「ソニア・リキエル」がECで復活 若者層を対象に
2020.08.12 12:35
提供:繊研plus
【パリ=松井孝予通信員】19年7月に清算した「ソニア・リキエル」がECで復活する。19年末に同ブランドを買収したエリックとミカエルのダイヨン兄弟が明らかにした。
ダイヨン兄弟は、欧州8カ国で展開する会員制の大手ファッションECサイト「ショールーム・プリヴェ」(年商6億5000万 ユーロ )の共同創業者。17年に同社の取締役会に籍を置き独立、ソニア・リキエルの香水も含めたブランド名、アーカイブなどの知的財産、在庫、アイウェア、キッズ、インテリア用品のライセンスを推定額1000万ユーロ で買収した。
パリ・サンジェルマンデプレのシンボルとして愛されてきたソニア・リキエル。清算に至ったのは、顧客層の高年齢化、グローバル展開とデジタル化の遅れと指摘されてきた。EC畑の新経営者ダイヨン兄弟は、まさにこの弱点から68年創業のパリブランドをよみがえらせ、若者層を対象にブランドをリポジショニングする。この夏のうちに立ち上げる予定のソニア・リキエルの新しいサイトでは、在庫からウェアやバッグのビンテージピースを販売。21年にボーダー、ラインストーン、ニットなど同メゾンのDNAから新コレクションを提案していく。生産はフランス、イタリア、ポルトガル。後にビューティーとインテリアへカテゴリーを広げ、路面店開設も視野に入れる。
新サイトの助走として若者層をターゲットに立ち上げたインスタグラムは、フォロワーが45万人を数える。
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