「麒麟がくる」川口春奈、“切ない恋模様”に共感「未だに頭が混乱」時代劇初挑戦の苦悩も明かす<インタビュー>
2020.03.14 14:00
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俳優の長谷川博己が主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜よる8時~)で、斎藤道三の娘・帰蝶を務める女優の川口春奈(かわぐち・はるな/25)が、モデルプレスらのインタビューに応じ、帰蝶を演じる上での想いや葛藤を語った。
大河ドラマ「麒麟がくる」
本作は、第29作「太平記」を手がけた池端俊策氏のオリジナル脚本。大河ドラマとしては初めて主役となる明智光秀を長谷川が演じ、その謎めいた前半生に光があてられる。今回、川口が演じている帰蝶は、明智光秀と婚姻関係を結び、幼いころからの付き合いでもあるという重要な役どころである。
川口春奈、濃姫として“宿命”に向き合う
3月1日放送の第7回では、対立関係にあった尾張の信秀(高橋克典)が美濃の道三(本木雅弘)と和議を結ぶ事を決める。そのため、道三の娘である帰蝶は信秀の嫡男・信長(染谷将太)に輿入れするよう命じられる。光秀に思いを寄せていながら、尾張に嫁ぐ決断をしなければならない帰蝶。そんな帰蝶は光秀に対し、信長が自分の婿にふさわしい人間か見に行ってほしいと頼む。
「もちろん帰蝶は行きたくないはずだし、離れたくない。『止めてくれるのは貴方しかいない』と思っている。でもそんな光秀に『行っておいで』と言われた切なさもすごくある。帰蝶が『私はどうしたらいいの?』という思いを言えるのは、多分光秀しかいないと思うので、そこのシーンはすごく切ないなと思いました」。
また、現代ではあまり馴染みのない“政略結婚”という文化。「本当に生まれた時からの宿命で、嫁がなくてはならないという思いはありつつも、光秀と離れなくてはならないという切なさもある。でも、断る事もできないという自分の中での葛藤が、すごくあった。行かなくてはならないという強い覚悟を決めたシーンになっていると思います」と時代劇を演じる上での難しさに直面しつつも、役に向き合い、また一つ女優としての成長を遂げた。
劇中では、同じく光秀に思いを寄せる駒(門脇麦)との共演シーンも多く見られる。駒とは恋のライバルになるが、「そこで駒に敵対心を抱くわけではない。ライバルというよりは、2人とも叶わぬ恋で、思いを秘めているんですよね」と2人だからこそ共有し合える関係である事を説明。
「駒といる時の帰蝶は素を出せたり、女の子にしかできないお話しをしたり、楽しいです。駒といる時には、普段は見る事ができない表情を見せていると思う」と帰蝶が唯一素を出せる存在だと語る。
光秀・信長それぞれの魅力とは?
帰蝶と駒が好意を寄せている光秀。そんな彼の魅力について「光秀は、戦で次々に人を斬っていく事に対しての違和感を抱いていて、自分が変えていきたいという責任感がある。また、好奇心旺盛なところや、タフなところ、なんだか放っておけないところも、近くで見ていると魅力的に思います。『何か気になる、もっと知りたい』という思いが芽生えるキャラクターだと思います」と身近にいる帰蝶だからこそわかる面を発見。一方、後に輿入れする事になる信長とも良い関係を築いていく帰蝶。信長の魅力については、「すごい突拍子も無い事を言うので、最初は『なんだこの人』という印象。いつもヘラヘラしていて、やる事は大胆だけど、面白い人だなと、どんどんのめり込んで惹かれていくのかなと思います」と染谷がコミカルに演じる信長を回想し、笑顔を見せた。
さらに「信長の育ってきた環境や、母親との関係を聞いていると切ないものもありますし、帰蝶と通ずるものもきっとあるのかな」とも語った。
“初時代劇”川口春奈「歴史はそんなに詳しくはない」
インタビューの質疑応答では、難しい歴史についての質問にも尻込みする事もなく、すらすらと回答していく川口だが、歴史については「そんなに詳しくはない」という。「もちろん濃姫の事は知っていましたけど、詳しくなかったので、本当に勉強しました。台本を読むなかで、知っていく事が未だにあって、未だに頭が混乱して前の方から(台本を)読み返しています(苦笑い)。毎日毎日台本を読んで勉強していますね」と真摯に本作に挑んでいる事がわかる。
今後、さらに激動の時代を迎える帰蝶とともに、一人の女優としても磨きがかかる川口の成長を見届けたい。(modelpress編集部)
川口春奈(かわぐち・はるな)プロフィール
生年月日:1995年2月10日出身地:長崎県
血液型:O型
身長:166cm
趣味:音楽鑑賞
2007年にローティーン向けファッション雑誌『nicola(ニコラ)』の第11回モデルオーディションでグランプリを獲得して芸能界デビュー。卒業後は女優業に専念し、2013年には連続ドラマ『夫のカノジョ』(TBS系)でゴールデン枠の連続ドラマに初主演した。
その後も「受験のシンデレラ」(NHK BSプレミアム/2016年)、「愛してたって、秘密はある。」(日本テレビ系/2017年)、「ヒモメン」(2018年/テレビ朝日系)、「イノセンス 免罪弁護士」(日本テレビ系/2019年)など、数々の作品でヒロインを務め、実力派女優として着実に階段を駆け登っている。
その活躍はドラマだけでなく、映画でも著しく、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(2011年)で映画初出演。「好きっていいなよ。」(2014年)、「にがくてあまい」(2016年)に出演し、「一週間フレンズ。」(2017年)では山崎賢人と、「九月の恋と出会うまで」(2019年)では高橋一生とともにW主演を務めた。
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