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――
醍醐虎汰朗(だいご・こたろう)プロフィール
生年月日:2000年9月1日生まれ出身地:東京都
慎重:165cm
趣味:ゲーム・ゴルフ・ランニング
特技:サッカー・水泳・ボクシング
2017年、人気舞台シリーズ「『弱虫ペダル』新インターハイ篇」で主演に抜てきされ、「スタートライン」「ヒートアップ」「箱根学園王者復格(ザ・キングダム)」の3作品で小野田坂道役を演じた。また、映像作品としては映画『兄に愛されすぎて困ってます』(2017年公開)、ドラマ「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)に出演したほか、今後は主人公の声を担当した映画『天気の子』(7月19日公開)、映画『セブンティーン・モータース』(2019年公開予定)、演劇『ハイキュー!!』秋新作公演(主演・日向翔陽役)が控える。
ヘアメイク:AYA (BVCメイク)
スタイリスト:井上亮 (BVC)
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