2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」で主演を務める松坂桃李(C)モデルプレス

松坂桃李、2027年大河主演に決定 タイトルは「逆賊の幕臣」“勝海舟のライバル”幕臣・小栗忠順を描く

2025.03.03 13:05

NHKは2025年3月3日、2027年に放送予定の大河ドラマ(第66作)「逆賊の幕臣」の制作・主演発表記者会見を実施。俳優の松坂桃李が主演を務めることがわかった。


松坂桃李、2027年大河主演に決定

松坂桃李(C)モデルプレス
松坂桃李(C)モデルプレス
主演として名前を呼ばれた松坂は「大変緊張しております。まさか自分が大河ドラマの主演をやらせていただく日が来るなんて微塵も思っていませんでした。この話をいただいた時は、本当にびっくりしました。そして、果たして本当に自分にできるのかとすごく不安だった」と緊張感や驚き、不安な思いを言葉に。

しかし、本作を担当する制作統括の勝田夏子氏、脚本家の安達奈緒子氏の話を聞き、「この二人が生み出す『逆賊の幕臣』という作品に改めてちゃんと自分も参加したいという風に強く思い、お二人のお人柄と、そしてこの企画力と、『どんな作品になるんだろう?』っていうワクワク感、そして毎週日曜日、これが放送された後に、憂鬱な月曜日の登校や出勤に重い体を少しでも軽くしてもらえるような、そんなエンターテインメントな作品になるのではなかろうかと確信しておりますので、僕はこの仕事を始めて16年ぐらいとまだまだ短いですけれども、後輩・同期からもらった刺激、先輩からもらった教えや学び、言葉、いろんな作品に携わらせていただいた経験、知識とかを全ての引き出しを開けてこの作品に注ぎ込んで、30代最後の作品にしようと思っております」と意気込んだ。

安達奈緒子氏(C)モデルプレス
安達奈緒子氏(C)モデルプレス
また本作の脚本を手掛け、同局系連続テレビ小説「おかえりモネ」(2021)などで知られる安達氏は「NHKの大河ドラマという大看板で幕末を描くというのは大変光栄なことです。身の引き締まる思いでおります。小栗忠順という、天才でありながらチャーミングな人物の目線から、もう1つの歴史を見てみたいと考えています」と述べた。(modelpress編集部)


大河ドラマ、作品名・主演一覧

<過去10作>
【第53作】2014年「軍師官兵衛」
主演:岡田准一 作:前川洋一

【第54作】2015年「花燃ゆ」
主演:井上真央 作:大島里美

【第55作】2016年「真田丸」
主演:堺雅人 作:三谷幸喜 

【第56作】2017年「おんな城主 直虎」
主演:柴咲コウ 作:森下佳子

【第57作】2018年「西郷どん」
主演:鈴木亮平 作:林真理子 脚本:中園ミホ 

【第58作】2019年「いだてん ~東京オリムピック噺~」
主演:中村勘九郎 脚本:宮藤官九郎

【第59作】2020年「麒麟がくる」
主演:長谷川博己 作:池端俊策

【第60作】2021年「青天を衝け」
主演:吉沢亮 作:大森美香

【第61作】2022年「鎌倉殿の13人」
主演:小栗旬、作:三谷幸喜

【第62作】2023年「どうする家康」
主演:松本潤 作:古沢良太

【第63作】2024年「光る君へ」
主演:吉高由里子 作:大石静

<現在放送中の大河ドラマ>
【第64作】2025年「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺」
主演:横浜流星 作:森下佳子

<来年放送の大河ドラマ>
【第65作】2026年「豊臣兄弟!」
主演:仲野太賀 作:八津弘幸

<2027年放送の大河ドラマ>
【第66作】2027年「逆賊の幕臣」
主演:松坂桃李 作:安達奈緒子

「逆賊の幕臣」

第66作は幕末史の“ウラ側”に迫る。松坂演じる主人公は、勝海舟のライバルとして知られる幕臣・小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)。日本初の遺米使節となって新時代の文明を体感し、新しい国のかたちをデザインした江戸幕府の天才だが、明治新政府に「逆賊」とされ歴史の闇に葬られた人物。忘れられた歴史の“敗者”=幕臣の知られざる活躍を描くスリリングな胸熱エンターテインメントとなっている。

「逆賊の幕臣」物語

万延元(1860)年。小栗忠順は、日本初の遣米使節団の中核として米艦ポーハタン号に迎えられ、大海原に乗り出す栄誉を得ていた。一方、日本の軍艦として随行する咸臨丸の勝海舟は、体調不良で船室から出ることができず、米軍士官に指揮権を譲渡するという屈辱に震えていた。

だが後世、偉業として語り継がれているのは「咸臨丸」の方だ。なぜなら小栗は、明治新政府に「逆賊」と見なされ、歴史の闇に葬られたからである。

小栗を最初に取り立てたのは、大老・井伊直弼だった。黒船来航により日本が世界経済の渦に巻き込まれ混乱が増す中、武士には珍しく金勘定や数字に強く、上役にも直言する小栗に目をつけたのだ。小栗は遣米使節として西洋文明を目の当たりにし、外国に飲み込まれない近代国家づくりを急ごうと決意する。

しかし、それは容易なことではなかった。井伊の暗殺、朝廷による開国拒否、生麦事件など攘夷事件の続発。そしてその賠償金や、皇女・和宮の降、将軍の上洛、長州征討などが、財政の逼迫に拍車をかける。更に西郷隆盛ら薩長の志士たちや島津家など大大名が幕政に干渉し、インフレや格差に苦しむ民衆は暴動を起こす。そんな中で、列強が軍事力を背景に国の独立を脅かしてくるのだ。

小栗は財政・外交・軍事を預かる要職を歴任しながら、侵略の危機と国内の分断を食い止めようと奔走する。やがて起死回生の策としてフランスから支援を取り付け、改革の加速を狙うが、協調していたはずの将軍・徳川慶喜の本心が徐々に見えなくなっていく。そんななか勝は、薩長やイギリスとも気脈を通じながら、独自の近代化路線を構想していた。

片や堅物のエリート、片や人たらしの叩き上げ。何もかも対照的な小栗と勝だが、二人とも開明派で幕府内では疎まれながら、事態が窮すると結局は頼られ、利用された。また、やるべきことをやればやるほど敵を増やし、命さえ狙われるところもやけに似ていた。

自分にない才を互いに見て取り、対立しながらも一目置き合っていた二人。だが、幕府を「改良」して人々を束ねる「仕組み」を作りたい小栗と、幕府を「解体」してでも実力ある「個人」を活躍させたい勝、その運命は大きく分かれていく。
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