

肉まんを愛しすぎた2人が『肉まん研究所』をオープン!本場の中国修業を経て誕生した、三河島の名物専門店
2020.09.21 18:00

オープンと共に早くも話題沸騰! その名も『肉まん研究所』

その中華まんを愛しすぎて、本場中国で修業した二人が開いた中華まん専門店『肉まん研究所』が、2020年4月にオープン。評判を聞きつけ、遠方からも人が訪れるほどに大ヒットしていると噂だ。


当初は店内で簡単なイートインスペースを設けていたが、あまりの人気に急遽作業スペースを広げたため、現在はテイクアウトのみの営業。
本場中国の一級点心師に弟子入りして修業

もともと肉まんが好きであちこち食べ歩いていたという二人だが、実はコンサルティング畑出身で企画会社を共同経営している。同店も、その企画会社に所属する“研究所”という位置づけのため、『肉まん研究所』と名付けたという。
「飲食関連のコンサルティングをしているとき、これからは質の良いものを手軽に食べる、上質な“ファストカジュアル”のスタイルが流行るんじゃないかと考えたんです。そのときに、『馴染みがあるけど、実は本場の味を知っている人が少ない』と思ったのが中華まんでした」と尾崎さん。

一番苦労したところを尋ねると、
「皮の生地の発酵ですね。中国では、ほとんどの生地を自然発酵で作ります。そのため、最初から最後まで人が温度や湿度を管理しないといけません。温度が1℃違ってくるだけで、全く違うものになってしまうんですよ。ベストな発酵具合を見極めるようになるまでが大変でした」と田川さん。
自分たちが納得のいくものを作り上げるまでに、朝から晩まで何百個も中華まんを作り続けたそうだ。

ふかふかもっちり、ほんのり甘い皮が絶品!

3段階に分けて発酵させる皮は、日々の温度や湿度の管理だけでなく、包む具材によって包み方や具材と皮の割合まで変えるこだわりよう。
できあがった皮は、手指にしっとり馴染み、つやつやのビジュアル。割ると、きめ細かい断面が現れ、口に含むとモッチモチ、しっかりとした歯ごたえがある。小麦由来のほんのりした甘さも優しく、中に包まれた様々な具材を引き立てる包容力抜群の皮だ。
本場の味をお届け! 中国で人気の中華まんをアレンジ
もちろん、おいしいのは皮だけではない。具となる肉餡はラード作りから始めて、一つひとつ手間と時間をかけて作りあげる。素材そのものの特徴が生きていて、毎日食べてもあきないおいしさだ!まずは、定番メニューの5品を紹介しよう。

定番人気の「豚まん」。豚まんといえば、餡からジューシーな肉汁がこぼれるイメージだが、『肉まん研究所』の「豚まん」の特徴は“肉々しさ”。肉感をしっかり感じられる餡を噛みしめると、じわ~っと肉のうまみが湧いてくる。
ひとたびかぶりつけば、豚肉ぎっしりの肉餡のうまみとモチモチの皮が一体化していく口福感がたまらない…。細かく刻まれたレンコンが、シャキシャキと心地よいアクセント。

同店一番のおすすめ「四川味噌肉まん」。四川と聞くとピリ辛味を想像するが、辛さは後口でほんのり感じる程度。
四川省の代表的な肉まん「醤肉包(ジャンローパオ)」をアレンジした一品で、角切りにした豚肉とタケノコを、甘辛くスパイス香るジャン(中華味噌)で味付けしている。
こっくりした味噌が絡んだ肉やタケノコは、ほんのり甘い皮と相性抜群。ひと口食べれば、またひと口…と止まらなくなるおいしさ!

女性に大人気という「きのこまん」。美食の町として知られる四川省雅安(ヤーアン)にある人気中華まん専門店『田包子(ティエンパオズ)』のキノコを使った「香菇包(シャングーパオ)」をアレンジしたもので、椎茸とエリンギをたっぷり使用している。
ひと口食べれば、2種類のきのこの香りがふわっと漂い、きのこの滋味豊かなうまみがあふれる。きのこだけとは思えないコクの秘密は、豚の脂身から丁寧に作った自家製ラード。ニンニクもしっかり効かせているので、奥深い味わいになっている。
アイデアあふれるオリジナルレシピには、おいしさの工夫がいっぱい


オリジナルメニューの中でも自信作の「チーズ麻婆まん」は、二つに割ると花椒(ホアジャオ)特有のしびれるような香りが広がる。

自家製の豆板醤と市販の豆板醤をブレンドした深みのある辛みに、ホアジャオのしびれを効かせたスパイシーな餡。そこにチェダーチーズのうまみが加わり、チーズ好きも満足のおいしさだ。

もう一つのオリジナルメニューが「さつまいもまん」。さつまいもの甘露煮をペースト状にし、口当たりをなめらかにしている。
さらに、甘露煮にカツオだしを加えることで、味に深みを出すひと工夫を忘れない。焼き芋を食べているかのようなホクホクした甘さは、心をじんわりと癒してくれる。
2週に1度、新作を発表! 期間限定メニューも目が離せない

同店の一番の目標は、朝食などで日常的に中華まんを楽しむ中国のように、日本の食卓でも親しんでもらうこと。たまに訪れるのではなく、「限定まんを楽しみに足を運んでもらえれば」という想いが込められている。
「外でご飯を食べていても、『これは中華まんにならないかなあ』としょっちゅう考えてます」(田川さん)と、日々アイデアを練っているという。

「アラビアータまん」は、夏バテした二人が「これなら食べられる!」と思いたって生まれた一品。
1時間半以上炒めて甘みを出したタマネギに、唐辛子を加えてピリ辛にしたトマトソース。そこに牛肉のミートボールを詰めたフルーツトマトを合わせ、皮で包んだ創作メニュー。作る以上は徹底的にこだわる、研究所ならではの自信作だ。

この他にも、自家製のオレンジピールを忍ばせた自家製チョコレートクリームを包んだ「オレンジガナッシュまん」といった、まるで洋菓子のような一品も販売されている。中華のジャンルにとらわれない自由な発想がなんともおもしろい。
「師匠が知ったら、『あなたたち、何を包んでるの!?』と怒られてしまうかもしれませんね(笑)」と尾崎さん。この遊び心も同店の魅力の一つかもしれない。
さまざまなおいしさを包み込む、独創的な「中華まんワールド」を楽しみたい

これは、宇宙の全てを包むことを意味する「森羅万象(しんらばんしょう)」をもじった言葉で、さまざまなものを包み込む中華まんをイメージして作った造語だという。
「四川で出逢ったおいしい食材をもっと紹介したいですし、上海の肉まんも四川とは違った特徴があるので、そちらも作ってみたいですね」と、新しいアイデアをフカフカ生地で包む気満々のお二人。
現在は、店頭だけでなくネットストアでの販売も行なっている。心までをホカホカ温めてくれる肉まんを、店先や自宅で、思いっきり頬張ってみてはいかがだろう。

豚まん 150円
四川味噌肉まん 160円
きのこまん 150円
チーズ麻婆まん 180円
さつまいもまん 150円
アラビアータまん(期間限定商品) 260円
オレンジガナッシュまん(期間限定商品) 280円
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です
※予約や通販に関しては、店舗のHPを参照してください
肉まん研究所
〒116-0002 東京都荒川区荒川3-46-11火曜~金曜7:00~18:30、土曜・日曜、祝日9:00~18:30
月曜(月曜が祝日の場合は、次の平日に振り替え)
https://baozi-lab.stores.jp/
https://r.gnavi.co.jp/mbnkvcfk0000/
この記事の筆者:小田中雅子(ライター)
関連記事
-
『パティスリー イーズ(ease)』のケーキはこれがおすすめ!茅場町・兜町の大人のためのスイーツ店dressing(ドレッシング)
-
【銀座】本気でおすすめのイタリアンまとめ! 名店から隠れ家まで、おいしいカジュアルイタリアン3選dressing(ドレッシング)
-
下北沢のビストロ『ルミエルネ』はおいしい野菜をたらふく楽しむ野菜ビストロ! いますぐ予約だdressing(ドレッシング)
-
参宮橋『レガーロ』はミシュラン一つ星なのにリーズナブルな本格イタリアン! 炭火焼きとパスタは感動の味dressing(ドレッシング)
-
中華『桃の木』が紀尾井町に移転!素材とスパイス使いの巧みな技に心を奪われる、東京を代表する中華の名店dressing(ドレッシング)
-
地元の食通も絶賛!中目黒『ビストロ オーズ』は和牛もフォワグラも気軽に手頃に味わえる穴場だったdressing(ドレッシング)
「グルメ」カテゴリーの最新記事
-
普通のペプシとは違う? 最適な濃さは? 濃縮コーラ「おうちドリンクバー ペプシコーラ」実験リポ!All About
-
くら寿司、店舗での迷惑行為受け声明 実行者から謝罪も「当社として厳正な対応を行う」モデルプレス
-
ほっかほっか亭、エイプリルフールの「ライス販売停止」投稿を謝罪「配慮が足りなかったと感じております」モデルプレス
-
話題の人気店が大集合! 枚方T-SITEでパン好きのためのイベントを開催anna
-
スタバ新作「THE 苺 フラペチーノ」“いちごを超えたいちご”を表現、ジューシーな贅沢フラペモデルプレス
-
SNSで人気の簡単レシピ!レンジで作れる「とんぺい焼き」michill (ミチル)
-
40種類以上のせんべいが集結する♡ 枚方T-SITEでせんべいの祭典がスタート!anna
-
ぺえが「大好き」とオススメしたスイーツ 古川優香も「美味しすぎて…5個くらいストックしたい」と絶賛Sirabee
-
【大阪・平野】まるで隠れ家!築100年超えの古民家カフェで味わう絶品スイーツ【ときめきカフェ巡り #14】anna