egg、Happie nuts、小悪魔ageha…休刊されたギャル誌とは
2014.05.07 16:13
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大洋図書から発刊されるギャル雑誌「egg」が、5月31日発売の7月号をもって休刊。2014年に入ってからは、「Happie nuts」「小悪魔ageha」「姉ageha」「EDGE STYLE」などが休刊されるなど、近年ギャル誌の休刊が相次いでいる。
休刊によりギャル誌界を激震させた「egg」
創刊当時の読者モデルである植竹拓氏のブログで休刊が明らかとなった「egg」。同誌の根津一也編集長はモデルプレスの取材に応じ、「5月31日に発売するegg213号で休刊いたします」と休刊の事実を認め、休刊の原因や今後の方針、復刊の可能性については「現段、特に語るべき事ではないと考えますのでご容赦下さい」とした。1995年に創刊され、19年9ヵ月間にわたって渋谷ギャルのリアルなトレンドを伝えてきた同誌。渋谷女子高生の“リアル”を切り取る中で、ルーズソックスやコギャル、へそ出しルック、ガングロ肌×メッシュヘアの“ヤマンバ”、目の周りを白く塗ったガングロギャルなどのブームを創出した。
同誌を盛り上げたカリスマ読者モデルの代表格としては、約8年間にわたって活躍した渡辺かおるや、“ルミリンゴ”こと板橋瑠美、そして現在各メディアにひっぱりだこの益若つばさや押切もえも同誌出身。最近では細井宏美&川端かなこの“ろみかな”コンビ、現「S Cawaii!」モデルの“ねもやよ”こと根本弥生、フジテレビ系「テラスハウス」元レギュラーで現「JELLY」モデルの今井華などが人気を博した。
「egg」の男性版「men’s egg」はすでに休刊
2013年10月12日発売の11月号をもって休刊されたファッション雑誌「men's egg」(大洋図書)。同誌は1999年に「egg」の男性版として創刊し、ストリートファッションをはじめヘア、恋愛、性など、10代後半から20代前半の男性読者をターゲットとした幅広い誌面作りを展開。渋谷を中心とした“ギャル男”ブームを創出すると共に、タレントのJOY、益若つばさの元夫の梅田直樹(※現在は芸能界を引退)をはじめとする人気モデルを多数輩出してきた。“強めギャル”を輩出した「Happie nuts」
出版社インフォレストの事業停止により、4月17日に発売を予定していた6月号が、無期限発売延期となった「Happie nuts」。2004年11月に創刊された同誌は、「EVERYDAY 黒肌宣言!可愛いだけのHappieはもう卒業。」をコンセプトに、前身の「Happie」より、「Happie nuts」と名を変え、2004年11月に始動した。これまで、星あややKei(現在はLieに改名)など、小麦色の健康的な素肌と引き締まったボディ、エキゾチックな顔立ちの“強めギャル”を輩出。近年では、渋谷109の元店員で2009年4月号より専属モデルとなった尾崎紗代子が徐々にトップモデルとしての頭角を現した。
さらに、2013年4月号より登場し、デビュー3ヶ月で早くも表紙に抜擢された矢野安奈。その後も、連続でカバーに登場するなど同誌の顔に。矢野の登場により、これまで“強めギャル”の文化を発信してきた同誌が、時代とともに甘めのテイストもプラスされはじめた。
尾崎や矢野のほか、“関東一可愛い女子高生”の称号を手にした岩瀬萌、峯村優衣、越川真美、安部ニコルらが同誌を支えてきた。しかし、現在でも復刊の目処は立っていない。
「小悪魔ageha」「姉ageha」「I LOVE mama」の復刊の目処は立たず
「Happie nuts」と同じく出版社インフォレストの事業停止により、発売延期となり復刊の目処が立っていない「小悪魔ageha」。2005年10月に「Happie nuts」増刊「小悪魔&ナッツ」の誌名で創刊され、2006年10月に月刊化。キャバクラ嬢をメインとしたギャル層をターゲットに順調に発行部数を伸ばした。
誌面に登場する華やかなモデルたちは“age嬢”と呼ばれ、中でもド派手なヘアセット=“盛り髪”は多くのメディアに取り上げられた。最近はギャルのナチュラル化が進み、同誌にも“すっぴん盛り”のブームが訪れているが、やはりageha読者の派手好きは根強かった。
さらに、出版社インフォレストの事業停止により「姉ageha」「I LOVE mama」も休刊へ。「小悪魔ageha」の派生誌として2010年11月に創刊された「お姉さんageha(現:姉ageha)」は、小悪魔agehaを卒業した25歳以上の“お姉さん世代”へ向けている。さらに、2008年9月に創刊され“ギャルママ”へ向けの「mama nuts×ageha(現:I LOVE mama)」は、「美しいママ」を意味する“美ママ”や、シングルマザーを意味する“シンママ”など、同誌独特な表現が話題となった。
2013年には「KATY」「SOUL SISTER」「Majesty JAPAN」が休刊へ
4月17日発売の6月号をもって休刊されたギャル・大人ギャル系の女性ファッション誌「KATY」(トランスメディア)。2011年9月に創刊されて以来、「読むだけで”イマドキ女子”になれちゃうファッション誌」というキャッチコピーで、ファッションモデル・KATY DOLLS(読者モデル)・プロデューサー・ショップスタッフ・オシャレ読者などから発信しているリアルなファッショントレンドを掲載していた。
9月17日発売の11月号をもって休刊された悪羅悪羅・姐ギャル系向けの「SOUL SISTER」(ミリオン出版)。2011年3月に創刊されて以来、悪羅ギャル&姐ギャルファッションを中心に、ストリートスナップやヘア&メイク、シスターズモデル・ソウルジャパンな女たち・タトゥー・愛車なども紹介。創刊当時から「姐ギャル」「悪羅ギャル」で強めに攻めてきた異色の女性ファッション誌だった。
12月7日発売の2014年1月号をもって休刊された「Majesty JAPAN」(大誠社)。2013年3月7日に創刊された同誌は、25歳以上のギャル誌を卒業した女性をターゲットに、「リアリティのあるコーディネートと、リアリティのあるプライスゾーン」をテーマに展開。今後は、同誌サイトの大幅リニューアルを行い、WEBや誌面を合わせたクロスメディア媒体として展開していく。
そのほか、「EDGE STYLE」(双葉社)も2014年2月7日発売の3月号をもって休刊。「大人ギャルのファッション&ゴシップ誌」として2010年6月に創刊されたが、3月7日よりウェブマガジンに移行した。
今後のギャルは「清楚」「ナチュラル」
「egg」の休刊により衝撃が走ったギャル雑誌界。最近では「egg」のみならずギャル誌においても、「ギャル」とは対極にあった「清楚」や「ナチュラル」といったワードが躍り、「egg」に登場するモデルも白肌のナチュラルメイクが目立つようになってきた。植竹拓氏は自身のブログで「ギャルのシンボル渋谷と言う街から、ギャルが減った」と現状を分析し、「近い将来『ギャル』が死語となり『渋谷って、イケテル街だったの?ウケる。』と発言する若い子達が出てくるのかな(笑)」とつづっていた。(モデルプレス)
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