ヒプノシスマイク シブヤ・ディビジョン、“個性炸裂”新CDでファンの沼落ち加速?制作エピソード&お互いのソロ曲への感想も「ようやく本当のポッセに...」<「Fling Posse」ロングインタビュー>
2024.08.21 18:15
音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の中でもひと際個性が光るシブヤ・ディビジョン「Fling Posse」が、8月21日(水)にCD『.Fling Posse』をリリース!モデルプレスでは、キャラを演じる人気声優の白井悠介・斉藤壮馬・野津山幸宏の3人にソロインタビューを実施。今作に関する想いや注目ポイントなどをたっぷり聞いた。
目次
ディビジョン別CDを7か月連続リリース中!
\ラップ音楽と共にバトルを展開/ヒプノシスマイク(ヒプマイ)は、
イケブクロ・ディビジョン、
ヨコハマ・ディビジョン
シブヤ・ディビジョン
シンジュク・ディビジョン
オオサカ・ディビジョン
ナゴヤ・ディビジョン
の6チームに分かれ、ラップ音楽と共にバトル展開する音楽原作キャラクターラッププロジェクト。各チーム3人組で編成され、総勢18人の個性豊かなメインキャラクターが揃っており、作り込まれた世界観と奥深い魅力にハマる人が続出している。
原作の音楽CD以外にもコミカライズや舞台などメディアミックスも積極的に行っていて、YouTubeの登録者数数は104万人を超える(※24年8月上旬時点)。
24年6月からは、ディビジョン別CDを7か月連続でリリース中!
\個性が光るFling Posseのメンバー/
シブヤ・ディビジョン「Fling Posse」(愛称・ポッセ)は、飴村乱数(白井悠介)・夢野幻太郎(斉藤壮馬)・有栖川帝統(野津山幸宏)の3人組。ファッションデザイナー、小説家、ギャンブラーとそれぞれ異なる色をもち、同じチームでありながらも各々自由に活動するところも魅力だ。
これまで数々の試練を乗り越えてきたポッセだが、『.Fling Posse』ではソロ3曲とドラマトラック(各ディビジョンのストーリー)から、キャラとチームの確かな成長、そして絆が感じられる。3人はどのような想いで今作に臨んだのか。
白井悠介「本当のポッセに」乱数ソロの歌詞から分かる3人の関係性
ソロ曲:「One and only」ー 「One and only」は、 ポップなサウンドで乱数らしい明るい曲になっていますが、この曲に込めた想いについてお聞かせください。
白井:今まで乱数はトラウマや過去との葛藤がありましたが、それもチームで乗り越えてきました。それを経て、今回のソロは歌詞も曲調も一切の汚れがなくなった状態というか、心のモヤモヤが晴れて、改めてこれからもポッセの3人で歩んでいくぞという気持ちが表れた明るい曲ですね。ただ、背後にあるストーリーを踏まえて聴くと、単に明るいだけではないと分かる曲でもあります。
ー 「唯一無二」「ボクはボクになれた」という歌詞からも、クローンの乱数だからこその想いが伝わってきました。白井さんが特に気に入っている歌詞はありますか?
白井:「ボクらの代わりなんていない」という歌詞です。今までは乱数の心情的にも「ボクの代わりはいない」というスタンスだったと思うんです。でも今回は「ボクら」と言っている。幻太郎と帝統の代わりなんていない、この3人でないとFling Posseじゃない。ワンフレーズですが、本当にそうだなって改めて思わされました。歌の中で「永遠のPosse」とも言っていますし、ようやく本当のポッセになれたな、と。
ー 実際に歌ってみて、面白みを感じた部分はありましたか?
白井:ここまでファルセットのある曲を歌ったことがなかったので、まず仮歌を頂いた時に「え、これ歌えるか?」と思いました(笑)。今回ハイトーンが特長のビッケブランカさんに作曲・編曲をしていただいたので。ただ、実際にレコーディングしてみると、地声で乱数のテンションを演出するよりも「いけるぞ!むしろファルセットの方がラクかも」という気付きがありました。技術的には声のぐらつきに気をつけながら歌いましたが、レコーディングは本当に楽しかったです!
ー では、「ここはぜひ聴いてほしい!」という注目ポイントは?
白井:やはりファルセットが続くサビは、今までの乱数のソロ曲にもあまりなかった表現なので注目してほしいですね。それから、個人的に気に入っているのが2番のラップの部分です。すごく乗りやすいリズムで、ここでも幻太郎と帝統への想いと自分自身の心情を語っているので、聴くと前向きになります!
ー 幻太郎と帝統のソロ曲については、聴いてみてどのような印象を持ちましたか?
白井:幻太郎の「うそ」の全編ポエトリーには衝撃を受けました。まだレコーディングする前に壮馬に会ったのですが、本人から「史上最高にポエトリーしてるよ!」って言われて(笑)。「いやいや、元々してますよお前さん」と思っていたんですけど、聴いて納得しました。前回のEP(『The Block Party -HOMIEs-』『The Block Party -HOODs-』)の幻太郎ソロ曲がメロディアスだった分、ギャップも大きかったです。聴いた時のファンの皆さんの反応も楽しみですね。
ー 確かに楽しみですね!帝統の「God in the Dice」は歯切れの良いビート感が爽快ですよね。
白井:あのビート感の良さは帝統の真骨頂というか、本当に聴いていて心地良いラップですよね。タイトルこそ神々しいですけど、軽快で疾走感があって今までの曲よりもノリが良いなと思いました。ラップの部分はもう、さすがのづ(野津山)です!
ー そして「第三回ディビジョン・ラップバトル」の開催が決まりました。前回は見事優勝されましたが、Fling Posseとして二連覇への意気込みをお聞かせください。
白井:今まで誰も連覇したことはないので、もちろんまた優勝したい気持ちは強いです。前回の時よりもチームとしてはさらに絆が深まっているので、ディフェンディングチャンピオンとして、ぜひ連覇したいなと思っております!
ー さらに絆が深まったとのことですが、具体的なエピソードがあれば教えてください。
白井:今回のドラマトラックで3人の今まで語られていなかった部分が見えてきて、腹を割って何も包み隠さずさらけ出せる関係になりました。苦楽を共にしてきて信頼できる仲間になれたのは、すごく強いなと思うんですよね。乱数はリーダーとして引っ張っていきたい気持ちもありつつ、お互いがお互いを支え合っているというか。綺麗な三角形を維持しながら、それがどんどん強固になっている。なので、ラップバトルも負ける気はさらさらないです(笑)。
ー 今回の記事で初めてヒプマイやポッセの曲に触れる、という方に伝えたいヒプマイとポッセの魅力はなんでしょう?
白井:とにかく「沼が深いぞ!」と(笑)。表面的に見えているものだけではなくて、掘れば掘るほどすごいものが出てくるのがヒプマイだと思うんですよね。もちろん楽曲も魅力的なので、曲から知ってくださった方がストーリーを追っていくうちに別のキャラを好きになったりして。むしろ僕は、ストーリーがヒプマイのベースになっているのかなとも思います。ストーリーを踏まえて改めて曲を聴くと、また違った受け止め方ができるだろうし、色々な感情が生まれると思います。アニメもあるので、音より映像で観たいという方はそちらから触れていただけると嬉しいです。
ー 続いてはモデルプレス恒例の質問です。夢を追いかけている読者に向けて「夢を叶える秘訣」を教えてください。
白井:諦めないことは大前提として、あくまで個人的にはですが、声優デビューして色々な作品に関わらせてもらえるようになった秘訣は、すごく楽天的だったからかなって。ポジティブよりはもっと気楽な感じというか、なんとかなるでしょ精神で今までやってきました。ミスしたり思い通りにいかなかったりしても、起きたことはしょうがないし、落ち込む時間って無駄だよな、と。それよりももっと楽しいこと、自分のやりたいことに目を向けて時間を割いた方が絶対に自分のためになると思いますね。夢があるってとても素敵なことだし、叶えるべきです!
ー 最後に個人的に今後挑戦したいことを教えてください。
白井:4月に開催された10th LIVEで、今まで歌ってこなかったメンバーと一緒にEP収録曲を歌わせてもらったんですけど、またディビジョンを超えて歌を歌えたら嬉しいですね。そうすることによって、また新たな表情や関係性が見えたりするのが好きなので、ぜひやりたいです。
斉藤壮馬「この曲に出会えてすごく嬉しい」今の幻太郎だから紡げる“うそ”
ソロ曲:「うそ」ー ソロ曲「うそ」は、真偽を織り交ぜた言動が多い夢野幻太郎のキャラに合った歌詞ですが、この曲の奥底にあるものは何でしょうか?
斉藤:個人的には「うそ」というタイトルでありながら、ある意味1番むき出しの楽曲ではないか、と思っています。ただ、僕が何かを伝えようというより、この曲を聴いた皆さんが今までの幻太郎やヒプマイの歩みと照らし合わせて、各々感じるものがあってくれたら良いなと思いました。自分が「夢野幻太郎はこういう人です」「ここはこうです」と言うのは野暮かなって。
ー 過去のソロ曲にもあったポエトリーリーディングのスタイルですが、ずっと語りのように展開していく中で、感じたことはありましたか?
斉藤:ポップスの楽曲には、大体BPMが決められているんですけど、今回はフリーテンポでのピアノの録音を元にして楽曲が作られました。それもあり、今回が1番リズム的に難しかったです。前半はゆったりしていて、後半はテンポが上がっていく中で、クリックという一定のリズムを刻むガイドに沿っていない部分があるんですよ。だから曲のうねりを感じながら、一緒に感情を盛り上げていくというのが非常に難しかったですね。内に深く入っていくような楽曲なので、レコーディングの時は自分もこの曲の世界に入り込みました。それから「うそ」にも一応サビはあるんですけど、そこも全く歌っていなくて。幻太郎の曲としては初めてのアプローチで、全編ポエトリーであるからこそ、どうやって曲のメリハリを表現できるのか考えながら臨みました!
ー 小説家の幻太郎を演じながら、普段から読書家でもある斉藤さん。今回谷川俊太郎さんの原詩「うそ」が歌詞になっていると知った時、どう感じましたか?
斉藤:率直に「どういうことなのか?」と(笑)。本好きの端くれとしては、まさかお仕事で谷川さんが書かれた詩をパフォーマンスできるとは夢にも思っていなかったので…。実際に歌詞を見たら幻太郎にぴったりで「これは!」となりましたね。そして、今だからこそ歌える曲だとも思いました。初期の幻太郎と今の幻太郎だと、きっとこのリリックに付与される意味合いが変わってくると思うんです。だから、このタイミングで、幻太郎というキャラの心を通してこの曲に出会えてすごく嬉しいです。
ー 「ここはぜひ聴いてほしい!」という注目ポイントはありますか?
斉藤:成長してきた今だからこそ生まれてくる表現があって、幻太郎らしさがふんだんに盛り込まれた楽曲だと思います。音楽的にもかなり挑戦していて、ポエトリーリーディングというよりはもっと踏み込んだ語りというか、ひとり言みたいな雰囲気がある。ピアノの一音一音に至るまでこだわり抜かれているので、ぜひ細部までじっくり楽しんでほしいです。個人的には、「幻太郎の声を担当している斉藤壮馬にこの曲を任せてみよう」と、チームの皆さんが信じて託してくれたことが嬉しかったですね。
ー 乱数と帝統のソロ曲についての印象もお聞かせください。まず「One and only」は、聴いてみてどのような印象を持ちましたか?
斉藤:実は白井君がレコーディングをする前にデモを聴かせてくれたんですけど、ビッケさんらしい跳ねるようなリズムが心地良いな、と感じました。そして何より、すごい音域だなって(笑)。でも実際に完成してから聴いたら、抜け感のあるファルセットで、綺麗なだけではなくて力強さもあってすごく良かったです。この曲もまた、リリックがグッとくるんですよね…。初期の頃だったら、彼からは絶対に出てこないリリックだなと思って。三者三様、ポッセとしての歩みを感じました。
ー 帝統の「God in the Dice」はどうでしたか?
斉藤:これぞ帝統の専売特許というか、非常に心地の良いビートと歯切れのいいライミングでかっこいいなと思ったと同時に、感慨深くもなりました。というのが、最初に野津山君と出会った時、彼はまだ20歳とかで、その時は「3$EVEN」(「Fling Posse -F.P.S.M-」収録 有栖川帝統ソロ曲)を歌っていました。その曲のエッセンスが「God in the Dice」にもあるような気がして、比べると良い意味で声が深くなっているのを如実に感じたんです。元々良い声ですし、初期の曲は若さや青さのきらめき感があってとても素敵なんですけど、色々な経験を積んで説得力や深みが出ていました。やっぱり僕が幻太郎と歩んできたように、のづもまた帝統とともに歩んできたんだな、としみじみ思いました。
ー これまで色々な葛藤や試練を乗り越えてきましたもんね。今のポッセとしての魅力は何だと思いますか?
斉藤:最初のディビジョン曲「Shibuya Marble Texture -PCCS-」では、シブヤの街のように様々な色彩を持つ3人が描かれていて、1つの色に染まらず何色になっても自分たちだ、という軽やかさが目立っていました。でも、背負うものを打ち明けて絆を深めていって、いつしか意図せずに背中を預けられるような存在になってきた。どのディビジョンにも重厚なストーリーがあって、変化が描かれていますが、ポッセはもしかしたらその振り幅がかなり大きいのかな、と思います。本当にくるくると表情を変えてくれるカラフルなところが魅力で、目が離せない人たちのような気がしますね。
ー 今回の記事で初めてヒプマイに触れる方に伝えたいことはありますか?
斉藤:僕はヒプマイは2軸あると思っていて、ひとつはもちろん音楽。様々なクリエイターさんとコラボして、ハイクオリティで心を揺さぶる楽曲が揃っています。もうひとつが、人間ドラマというのも大切な軸だと捉えていて。自分のリアルをラップで伝えるのがヒップホップ文化の良さだと思うんですけど、それは言葉だけでなくて、彼ら彼女らが実際に生きてきて感じていることが必要だと思うので、そのドラマと音楽が相互的に良い影響を及ぼし合っているコンテンツです。ぜひ、はじめましての方にも聴いてほしいですね。
ー そして「第三回ディビジョン・ラップバトル」の開催が決まりました。前回は見事優勝されましたが、Fling Posseとして二連覇への意気込みをお聞かせください。
斉藤:多分、今のポッセだったら前回よりも楽しめるんじゃないかなって。勝つことも嬉しいけどまずは誠実に楽しんで、そして何より2人が笑っていてくれたらいいなと思います。もちろん全力は尽くして、その結果二連覇できたら一番嬉しいし幸せですね。
ー ありがとうございます。続いてはモデルプレス恒例の質問です。夢を追いかけている読者に向けて「夢を叶える秘訣」を教えてください。
斉藤:この問いそのものに「ずばりこれです」と言えるほどのものは持っていないのですが、実際にしてきて嬉しいご縁に繋がったのは「好きなものを好きだと言う」ことです。今は時代が変わってきたけれど、僕が子どもの頃はみんなと違うものを好きって言いにくい空気がありました。でも、例えば「本が好き」と言い続けていたら、小説家の幻太郎に出会えたりもして。世の中良いことばかりではないけど、ネガティブなことを見つけて口に出すより、「これが好き」「ここが楽しい」ときちんと言葉にすると、想像以上に届くのだと感じました。僭越ながらというか、僕が言うことではないですけど、言霊って本当にあると思うのでおすすめです。
ー 最後に、個人的に今後挑戦したいことを教えてください。
斉藤:個人的には、小説やエッセイなど書き物のジャンルがある中で特に紀行文が好きで、書いてみたいと結構前から言っています。もしやるならしっかりスケジュールを取ってどこかに行きたいけど、なかなかそうもいかずで…。でも言霊はあるので、40歳ぐらいまでにはやってみたいなと!その場所でしか感じられないものを文章にしてみたいなという気持ちがあります。
野津山幸宏「凄まじい数の韻を踏んだ」帝統自身が詰まった渾身の1曲
ソロ曲:「God in the Dice」ー 「God in the Dice」は歯切れの良いビート感が聴いていて心地良い曲になっていますが、この曲を最初に聴いた時の印象はいかがでしたか?
野津山:ヒプマイの全キャラ3曲はソロ曲があるんですけど、帝統は一貫しているな、と思いました。キャラによってバラードがあったりしますが、帝統に関してはBPMも基本的に早めでThe・ラップという感じ。僕自身、今回は変化球が来るかなと思っていましたが、仮歌を聴いたら「ああ、やっぱりね!」みたいな(笑)。でも、それが帝統らしいというか。「God in the Dice」というタイトルも中身も、彼自身を表現したような曲なんですよね。今回はそうした彼らしさは出しつつ、今までの成長も感じてもらえるようにトライしました。
ー 最後までテンポ良く進んでいきますよね。レコーディングの際に表現で難しかった部分、やりがいを感じた部分はありましたか?
野津山:難易度は毎回高いんですけど、今回もすごく歌い甲斐がありました。ノリが良い曲なので熱さも入れつつ、レコーディングでやっていることは結構精密というか、繊細な曲作りでしたね。今回作詞してくださった泰斗 a.k.a 裂固さんからも、ギリギリまで歌詞を試行錯誤したと聞きました。歌詞には帝統に関連したワードもたくさんあって、推敲を重ねていただいたのも納得でしたね。
ー 特に気に入っている歌詞や、帝統のキャラが表れていると感じる歌詞は?
野津山:とにかくもう全部です!ただ、サビに帝統自身のポリシーでもある「Love the life you live. Live the life you love」が入っていて、彼の心情というか彼自身のフックの部分はサビに1番含まれているのかなという感じはします。あと、最後にタイトルにもある「G.O.D God in the Dice」が入っているので、そこも良いですよね。
ー この曲の注目ポイントを教えてください。
野津山:「God in the Dice」の歌詞は押韻の数や言葉の数がとても多くてボリューミーなんです。なので、まだ聴いていない人は先に歌詞を見て、これをどうやってこの時間で歌っているんだろう、と想像してほしい!そして、韻を探すだけでも一晩かかるくらい凄まじい数の韻を踏んでいるので、そこも楽しんでもらいたいです。
ー 今回もそれぞれのキャラが反映された楽曲が揃いましたよね。
野津山:やっぱりシブヤ・ディビジョンって楽曲のバリエーションが豊富で、今回も本当に同じチームか?というほどテイストが違いますね(笑)。3キャラとも、自分の決めた道を進んでいるような楽曲になっているな、と。自分たちの今までの集大成というか、今出せる全てのものを出した結果が今回の3曲になっていると思います。まだポッセを知らない人がいたら、3曲聴くとどれかにはハマるんじゃないかなって思いますし、改めて本当に面白いチームだなって思いましたね。
ー 白井さんはレコーディングをしてみたら、サビのファルセットが続く部分が意外と歌いやすかったという発見があったそうです。
野津山:そういえばレコーディング前に白井さんに現場で会って、今度のソロ曲はどんな感じか話したんですけど、「これどうやって歌えばいいのかな?」と言っていたのが印象的でした。
ー 幻太郎の「うそ」はずっと語りのように進んでいきますよね。
野津山:これまたすごいですよね。ひらがなで「うそ」というのも気になるし、なんなら「この歌も嘘なんじゃないか?」と色々考えちゃうというか(笑)。幻太郎は以前もポエトリーリーディングの楽曲を出していましたけど、今回は彼の物語を聞いているかのような印象でしたね。3曲合わせて聴くと、なんだかジェットコースターみたいですよね。
ー 今回の記事で初めてヒプマイに触れる方に伝えたいことはありますか?
野津山:ヒプノシスマイクは、中王区というチームも含めると21キャラクターいて、もうラップの万屋ですよ(笑)。ソロ曲もキャラの数だけあるので、絶対どれか好きになってもらえると思う!中でもポッセはストライクゾーンが広いというか結構ポップな曲が多いので、ラップを全然知らない方やどのチームから聴こうか迷った方は最初に聴いてほしいですね。そこで面白そうだな、と興味を持ってもらい、そこから色々なチームの曲を聴いてお気に入りを見つけてもらいたいです!
ー そして「第三回ディビジョン・ラップバトル」の開催が決まりました。前回は見事優勝されましたが、Fling Posseとして二連覇への意気込みをお聞かせください。
野津山:やっぱりバトルは勝ちたいです!今、二連覇できるのはポッセだけなので、史上初の二連覇をしてみたいですね。様々なチームがいてそれぞれに思いがあるので、どうなるかは分からないですけど、やることをしっかりやって頑張りたいです。
ー ポッセの過去を振り返って、今改めて思うことはありますか?
野津山:無限に成長を続けているし、3キャラとも紆余曲折、色々なドラマがあったはずなんですけど、なんというか…。きっと、全部楽しかったのかなって。乱数のストーリーも結構重い部分もあると思うんですけど、意外と辛かったという印象よりは、乗り越えたという意識の方が強い気がしています。今回のドラマトラックでもまた1段上に行きますし。すごく脆くて崩れそうだけど、全然崩れない不思議なチームです。
ー 夢を追いかけている読者に向けて「夢を叶える秘訣」を教えてください。
野津山:そうですね…。絶対に叶える!とかじゃなくて、もっと気楽に思った方が良い。僕もあまり根を詰めすぎないタイプなんです。夢って結構先のことだと思うので、マラソンだと捉えてほしいというか。「声優になりたい」という夢があったとして、それは1週間では叶わないですし。人によると思いますが、人間そんなに強くないので確固たる目標があったとしてもずっとそれだけに集中してって難しいと思う。だから、夢に向かって何かをするのは大事だけど、続けられる程度のことを継続することが重要かなって思います。最終的にそれが大きなものになって叶うみたいなイメージで。「いつか声優になりたいな」くらいに思っても良いかもしれません。大切なのは夢に向けてずっと何かを続けること。そうすると、夢が叶う可能性が上がるかもしれないですね。
ー 最後に個人的に、今後挑戦したいことを教えてください!
野津山:やりたいことはいくらでもありますが、最近音楽により興味があって、楽曲制作もやってみたいなって気持ちが湧いていますね。ヒプマイ以外で音楽の仕事はまだやっていないので。それで、音楽の仕事に繋げるために10か月前くらいからジャズピアノを習っていて、今がむしゃらに練習しています!
ー ちなみに、どうしてジャズピアノを選んだのですか?
野津山:ピアノを習うのも初めてなんですけど、なんか急にやりたくなったんです。のづとジャズ、語感も似てるしいけるかって軽い気持ちで挑戦しました(笑)。今、小学生がやるような教材から習っていて、休みの日にはセッションをするための集まりに行ったりもしています。周りの人にも「未経験でいきなりジャズ!?」って驚かれますね(笑)。いつか形になったら、その時はぜひ取材してください!
ー 皆さん、ありがとうございました!
ふわっと消えてしまいそうな刹那的な雰囲気を纏いつつも、確かに地に足をつけてここまで歩んできた「Fling Posse」。それぞれのキャラを演じるキャスト3人に同じ質問をぶつけても、返ってくる答えは全く違っていて、改めて個性豊かなメンバーが揃っていると気付かされたインタビューだった。今作の『.Fling Posse』では、そんな彼らが辿ってきた軌跡が分かり、更なる沼に引きずり込まれるような内容になっている。じっくりと耳を傾けてほしい。(modelpress編集部)[PR]提供元:キングレコード株式会社
撮影:TATSUYA ITO
Fling Posse『.Fling Posse』詳細
2024/8/21発売定価:2,530円(税抜価格:2,300円)
【収録内容】
M1:「One and only」飴村 乱数
作詞:PES
作曲・編曲:ビッケブランカ
M2:「うそ」夢野 幻太郎
作詞:谷川俊太郎 原詩:「うそ」 (はだか ─谷川俊太郎詩集 より)
作曲:巨勢典子 編曲:弥之助(from AFRO PARKER)・HIMURO Yoshiteru
M3:「God in the Dice」有栖川 帝統
作詞・作曲:泰斗 a.k.a. 裂固 作曲・編曲:DJ dip
M4:Drama Track「Just Friend」
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
【PR】ハシヤスメ・アツコ、グループ時代からの習慣でQOL向上 美白だけじゃない“トラネキサム酸”の作用とは第一三共ヘルスケア株式会社
-
日向坂46濱岸ひより、休業期間“毎日のように一緒にいてくれた”存在「なかったらきっと復帰していなかった 」【「もしも」インタビュー後編】モデルプレス
-
畑芽育“4人の弟たち”と絆生まれた24年夏 白熱シーン秘話も【インタビュー後編】モデルプレス
-
「うち弟」5人が実際に“きょうだい”だったら? 畑芽育・作間龍斗・那須雄登・織山尚大・内田煌音の意外な一面明らかに【インタビュー前編】モデルプレス
-
日向坂46濱岸ひより、ボディメイクの理想像は渡邉理佐 1st写真集までの準備に迫る【「もしも」インタビュー前編】モデルプレス
-
Travis Japan松田元太、入所前の夢を“有言実行” 現在掲げる大きな目標とは「この世界にこれからも存在し続けられるように」【「ライオン・キング:ムファサ」インタビュー】モデルプレス
-
Travis Japan松田元太、声優初挑戦で夢のディズニー作品 “兄弟の絆”演じて思うこと「存在の大きさという部分にすごく共感」【「ライオン・キング:ムファサ」インタビュー】モデルプレス
-
Mrs. GREEN APPLE、大森元貴の突発性難聴発症当時もツアー続けた理由 決断の裏に3人の絆「なおさら頑張るしかないでしょう」【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
齋藤飛鳥、乃木坂46卒業後の“アイドル役”で見えた景色「ステージに立つことはもうないと思っていました」<【推しの子】インタビュー後編>モデルプレス