北川景子の“座長感”「女神の教室」プロデューサーが明かす 山田裕貴の裏設定とは<インタビュー>
2023.02.20 12:42
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女優の北川景子が主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ「女神の教室~リーガル青春白書~」(毎週月曜よる9時~)の第7話が20日に放送される。放送を前に野田悠介(のだ・ゆうすけ)プロデューサーが合同取材に応じ、撮影現場での北川の様子や山田裕貴の裏設定、本作に込めた思いを語った。
北川景子主演「女神の教室~リーガル青春白書~」
北川が月9初主演で新米教員役に挑戦する本作。ロースクールに派遣された新米教員が新風を巻き起こす?ロースクールを舞台に教員と学生たちの成長を描くリーガル青春群像劇である。北川演じる柊木雫は、東京地裁・刑事部の裁判官からロースクールに派遣された教員。人と関わりよく知ることを信念に持ち、効率よく案件を裁けずにいる。山田演じる藍井仁は合理主義者な研究家教員。担当するゼミ生は毎年圧倒的な試験合格率を誇り学生たちから崇められている。柊木と出会い、合理的で人間味のなかった彼に変化が起きる。
「女神の教室」に込めた想い
―本作に込めた思いや訴えたいことは何ですか?野田:近年はSNS全盛期であることやコロナ禍も相まって少し人との関係性が希薄になっているのではないかと思います。その世の中で、人と向き合うとはどういうことなのかというところが大きなテーマの1つです。
もう1つのテーマは、効率について。効率的であることと非効率的なこと、それぞれに良い側面がありますが、その中でも本当に効率だけが重要視されて良いのかということをこのドラマで描いていきたいと思いました。
台本の中でも重要であり、第1話から積み上げているものとしては、藍井は学生たちに対して指示を出す立場で、柊木は「みんなはどう思う?」と問いかけをするというキャラクター性です。誰がどう思うのか、価値観や互いの意見を対面してぶつけ合うというところをこの作品で大切にしています。
― 柊木と藍井は作中でどのような役割を果たしていると考えていますか?
野田:柊木は、司法試験とは全く関係のないことや学生たちから「こんなことを考えて意味あるの?」というようなことを考えさせ、柊木自身の動きから彼らに気づきを促しています。この指導の方法も1つの正解ですが、司法試験に合格しないと次がないという藍井の意見も全うです。どちらのキャラクターの意見も欠かせないものだからこそ、互いを補う合う必要があります。そしてこの2人の考え方が、まさに今の世の中の効率と非効率の部分にマッチしていると考えています。
また、藍井については作中で柊木に感化されることがあったとしても、藍井の信念は崩したくないと思いながら制作しています。藍井は柊木から良い影響を受けたと思うことがあれば、それを汲み取って実は授業をアップグレードしているという展開が裏設定としてあります。
― リーガルドラマとしてロースクールに通う学生に焦点を当てた意図を教えてください。
野田:リーガルドラマというと例えば「HERO」や「イチケイのカラス」といった真相解明を主に描くドラマになっていると思いますが、その真相解明に至るまでに法律家はどのようなことを学び、良い法律家になっていくのかという過程に興味がありました。
法律がそもそも難しいものだと思いますが、考えてみると私たちを守ってくれる大切なものでもあります。何か法律に守ってもらいたい、相談したいという時に法律家の方がどのような過程を辿っているかということに興味があり、その部分を描くためにロースクールに通う学生を主役にするのが面白いのではと思いました。
北川景子の“座長ぶり”明かす
― 北川さんとは2009年に同枠で放送されていたドラマ「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」以来でそのとき再び作品を作ろうと約束していたとのことですが、本作で主演とプロデューサーという立場で再会してどのように感じましたか?野田:北川さんには熱意を持ってオファーをさせていただき、本作への出演が決まり、またご一緒できたことはすごく嬉しかったです。「ブザー・ビート」から年数も経ち、互いの立場も多少変わっていますが気さくにお話しをしてくださり、このような形で再会することができて良かったです。実際に現場でも「ブザー・ビート」に関わっていた数人のスタッフを含めて、当時を懐かしむような思い出話をしました。
― 現場での北川さんの様子を見てどのように感じていますか?
野田:すごく現場をよく見ていらっしゃいます。キャストやスタッフの名前はもちろん把握していると思いますし、誰がどこにいて、どのような動きをしているのかなど全体を見渡している方だなと思っています。座長としての気配りも感じられ、学生役のキャストが気兼ねなく現場に入ることができているなという印象があります。
― これまでのキャストの方の演技で感動した場面や驚いた場面はありますか?
野田:このドラマは本当に台詞の数が膨大で“しゃべくりドラマ”になっているので、北川さん、山田さんの台詞や法律用語、学生たちの長台詞には圧倒させられます。その上、その長台詞を視聴者に伝えなければいけないという点を皆さんが体現してくれているなと感じています。例えば、模擬裁判の場面や第2話の中庭で学生たちが台詞の掛け合いをしながら気づきを表現している場面、第3話で前田旺志郎さん演じる桐矢純平の語りなどの場面はそれぞれ見応えがあり、視聴者にも届けられたのではと感動しました。
「女神の教室」後半戦の見どころとは?
― 第6話以降の見どころを教えてください。野田:まず、尾上松也さんの存在が気になっていると思います。尾上さん演じる風見颯は実は第1話から描いている内容をずっと追っている人物の1人でもあるため、その内容について柊木や藍井、学生たちがどのように向き合っていくのかがクライマックスに向けての大きな見どころの1つです。
同時に藍井という人物の考え方の変化も注目していただきたいです。過去にはお金のためだと言っていた人間がどのように変わっていくのか。人生観の変化が見どころです。
また、第6話で描かれた事件のその後など、隅々まで見ていただくとヒントがたくさん散りばめられているので最後まで見逃さないでください。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】
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