和田雅成、初単独主演&アーティストデビューで飛躍の1年「これから新しく始まる世界」 蒼井翔太とのコラボエピソードも<1st Album『Raise』インタビュー>
2024.12.11 17:15
12月11日(水)に1st Album『Raise』をリリースした、俳優の和田雅成。今年アーティストデビューやドラマ単独初主演を果たし、注目を集めている彼にモデルプレスが直撃。アルバムに込めた思いや2025年の抱負を語ってもらった。
和田雅成、アーティストデビューから3か月でアルバムリリース
舞台『⼑剣乱舞』シリーズや舞台『呪術廻戦』、ミュージカル『ヴィンチェンツォ』など、数多くの人気舞台やミュージカルに出演し、ドラマや映画、CMなどでも活躍している和田雅成。今年の9月に単独初主演を飾り、映画化もされた『神様のサイコロ』の主題歌でアーティストデビューを果たし、今まさに活動の幅を広げている。アーティストデビューから約3か月でリリースとなる1st Album『Raise』は、和田雅成の今の思いが詰まった渾身の作品。声優や俳優、歌手とマルチに活躍している蒼井翔太とのコラボ楽曲が含まれた13曲が収録され、2025年2月8日(土)には、アルバムの発売を記念した自身初のワンマンLIVEも開催する。
和田雅成、アーティストデビューは「周りの支えが心強かった」
ー まずは1st Album『Raise』のリリースおめでとうございます!今年の9月に単独初主演ドラマ/映画が決定し、さらに主題歌でアーティストデビューを果たしましたが、当時を振り返ってみていかがですか?主演ドラマは、役者を志す中で誰でも思い描くものなので、すごく幸せでした。さらに主題歌を歌う機会をいただけて、純粋に嬉しかったですね。
ー 主題歌のオファーを受けた際は、悩まれたそうですが?
歌に自信があるわけではなかったので、俳優とアーティストの二足の草鞋を履くことは無理だと思っていました。その中で、関わってくださる方々がすごく僕のことを考えてくれて、こんなにも協力してもらえることは本当に幸せだなと感じたんです。僕のことをサポートしてくれる方がいるからこそ、アーティストデビューを決意することができました。
ー 実際にアーティスト活動を始めて、舞台やミュージカルで歌うことへの違いは感じますか?
舞台俳優としては作品やキャラクターを背負いますけど、舞台上でお芝居をするのは結局僕だし、歌うのも僕。俳優とアーティストはどちらも、今まで経験してきたことや自分の思いが歌詞に乗ってファンの方に届くと思うので、大きな違いはなかったです。
ー では、今回1st シングル発売から約3か月という短い期間でアルバム発売になりますが、アルバム発売が決まった時の心境を教えて下さい。
ドラマ『神様のサイコロ』の主題歌「Dice」の後に、ドラマ『0.5D』の主演も決まって、そこでも主題歌を歌わせてもらうことになったんです。カップリング曲も合わせると4曲になるんですが、「和田さん、4曲あるんだったらもうアルバムですよ!」って言われて(笑)。「…アルバム?」って思ったんですけど、周りの後押しもあって決めました。
ー アーティストデビュー時同様、協力してくださる周りの方に支えられて?
そうですね。和田雅成の1st Album『Raise』なので、宣伝するのもライブをするのも和田だけ。知名度が足りていないし、集客も足りないんじゃないかっていろいろな葛藤があったんですけど、周りの支えがすごく心強かったです。
和田雅成、1st Album『Raise』に込めた思い
ー 1st Album『Raise』は、全体を通してどのような作品になっているのでしょうか?アルバムのタイトル『Raise』は、他動詞としての「上がる」「上げる」という意味があります。アルバムの中には「Fly Higher」という曲があったり、僕自身のことだけじゃなく、曲を聴いてくれた人やアルバムを手にしてくれた人が、このアルバムに出会ったことによって1歩踏み出せたり、人生がいい方向に変わったらいいなという思いが込められています。
ー アルバムの中で注目して聴いてほしい楽曲やポイントがあれば教えてください。
今まではバラード曲が多かったんですよね。バラードが強みだし、求められているんだなと思っていて。でも僕自身、過去に勇気づけられてきた楽曲はアニソンなどのアップテンポでまっすぐな歌詞が多かったので、今回はアップテンポな曲も多めに作っていただきました。「Fly Higher」や「Now Loading」は気持ちが上がるような曲になっているので、違うジャンルも歌えることを知ってほしいし、聴いてほしいです。僕が今までアーティストの方から受け取ったものを、このアルバムでしっかり体現できたらなと思っています。
ー 後半になるにつれてバラードになっていくのが印象的でしたが、収録曲の順番はどのように決められたのでしょうか?
僕が決めさせてもらいました。アルバムタイトルでもある最後に収録されている「Raise」ですが、実はINST(歌のないメロディだけの曲)なんです。ライブが始まる前、お客さんの気持ちを上げるために流す曲なので、最初は1曲目に入っていたんですが、最近はサブスクで音楽を聴く方も多いので、たまたま僕のことを知らない人が聴いた時、僕の声や歌詞を届けられないなと思って「Brand New World」に変えました。
ー 「Brand New World」、明るく前向きになれる楽曲ですよね。
僕にとって、アーティスト活動自体がこれから新しく始まる世界なので、1曲目に持ってきたんです。次に、アーティストとしてこの世界を読み込んでいる途中という意味を込めた「Now Loading」。読み込んだ先にあったのがデビュー曲「Dice」。そのあとも、デビューから飛躍したいから「Fly Higher」を持ってきたり、歌詞も照らし合わせた順番になっています。僕のファンの方は最後まで聞いてくれると思うので、ライブ前に流れるINST「Raise」を最後にして、ライブに繋がっている形にしました。
ー なるほど。アルバムを聴き終えると、リアルのイベントに繋がっていくんですね。アルバムのタイトルでもある「Raise」がINSTなのも珍しいですよね。
元々は曲名がなく「INST」だったんですけど、INSTにも曲名をつけることが多いので、どうしようかと話し合っていた時に、「Raise」の案が出て決まりました。確かにこのアルバムは『Raise』だし、「Raise」があってもいいかなと。皆さんが初めて聞いたら、アルバム名でもある「Raise」がメロディだけ?って思うかもしれないですね(笑)。
ー まさに、驚きました(笑)。となると元々「Raise」という楽曲はなかったんですね。
アルバム収録曲の13曲をひっくるめて『Raise』だと思ってたので(笑)。
和田雅成、蒼井翔太とのコラボ実現
ー 今回のアルバムには蒼井翔太さんとのコラボ楽曲「Resurgence」が収録されていますが、コラボに至った経緯を教えて下さい。このアルバムを作るにあたり、もし誰かとコラボするならこれまでの活動とは違うことに挑戦したかったんです。そこで、恐れ多いんですけど過去にドラマでご一緒させていただいた翔太くんとコラボができたらなと思って確認をしてもらって。そしたら翔太くんが二つ返事でやりたいって言ってくれて、実現しました。
ー 疾走感がある素敵な楽曲ですよね。
なんとなく、バラードじゃないといいなと思っていたんですよね。もちろんバラードも素敵ですが、結果「2人でコラボしたね~!」って気持ちが高まるような感覚が強かったので、アップテンポの楽曲が雰囲気に合っていました。曲名の「Resurgence」は「再生する」という意味があって、サビでリズムが盛り上がっていく感じがとても素敵なのでたくさんの方に聴いてほしいです。
ー レコーディングはどのように進んだんですか?
翔太くんが先だったんですが、やっぱりアーティスト活動を長くされている方なので、上手いなぁと思いながらレコーディングしました。翔太くんは感情を乗せた上で本当に音を外さないんですよ。当たり前だと思われるかもしれないけど、本当にすごいなと尊敬しています。
ー 『Raise』の発売を記念して、来年2月8日には自身初のワンマンLIVEも開催。どんなLIVEにしたいですか?
アーティストの方々が、自分たちの世界観や思いをファンに届ける姿って本当にかっこいいんですけど、僕はファンの方が受け取ったものがすべてだと思っているので、LIVEに向けてどうしたいという願望はないです。
お芝居で例えると、相手のことを考えずに自分の気持ちだけで演技をするのはすごく嫌で。日によって演じる人のコンディションは違うと思うので、その日のその人とお芝居がしたいんですよね。だからLIVEも同じように、その日のコンディションで来てくれるその日のお客様たちと同じ空間を楽しみたいです。
ー 役者としての考えとアーティストとしての考え、重なる部分があるんですね。
重ねることしかできないタイプなんだと思います。でも3ヶ月後のライブで「俺はお前たちを…」とか自己満足発言をしているかもしれないですよ(笑)。それも今言ったように、その日の僕なので嘘でもないんですけど、現時点ではその場でその日に生まれるものを楽しみたいと思っています。
和田雅成の夢を叶える秘訣
ー 2024年も残りわずかですが、1年を振り返ってみていかがでしたか?また、2025年の抱負も教えて下さい。今年は我慢の年だったなと。今33歳なんですけど、32歳で100%売れる自信があったんです。もっと売れて、もっと違う形で飛躍してる予定が、結果的に自分が思い描いていた年にならなくて。だからって苦しかったわけではないし、1つ1つのお仕事が幸せでしたけど、野望は叶わなかったなと。ありがたいことに、今年の1月の時点ですでに10月までのスケジュールが決まっていたんですが、自分が思い描いてたところに行けない日々を過ごすことに対しての我慢がありました。
ー “我慢”という壁を乗り越えて、来年はどんな年に?
売れるっていう目標は変わらないです。だから来年どうしたいのかというよりは、今年の自分を無駄にしないことが来年の目標かなと。絶対無駄になんかならないんですけど、今年の経験を大切にして、2025年を過ごしていきたいです。
ー シンプルですが、大事なことですね。では、夢を追いかけているモデルプレス読者へ向けて、和田さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。
“どれだけ本気か”ですかね。僕自身、自分に対して「本気か?」って思う瞬間があるんです。そんなの分かってるよって思われるかもしれないけど、夢として叶えたいのであれば、本気じゃないとダメだよなって。昔は自分が売れるためにはお酒を飲まない、とか考えが硬かったんですけど、今は自分が納得できるように本気でやれば、遊んでもいいんじゃないかなと思います。夢が叶わなかった時に後悔のない生き方ができていればいいんじゃないかな。
ー 最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
急に重たい話ですけど、世の中生きていく中で周りの目を気にしたり、しんどいこともあるじゃないですか。でもアルバムのタイトルにもあるように、僕はみんなで上がっていきたいし、楽しく生きていきたいなって本気で思っています。このアルバムを聞いて、僕を見て、ちょっとでも前向きな気持ちになってほしいし、みんなで幸せに生きていこうよって伝えたいです。
ー 素敵なメッセージ、ありがとうございました!
気さくな雰囲気で撮影とインタビューを受けてくれた和田さん。これまで舞台俳優として、現場で生まれるフィーリングを大事にしてきたという彼は、“アーティスト”としても、自分の状況、感情を乗せて、作品を作り続けていくのだろう。「その日に生まれるものを楽しみたい」その純粋な思いを胸に、これからもファンと一緒に高みを目指していく。(modelpress編集部)[PR]提供元:キングレコード株式会社
1st Album『Raise』
[初回限定盤]CD+Blu-ray フォトブック付き(36P)¥7,150(税抜¥6,500)
[通常盤]CD only
¥3,520(税抜¥3,200)
CD収録内容
01.Brand New World
02.Now Loading
03.Dice
04.Fly Higher
05.プライド
06.fragile
07.own world
08.Resurgence -Masanari Wada×Shouta Aoi-
09.Game is over
10.memories
11.虹の彼方
12.ピリオド
13.Raise
Blu-ray収録内容
「Dice」Music Video
Music Video Behind the scenes
Shooting Behind the scenes
1st ONEMAN LIVE「Raise」
日程:2025年2月8日(土)時間:【1回目】開場13:15 開演14:00 【2回目】開場16:45 開演17:30
会場:関内ホール 大ホール
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
【乃木坂46の“サラツヤ髪”が話題沸騰】田村真佑&金川紗耶のヘアケア事情に迫る マストアイテム&マイルールは?モデルプレス
-
ぴょな“包み隠さない素の姿”が魅力に「印象がガラリと変わりそう」リアリティーショー見どころ語る【「HASHTAG HOUSE」インタビュー】モデルプレス
-
乃木坂46金川紗耶、目指す“先輩像”は齋藤飛鳥 大切にしている考え方は「否定しない」【「歩道橋」インタビュー】モデルプレス
-
乃木坂46田村真佑、加入6周年で“新たな決意”「いつまでも後輩気分ではダメ」継承したい先輩の思いとは【「歩道橋」インタビュー】モデルプレス
-
おだけい、パートナーから学んだ愛 インフルエンサー同士の共同生活は「財産」【「HASHTAG HOUSE」インタビュー】モデルプレス
-
GENIC増子敦貴「体感予報」で感じた“マジック現象” 俳優よりアーティスト業が難しい理由【インタビュー】モデルプレス
-
【「あのクズ」プロデューサーインタビュー】奈緒&玉森裕太の印象に残った撮影 キスシーン制作秘話も「鍛えたからこそできる」モデルプレス
-
かとゆり、ヒカルとのコラボで“リアリティーショーの難しさ”再認識 番組参加の理由とは【「HASHTAG HOUSE」インタビュー】モデルプレス
-
岩橋玄樹「今までは甘えていた」ソロデビューから4年で感じた成長 日本ベースの活動で世界進出目指す理由は?【インタビュー前編】モデルプレス