『パパと恋に落ちるまで』主演ヒラリー・ダフらに直撃!プレッシャーをはねのけ挑む"らしさ"

『パパと恋に落ちるまで』主演ヒラリー・ダフらに直撃!プレッシャーをはねのけ挑む"らしさ"

2022.03.07 09:00

大ヒットコメディ『ママと恋に落ちるまで』のスピンオフドラマ、『パパと恋に落ちるまで(原題:How I Met Your Father)』がDisney+(ディズニープラス)にて独占配信となる。主人公が女性になった本作ではソフィーが自身の息子に向けて、父親になる男性とどのように出会ったのか、出会いの年だった2022年を振り返りながら、時には楽しく、時には切なく描く。シーズン1の配信直後に、2倍の話数となる全20話構成のシーズン2への更新も決まった超話題作がついに日本上陸。本作で主演&製作総指揮を務めるソフィー役のヒラリー・ダフ、ジェシー役のクリス・ローウェル、エレン役のティエン・トランに直撃インタビュー!

――シーズン2の更新おめでとうございます。どうして、本作はこれほど最初からヒットしたと思いますか。

ヒラリー:オリジナル版の『ママと恋に落ちるまで』の冠のせいで、プレッシャーを感じていたのは事実。あの作品はキャストも最高だったし、あの期待値に追いつくのは大変だと思っていた。でも、ただ同じことを真似したくはなかった。母親が父親に出会ったという話のフォーマットは同じだけれどもね。

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オリジナル版よりもダイバーシティに富んでいるし、現代に合った形でのストーリーにしていると思う。『ママ恋』のスタートは10年も前だから、この作品の方が今の時代に即したものになっているし。それとオリジナル版の放送局は地上波だったから、ある程度言葉使いなどにも制限があったけれど、この作品はそれがないからもっと自由にできるし、物議を醸すような話題にも触れられているの。


――ダイバーシティといえば、本作のキャストはオリジナルと比べて確かに色々な人がいますね。オーディションの前に、「この役はアジア人がいい」というような配役を決めていたのですか。

ヒラリー:私自身、キャスティングの読み合わせでは、本当にたくさんの俳優と一緒にテストをした。みんなそれぞれ演じ方も違ったし楽しかった。もちろんダイバーシティは大事だと思っていたけれど、"こうしよう!"と決めたわけではないの。実際に現実社会を見れば、友だちのグループでもダイバーシティがあるのが普通だから。たまたま、この人がこのキャラクターにはぴったりだ!と思った人たちがキャスティングされて、それがたまたまダイバーシティに繋がっただけなの。

ティエン:とにかく私はこの作品に出られて最高。このダイバーシティに富んだキャストであればオリジナル版よりもっと色々な物語ができると思うし、他の映画やテレビでもそうあるべきだと思う。だって、それが現実社会だから。

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――本作の出演の前に、『ママと恋に落ちるまで』を見ましたか。

ヒラリー:私は最初から最後までを全部を見たことはなかったけれど、実は夫が大ファンでね。もうセリフも全部言えちゃうくらい(笑) だから、このスピンオフに出演するってなった時、彼からのプレッシャーがすごかった(笑) 『ママ恋』が大ヒットしているときは、ツアーに出ていたからそのブームに乗ることはできなかったけれど、夫のおかげで見ている気がしていたほど。でも、それが役に立ったと思う。

ティエン:私は"今"ファンよ。当時見ていなかったけれど。同じ世界観にいながら、新しいことができるこの作品に参加できてとっても光栄。

クリス:僕は...見たことないよ!

ヒラリー&ティエン:大爆笑

クリス:役が決まって、ちょっと見ようとしたんだ。でも、少し見ただけで「これはすごい」と思って見るのをやめたんだ。見てしまうと、どうしてもあのインパクトの強いバーニーやロビンの真似をしてしまいそうだと思ったからね。だから、何も知らないまっさらな状態でこの作品を生み出すことにしたんだ。

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――この作品は、ミレニアル世代(1980~1995年の間に生まれた世代)のどういう点を正確に描いていると思いますか。

ヒラリー:ミレニアル世代は情報過多の世界にいる。私も毎日のように電話して、Instagram見たりしていて、たった1分でもスマホから離れられない。それが現実だと思うし、その点はリアルに描かれていると思う。アプリを使えば自分が今いる場所の近所で、条件にマッチする相手がすぐに見つけられるようなすごい時代よね。だから、そのテクノロジーに常に接しているという点は正確に描かれていると思う。つまんない仕事とボロいアパートに住んでいるってこともそうかな(笑)


――本作では色々な愛の形が描かれてます。本能や性的な要素の多いいわゆるロマンティックな愛と、条件や宗教上のことで選んだりする合理的な愛と、皆さんはどちらの形の愛が精神的に健康的だと思いますか。またその理由はどうしてですか。

一同:うわ! 哲学的な質問だ!

クリス:そうだね。この作品ではキャラクターがそれぞれ運命の人を必死に探しているのだけど、メッセージとしては、人を好きになる前に自分を好きになることが大事だよということなんだ。周りにいる友だちを通して、自信を持って自分を愛するということだね。今はオンラインデートのアプリとかあって、デジタルの世界とリアルな世界とがある。アプリでの出会いは、衝動的な恋愛だったり、条件に一致した合理的なものだったり、ロマンティックな恋愛だったり色々だけど、そういういろんなリスクのある恋愛をしても最終的には友だちがいるから大丈夫なんだ、安心なんだとわかること大事だと思う。

ヒラリー&ティエン:すごい! 最高の回答!

クリス:いや、何を言ってるかよくわからなくなってきたよ(笑)


――ゲスト出演してほしい、共演したい俳優はいますか。

ヒラリー:クリスとティエンが答えて! だって私はもう(未来のソフィーを演じている)キム・キャトラルがいるから! きっと、いつか未来の(クリス演じる)ジェシーや(ティエン演じる)エレンが出るだろうし!(笑)

ティエン:そうね、エレンは離婚したばかりキャラクターだから、その"元"が出てくるのが楽しみ!そうね、演じるのはワンダ・サイクス(『私はラブ・リーガル』)がいいな! 絶対面白いはず!

クリス:OMG! エレンはワンダ・サイクスと結婚してたってこと?!(笑)

ヒラリー:脚本家にそれ言わないと!(笑)

クリス:僕はね、ネタバレではないけれどもうすでにいるからね。レイトン・ミースターだよ。ジェシーの元カノのメレディスという役で出ているんだ。レイトンとヒラリーは、どちらも才能豊かで素晴らしいスターだから二人と共演できて嬉しいよ。どっちでも僕とデートしてくれる人なら最高だ!

一同:爆笑

ヒラリー:そうだ! オリジナル版はブリトニー・スピアーズ出てた!

クリス:いいね! ブリトニー! ぜひ、出てほしいね!

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アプリでの恋人探しは、全部ハズレ...。しかし、新たな出会いや、気が知れた女友だちとの恋愛相談、パーティーやバーで過ごす時間を通して、かけがえのない仲間たちを得るソフィー。恋に、友情に、いつでも全力で向き合っていく彼らは、自分たちが何者なのか、人生に何を求めているか、様々な出会いと別れを通して、運命の相手、そして人生の目的を見つけていく。

未来と過去、2つの時代を交差して描くラブコメディ『パパと恋に落ちるまで』シーズン1(全10話)は、3月9日(水)よりディズニープラスのスターにて配信開始。初回は2話配信となり、以降毎週水曜日に1話ずつ配信。

(取材・文/Erina Austen)

Photo:

『パパと恋に落ちるまで』© 2021 Disney and its related entities

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