秋元才加&野呂佳代、乗り越えた苦悩と生き抜く秘訣を語る 『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』に「共感」「ドハマり」 モデルプレスインタビュー
2016.06.23 20:00
女優の秋元才加とタレントの野呂佳代が、ファンであるというNetflixオリジナルドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』上映イベントに登場し、モデルプレスのインタビューに応じた。それぞれ2006年にAKB48に2期生として芸能活動をスタートさせ、秋元は現在、女優としてドラマ・映画・舞台に多数出演。昨年は主演映画が2本公開された。野呂は、「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系、金曜よる9時)などでタレントしてお茶の間に愛されるだけでなく、モデルとしても活動するなど、それぞれグループ卒業後も得意分野を生かし、存在感を見せている。
女社会での苦悩を語る
秋元は2013年にAKB48を卒業。野呂は2009年よりSDN48キャプテンとして活動を開始し、2010年AKB48を、2012年にSDN48を卒業した。以後、マルチに活躍を見せる2人。グループ在籍当時を振り返り「女社会だからというより、日本だからなのかもしれないんですけど」という秋元は「AKB48は“日本のアイドル”っていうイメージが強すぎて、なかなか最初は居づらいなっていうのが強かったです。なんか浮いているのかなって思っていました」とぶっちゃけ。そして、「体型のことを言われたら、個性があっていいじゃないって思うけど、『アイドルはこうであるべきだ』みたいなのはあったかもしれないですね」と野呂も共感する。
まさに“女の園”で個性を活かし、生き抜いてきた2人。「もしかしたら、女社会特有の葛藤や苦労もあったのでは…?」というこちらの問いには、「団体行動の辛さはなかったんですよね」とあっけらかんと語った秋元。
「女の子が集まると陰口とか気になるときがある」と本音をこぼした野呂も、「全然気にならなかったんです。みんな、お互いが嫌だと思ったことは言うし、ダメなことも言うし、みんなからも言われるし」と明かしてくれた。
女社会“あるある”を描くドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』
「AKB48グループには本当に色んなキャラクターの子がいて、それがいいところ」(秋元)、「毎日一緒にいるからこそ、何でも言い合えて成長できるのかも」(野呂)。そうやって経験を踏み、今の活躍に繋げた2人が、「ドハマリしている」「自分に置き換えて観ちゃう」と熱弁を振るったのが、女性刑務所を舞台にした女性刑務所を舞台にした笑いあり、涙ありの海外ドラマ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』。
「環境は違うけど、共感できるところがいっぱい」という同作は、2013年にシーズン1が配信開始されて以来、世界的な人気を博し、米国テレビ界最高の権威ともいえるエミー賞とゴールデングローブ賞の常連になるほどの作品。
世界最大のインターネット映像配信サービス「Netflix」で制作、独占ストリーミング中の本作。最新シーズン4は17日より世界同時配信が始まったばかりだ。
覗き見したい塀の中のサバイバルコメディ
主人公はテイラー・シリング演じる、ブルックリンに住むアラサー女子パイパー・チャップマン。婚約者にも恵まれ、幸せな日々を送っていた彼女が、ある日突然女性刑務所に収監されることから始まる。逮捕は、10年前に交際していたアレックスが、ドラッグ密売に手を染めていたことがきっかけ。彼女もアレックスを一時期手伝っていたことが災いし、NYライフから一転、女ばかりの塀の中へ。
囚人仲間となるのは、ひとくせあって個性の強い女性たち。オレンジの囚人服に身を包むお嬢様然とした新人パイパーはみんなの注目の的。いじりがいのある獲物となってしまう。だがパイパーは、腹をくくり怖いもの知らずを武器に痛快にサバイブしていく…というストーリー。
“刑務所ドラマ”のイメージを覆す
「囚人」、「刑務所」というと怖い、暗いというイメージを持たれがちだが、本作はドラマチックな「コメディ」。あくまでコミカルなタッチに描かれているのが特徴。秋元が「何で観ていて気持ちいいんだろう?って思ったら、登場人物がはっきり言いたいことを言い合っているから。日本人の女性ってまくし立てることってあんまりないじゃないですか?このドラマの喧嘩は、アイスを投げ合いながらお互い罵るとか、痛快で笑えるんですよ(笑)。だから、怖いとか暗いイメージもない。はっきり言いすぎて尾を引かないし、自分が言った気になってスッキリもする」と魅力を語ると、野呂も「自分の経験を振り返っても、はっきり言い合えると、良い関係が築ける気がします」と頷いていた。
まさかの女性犯罪者に共感?
さらに、同作を語るのに欠かせない個性豊かなキャラクターたちについては、「『どんな悪いことをやってこの人はここにいるんだろう』とか『なぜこんなに悪い人になっているんだろう』とかを一個一個紐解いていく感じで物語が進んでいくのが面白い」と野呂。キャラ設定は「こんな人いる!?」とツッコミたくなるほどの強烈さで、コワモテのロシア人料理長“レッド”、性転換して女性となった“ソフィア”、殺人者と噂される寡黙な“ミス・クローデット”など様々なキャラクターが登場。エピソードごとに主軸となるキャラクターがフィーチャーされ、フラッシュバックでそれぞれの過去が描かれる。
全員、犯罪者でありながらも共感を呼ぶエピソードが散りばめられ、一度見始めるとキャラクターへの愛着がどんどん深まっていくからか、2人も「普通な部分も持っているから共感できる」「あのときの台詞もかなり、グッときた」「人間性が見えてくると憎めない」「そうなの、分かる!」とトークが止まらなかった。
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』に学ぶサバイバル術
そして、なんといっても重大なテーマとなるのが“女社会でのサバイブ”。パイパー始め、登場人物たちは刑務所内のヒエラルキーの中でどう生き残るかに奔走する。2人に自身の経験と照らし合わせ、共感するポイントがあったかを尋ねてみると、野呂は「置き換えたらどこにでもある話」だと言い、アイドルデビュー前のアルバイト時代のエピソードを回顧し「自分がこの仕事をやりたかったらこの人に媚び売ったほうがいいとかいろんなことを知っている人がいて、そういう時代をすごく思い出しました」と告白。
「普通に働いている人も共感できる光景がいっぱいあると思っていて、感覚的にはすぐに感情移入できるし、回避の仕方もパイパーと一緒に勉強できる」とサバイバル術を学んだよう。
また、「本当に究極の状態にいるので、観ていく内に、生き抜く力とかたくましさみたいなのが学べる」という秋元は、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)の登場人物たちについて「自分に何か出来るわけではないんですけど、ちょっとイメージを変えたいなと感じて、レズビアンかバイセクシャルの役に挑戦したいと思うようになりました」と刺激を受けた様子を見せる場面もあった。
秋元才加、野呂佳代の“夢を叶える秘訣”
パイパーが苦しい状況を生き延び、目標に向かう“強さ”に共感を覚えている2人。芸能活動10年。これまでの経験、今回学んだことを踏まえ、“夢を叶える秘訣”を聞いてみると、「大きい夢ではなくて、今日1日の目標をまず自分の中で平均点以上のことをやろうっていうのを決めて、コツコツやってきました。それが最終的に自分がやれる夢に繋がったらいいなって」(秋元)、「私は認めることがとても大事だと思うんです。結構理想が高くてそれを追いがちなんですが、10年やってきて私ってそのポディションじゃないんだっていうことが分かりました。一度冷静になってダメだったときも認めて、自分なりのポイントを掴んでいくことが大事だと思っています」(野呂)とそれぞれメッセージを送ってくれた。
10年近く芸能界を“サバイブ”してきた秋元と野呂の言葉には、強い説得力がある。そんな2人も共感する『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』には、人生の“教訓”が詰まっているのかもしれない。(modelpress編集部)[PR]提供元:Netflix株式会社
『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』
過去にしでかしたちょっとの過ちで、まさかの刑務所入りに…。フィアンセとNYで暮らし、幸せだったはずのアラサー女子が、強烈キャラの囚人たちの間で果敢にサバイブしていく。塀の中でも笑いあり、涙あり、熾烈なバトルや刺激的な関係も。世界で大人気のドラマシリーズ。シーズン1~4:独占ストリーミング中
秋元才加(あきもと・さやか)プロフィール
生年月日:1988年7月26日/出身地:千葉県/身長:166cm/血液型:B型2006年、AKB48第2期オーディションに合格。2013年、同グループ卒業後は、女優として活動。昨年は、主演映画が2本公開されるなどドラマ、映画、舞台で存在感を見せている。
野呂佳代(のろ・かよ)プロフィール
生年月日:1983年10月28日/出身地:東京都/身長:163cm/血液型:A型2006年AKB48第2期オーディションに合格。2009年SDN48キャプテンとして活動を開始し、2010年AKB48を、2012年にSDN48をそれぞれ卒業。現在は「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系、金曜よる9時)に定期的に出演するなどタレントしてマルチに活躍するほか、“ぽっちゃり女子”向け雑誌「la farfa(ラ・ファーファ)」のモデルとしても活動する。
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