性暴力被害者に謝罪 過度なセクハラ抗議運動に意見の仏女優カトリーヌ・ドヌーヴ“口説く自由”声明文にコメント
2018.01.16 15:56
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仏女優のカトリーヌ・ドヌーヴが、14日付の仏「リベラシオン」紙を通じ、9日の「ル・モンド」紙で自身を含む女性100人が“口説く自由”を擁護するなどした声明文に関し言及。精神的被害を受けた人々に謝罪を述べた。
「ル・モンド」紙で“口説く自由”擁護の声明発表
ドヌーヴ氏が署名をした「ル・モンド」紙の声明文では、「強姦は重大犯罪だが、しつこかったり不器用だったりするナンパは犯罪ではない」と表明。世界的に加熱するセクハラ反対運動に抗議の意を示し、性の自由に必要不可欠な“口説く自由”を擁護していた。カトリーヌ・ドヌーヴが被害者に謝罪
ドヌーヴ氏は「私は自由を好み、誰もが人を裁き、非難する権利を感じるこの時代の特徴を好まない」とし、「ソーシャルネットワーク上の単純な告発が懲罰、退職、時にはメディアリンチを引き起こす」と、行き過ぎたSNS上でのセクハラ告発行為についてはあくまでも批判した。そうした上で、「私は『ル・モンド』で公開された声明で精神的被害を受けたであろう、すべての忌まわしい性行為の犠牲者に親愛の情を表し、彼らにだけ謝罪します」と謝罪の意を示した。
署名の理由には芸術的視点も
また記事内でドヌーヴ氏は、“芸術の一掃の危険性”という理由のため、最終的に「ル・モンド」の声明文に署名したこと明かした。「レオナルド・ダ・ヴィンチを小児性愛者として指定し、絵を消去するのか。博物館からゴーギャンを引き離すのか」などと訴えている。アメリカを中心にセクハラ抗議運動が加熱
昨年10月、ハリウッドの元プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ行為が相次いで告発されたことを受け、アメリカでは「#MeToo(私も)」のハッシュタグを付け自身のセクハラ被害を告白する動きが加熱。フランスでも「#BalanceTonPorc(豚野郎を炙り出せ)」のハッシュタグでセクハラの告発が行われていた。今年に入ってからは新たに、ナタリー・ポートマンやエマ・ストーンなど、名だたるハリウッド女優や監督、脚本家らが「Time’s up(終わりにしよう)」のムーブメントを開始。
7日に米ロサンゼルスにて開催された「第75回ゴールデン・グローブ賞(Golden Globe Awards)」授賞式では、「Time’s Up」の呼びかけにより、豪華セレブたちが黒いドレスに身を包み抗議の意を表した。この動きは世界的に大きな話題を呼び、今回の「ル・モンド」の記事に繋がった。(modelpress編集部)
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