実写版「シンデレラ」で描いた“ディズニーの伝統”と“愛情” 製作陣が明かす裏側 モデルプレスインタビュー/(C)2015 Disney Enterprises,Inc.All Rights Reserved.【モデルプレス】

実写版「シンデレラ」で描いた“ディズニーの伝統”と“愛情” 製作陣が明かす裏側 モデルプレスインタビュー

2015.05.02 12:00
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4月25日より公開となったディズニーが贈る実写版映画「シンデレラ」。同作は古くから愛され色褪せることのないラブストーリー「シンデレラ」を絢爛豪華な衣裳と美術、そして一流のフィルムメイカー、豪華キャストとコラボレーションし実写映画化。モデルプレスでは、公開に先駆け3月に米ロサンゼルスで行われたプレミアムイベントで現地取材を敢行し、キャスト、監督、スタッフへのインタビューを行った。

豪華絢爛な世界観を映画化

3月13日には全米で公開となり、初登場1位と好スタートを獲得した同作。シンデレラ(エラ)役にリリー・ジェームズ、継母役にケイト・ブランシェット、王子役にリチャード・マッデン、フェアリー・ゴッドマザー役にヘレナ・ボナム=カーター…と豪華キャストが名を連ね、監督は「マイティ・ソー」などを手がけたケネス・ブラナーが務める。

今回は、脚本家のクリス・ワイツ、プロデューサーのアリソン・シェアマー&デヴィッド・バロンのインタビューをお届け。クリス・ワイツは「アバウト・ア・ボーイ」(2002年公開)でアカデミー脚色賞にノミネート、アリソン・シェアマーはライオンズゲートの「ハンガー・ゲーム」シリーズで製作総指揮を担当、デヴィッド・バロンは「ハリー・ポッター」シリーズのプロデューサー、とそうそうたる顔ぶれ。それぞれが「シンデレラ」の裏側を語る。

実写版「シンデレラ」製作陣をモデルプレスが直撃<SPECIAL INTERVIEW>

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Q.誰もが知る名作を実写化するにあたって、気をつけた点はどこですか?

アリソン:確かに誰もが知る「シンデレラ」だけど、私は「新たに語った作品だ」って言うわ。

デヴィッド:間違いなく新たに語り直したものだ。ケン(監督)もずっとそう考えていた。もう一度語り直した作品だとね。

アリソン:私たちは、ディズニーのアニメーションが大好きだったから、それに敬意を払わないようなものはやりたくなかった。それに対して愛情や称賛の気持ちが感じられないものはね。でも、その作品は50年代の初期に作られたものだから、実写化するには今日の価値観や考えが反映されていることが重要だったの。今回のストーリーにどうアプローチするかとか、クラッシックなバージョンに対しても、実に多くの考えを巡らせたわ。

クリス:シンデレラが、自分のグローバル企業を始めたり、マーシャルアーツをやったりというところまで現代的にしたくはなかった。でも、シンデレラが王子を愛していることを信じられないといけないのはもっともに思えた。ただ信頼できるからとか、彼が王子だからとか、ハンサムだから、というのではなく、彼らの人生に基づいて、2人の間にコネクションがあるからなんだ。

それは、彼をもう少し面白い人にしようということにつながった。どういう意味合いかというと、同等の人と結婚したいということだ。社会的に同等、という必要はない。誰か、あなたのことを理解できる人であり、また、あなたもその人を理解できる、ということだよ。それは、僕みたいなものにとっては素晴らしい機会だった。また、継母がやっていることには、彼女自身の理由があるんだよ。

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Q.この映画は、シニシズム(皮肉な考え方)がないという点がひとつの特徴だと思います。その点について教えてください。

デヴィッド:ケンは今作で、優しさはスーパーパワーになるということを描き出そうとしていた。彼には、守ろうとするとても強いビジョンがあり、クリスも彼に同意していたんだ。それに、ケンはブレなかった。これはうまくいくと思ったし、だからこそ、このシニカルな世界にシニカルじゃない映画が作り出せたんだ。

クリス:僕が今作に関わることができたのは、ラッキーだったよ。素晴らしい機会だったよ。実際、それはすごい責任でもあったけどね。なぜなら、多くの人々が、特に若い女の子たちがこれを観に行くことになる。それは、彼女たちを形成する一部になる。そうなる以上、皮肉っぽくならないということは重要だったんだ。

Q.このストーリーを作り上げていくときに、もっとも大変なチャレンジだったことは何ですか?

クリス:まず、リチャード・マッデンという素晴らしい若い役者がいて、何か彼にとってやりがいがあるものをあげたかった。2つ目には、シンデレラと彼が会うチャンスを作りたかったということ、これはとても大きなことだ。また、シンデレラと同じように、王子も大事な人を失い苦しんできた。だから、彼女を理解することができるんだ。理想のパートナーと出会うという、おとぎ話的な考えを取っ払って、なぜ彼らは一緒にいるのが理想的なのかを考える、という作業が必要だったんだよ。

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Q.ケイト・ブランシェットが演じた継母のキャラクターはどのように作り上げていきましたか?

クリス:ケイト・ブランシェットが継母を演じるのは、最初の段階から分かっていたんだ。だから、そのことはとても大きな保険になった。なぜなら、彼女はどんな役でもそれを見事に演じきるからね。彼女は明らかに、この作品での悪役だ。でも、そこには僕らが知っている以上のエッセンスが、少し入っている。映画での継母は、他の女性に対して競争心を持っている女性なんだ。彼女は理由なしに邪悪なわけじゃない。彼女は嫉妬心が強くて、それで嫉妬心の強い子どもたちになったんだ。ケイトはそういった部分を演じるために、すごく熱心になっていたよ。

デヴィッド:彼女にはリアルな内面があるね。彼女は愛されて、そして途方に暮れる。失望に苦しんでいるけど、さらにその失望は深くなる。なぜなら、自分の娘たちとシンデレラを比較することをやめられないからね。彼女はしっかりとできあがったキャラクターだよ。完全に成熟したキャラクターだ。

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Q.今作では、王子と王様の親子の話がアニメーションよりもフィーチャーされていたと思いますが、意図的なものでしょうか?

クリス:アニメーション作品では、王子のことはまったく知ることができない。でも、舞踏会が行われたのは、父親が息子にハッピーになってもらいたい、結婚してもらいたい、という想いからということは分かっているんだ。実写版で大事にしたのは、シンデレラが王子に恋をする瞬間。彼がお金持ちでパワフルだから好きになるわけじゃないというのをちゃんと描くことだった。シンデレラは、彼が自分と同じように孤独なものを彼に対して感じたから惹かれたんだよ。だから、王子が自分の父親を失うという描写は、とても重要だった。王様は息子想い父親、王子は父親想いの息子なんだよ。

Q.実写版では、家族の死が物語の展開に大きく影響していますが、よりリアルに描き出そうと思った理由は?

アリソン:それはディズニーの伝統なの。

クリス:ディズニーのアニメーション作品は、両親を亡くすことで有名なんだ。その理由は、ディズニー映画はほとんどおとぎ話だから。おとぎ話というのは、両親が死ぬ傾向があるんだ。なぜなら、初期の頃はそれが真実だったからね。寿命が今より短かかったんだ。両親の死というのは、とても大きな出来事だけど、そのことが若い人たちを成長させる。だから間違いなく、今回の映画でも私たちにとってそういったことは重要なことだった。もちろん、避けることもできたけど、私たちはシンデレラがたまたま素敵な性格だったと感じることができなかったんだ。彼女が幸せな幼少期を過ごし、愛されていたことが彼女を強くしたんだ、とね。

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Q.この作品には、多くの大人たちが共感し、勇気をもらうことになると思います。その点を交えながら、メッセージをお願いします。

クリス:誰しも心の中にある「シンデレラ」という物語に対する思い出に敬意を払うということは、彼らの幼少期に敬意を払うということになる。そういうものを踏みつけたくはないと思ったんだ。だから、すべてのチェンジは、とても慎重に「シンデレラ」という物語への尊敬の念を持ってなされるべきだ、と考えた。ディズニーは、彼ら自身の歴史についてリアルな感覚を持っているスタジオなんだ。そして、観客や彼らの感情についてもね。

― ありがとうございました。

「夢を叶える秘訣」を語る

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数々の夢が生まれる瞬間を見届けてきた3人に、「夢を叶える秘訣」を教えてもらった。

「シンデレラのように、自分自身に耳を傾け、周囲の否定的なものに必要以上に惑わされないことね。私たち3人はそれぞれ、今の立場にいれてラッキーだけど、誰も有名な姓やこのビジネスに特別なコネがあって入ったわけじゃない。だから、なんでも可能なの。私が言いたいのはそういうこと」(アリソン)、「僕の場合は、ラッキーだったというのが大きい。そして、いい人たちと仕事をすることだよ。いい人たちと協力し合うんだ」(クリス)、「オープンな態度だね。自分の周りのすべてのことにオープンでいるんだ」(デヴィッド)。

視点は違っても、共通するキーワードは“人“。映画の中でも描かれている、人と人との絆が生み出す奇跡を、3人も経験してきたからこそのメッセージなのかもしれない。(modelpress編集部)

実写版「シンデレラ」(2015年4月25日公開)

<ストーリー>
母を病気で、父を事故で失ったエラは、父の後妻である継母とその連れ子のドリゼラとアナスタシアに「灰まみれのエラ」を意味する「シンデレラ」と呼ばれ、召使いのように扱われていた。ある日、耐えきれずに家を飛び出したエラは、森の中で城で働いているという青年キットと出会い、心を通わせる。王子である身分を隠していたキットは、城に帰ると父である国王から政略結婚を勧められるが、森で出会ったエラが忘れられず、彼女を探し出すため国中の未婚女性を招いた舞踏会を計画する。

<スタッフ>
監督:ケネス・ブラナー
製作:サイモン・キンバーグ、アリソン・シェアマー、デビッド・バロン
製作総指揮:ティム・ルイス
<キャスト>
リリー・ジェームズ/シンデレラ(エラ)
ケイト・ブランシェット/まま母(トレメイン夫人)
ヘレナ・ボナム・カーター/フェアリー・ゴッドマザー
リチャード・マッデン/王子(キット)
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