古川琴音“歩き巫女”の流し目、松本まりか“女大鼠”の変装…「どうする家康」を彩る強烈な女性たち
松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。松本演じる徳川家康をはじめ、織田信長や武田信玄、のちの豊臣秀吉などよく知られる戦国武将がすでに多数登場しているが、そんな彼らに負けず存在感を放つのが、戦国の女たちだ。第8回「三河一揆でどうする!」では、一向宗の寺内で謎めいた動きをする歩き巫女・千代(古川琴音)が、妖艶でミステリアスな魅力を放った。(以下、ネタバレがあります)
歩き巫女・千代、妖しい流し目で武将たちをそそのかす
「どうする家康」は、誰もが知る徳川家康(松本)の人生を新たな視点で描く物語。「リーガル・ハイ」シリーズ(2012年ほか、フジテレビ系)の古沢良太が脚本を務め、一人の弱き少年が乱世を終わらせるまでの奇跡と希望の過程をつづる。
第8回は、家康が年貢取り立てを拒否し続ける一向宗の寺と戦を繰り広げる展開だった。貧しい暮らしの中、信心を心のよりどころとする農民や下級武士たちは家康に背を向け、一向宗側について抗戦。家康側からは多くの謀反人が出る苦しい戦いとなった。
そんな一向宗側のリーダー的存在が、「わしらの暮らしは、わしらみんなで守るんじゃ!」と呼び掛け人々の心を掴んだ本證寺の住職・空誓上人(市川右團次)。そのそばで「進む者は極楽往生! 退く者は無間地獄よ!」と人々を煽り立てていたのが、“歩き巫女”の千代だ。
千代は、変装して寺内にもぐりこんだ家康を空誓上人に引き合わせ、戦が始まると家康方の武将たちに次々と密書を手渡して離反をそそのかした。鮮やかな着物姿で不敵に笑みすら浮かべ、疲れ切った侍たちの心中を見透かすように流し目を送る様子は、ゾクゾクするほど妖しく、殺伐とした戦場にあって異様な輝きを放った。
「目ぇ開けり!」実は変装の達人“女大鼠”が本領発揮
ほかにも、「どうする家康」には妖しい魅力を持った女性たちが序盤から多数登場している。服部半蔵(山田孝之)を支える忍者集団・服部党のくノ一・女大鼠(松本まりか)も強烈だ。
大きな目をぎらつかせ、ほとんど言葉を発しないキャラクターながら、さすがは忍者集団を束ねる存在。町娘から遊女、武士などどんな人物も演じ切る変装の達人だという。
実際、第8回では農家のおかみさんといった風情で本證寺の寺内町に潜入し「たんと食べり」と笑顔で人々に握り飯を手渡すなど、忍者たちとともに控えている時とは様子がまるで違う。ムシロを掛けられ死人になりすました半蔵が運ばれてくると、「あんた? あんた! 目ぇ開けり! あんた~っ!」と泣き叫ぶ迫真の演技も披露した。
また、家康の母・於大(松嶋菜々子)は明るくサバサバしていながらも、いざとなれば「妻子など切り捨てよ」と言い放つ、武家の女子(おなご)の気概を持った女性。
家康の妻・瀬名(有村架純)はおっとりしているようで賢く、家康にも遠慮なく意見をぶつける気の強さを持つ。のちに非業な最期を遂げる“築山殿”としても知られる瀬名だけに、家康とのほのぼのとした夫婦関係が今後どう変化していくのかも注目ポイントの一つだ。
サムライたちの駆け引きや絆のドラマに加え、女性たちのしたたかでしなやかな立ち回りもドラマチックに描かれる「どうする家康」の戦国時代。3月5日(日)放送の第9回「守るべきもの」では、家康が一向宗との戦いに一つの決断を下す展開が描かれる。千代が新たな動きを見せる場面もありそうで、家康の周辺の女性たちから今後も目が離せない。(文=ザテレビジョンドラマ部)
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