Q. 「がんになりやすい性格がある」って本当?【公認心理師が回答】
【公認心理師が回答】「いい人ほどがんになりやすい」という話を耳にしたことはありませんか? 実はこれは全く根拠がない話ではないようです。ストレスとがんの関係について、研究報告をもとに解説します。(※画像:Shutterstock.com)
Q. 「がんになりやすい性格がある」って本当ですか?
Q. 「『がんになりやすい性格がある』というのは本当でしょうか? 『いい人ほどがんになる』『人に気を使う人ほどがんになりやすい』といった話を聞くことがありますが、夫が典型的な『いい人』な性格なので心配です。実際に、性格とがんになりやすさには関係があるのでしょうか?」
A. 「いい人」がハイリスクとは言い切れませんが、性格とがんには関連もあるようです
「がんになりやすい性格」という話は俗説のように思われそうですが、実は心理学の研究が背景にあります。アメリカの心理学者リディア・テモショックは、150人以上のメラノーマ(悪性黒色腫)患者を面接し、その約4分の3に共通する性格的特徴があることを報告しました。テモショックはこの性格を「タイプC性格」と名付け、著書『がん性格 タイプC症候群』(邦訳)で発表しています。
タイプC性格には、主に次のような特徴があるとされています。
・怒りを外に出さず、過去・現在を通じて怒りの感情に気付かないことが多い
・不安・恐れ・悲しみといったネガティブな感情を経験したり表に出したりしない
・仕事や人付き合いで忍耐強く控えめで、権威に従順で協力的
・他人の要求を優先し過ぎ、自分の要求を後回しにする。極端に自己犠牲的になりやすい
闘争的で苛立ちやすい「タイプA性格」が虚血性心疾患のリスクと関連するとされる一方、タイプC性格はがんのリスクと関連すると考えられています。
なぜ、タイプC性格の人はストレスをためやすいのでしょうか? 理由の1つは、「自分が不快だと感じていること自体に気付かない」点にあります。つらい状況でも周囲に配慮し、場の雰囲気を優先して接するため、外から見ると穏やかに見えます。しかし心の奥では感情を抑圧しており、そのストレスが無意識のうちに蓄積されてしまいます。この蓄積されたストレスが免疫機能に影響し、がんのリスクを高める可能性があると考えられています。
では、どうすればよいのでしょうか。大切なのは、自分のネガティブな感情を「感じてよい」と認めることです。「ひどい」「つらい」「不安だ」という気持ちが湧いたとき、その感情にふたをしてしまうのではなく、「なぜこう感じたのか」「自分は何を求めているのか」と自分と対話する習慣を持ちましょう。一人で難しい場合は、カウンセラーなど話しやすい人と一緒に感情を解きほぐしていくことも有効な方法です。
もちろん、「いい人」であることは素晴らしいことですし、「性格がいいほどがんになりやすい」というわけではありません。ただ、自分の気持ちを後回しにし続けることは、長期的に心身の健康を損なうリスクがある点は、知っておいてもよさそうです。自分の感情を大切にすることも、健康を守ることにつながるのだと心掛けてみてください。
公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
執筆者:大美賀 直子(公認心理師)
関連記事
-
【PR】クールスカルプティング(クルスカ)効果を超える?湘南美容クリニックの「クルスカダブル」が凄すぎたSBCマーケティング株式会社 -
料理研究家・鈴木沙織、-50kgダイエット成功の理由語るモデルプレス -
【PR】メディカルサイズダウンの効果は?湘南美容クリニックの最新医療を体験SBC メディカルグループ -
【PR】内田理央、やわらかボディの秘訣とは?“最高傑作”ファンの声にコメント返し&インタビュー<読者プレゼント>スリムビューティハウス -
【PR】柴田あやな、10kg減のスタイルキープ術は?「燃えてるような、初めての感覚」骨盤ダイエットで気づいたこと株式会社スリムビューティハウス -
1年で20kg減に成功の麻生れいみ、新たに提案する“ケトンアダプト食事法”とは<モデルプレスインタビュー>モデルプレス
「ダイエット」カテゴリーの最新記事
-
Q. 「朝ごはん抜きは太る」って本当ですか? 昼に食べ過ぎなければ痩せますよね?【管理栄養士が回答】All About -
Q. 「スマホを触らないだけで痩せやすくなる」って本当ですか?【管理栄養士が回答】All About -
「脂肪肝」は命に関わる万病の元!「太っているだけ」と放置は危険? 心疾患・脳卒中・がんとの関係All About -
ダイエット中、スーパーの果物売り場で買ってはいけないもの【管理栄養士が解説】All About -
更年期からも筋肉は増やせる! 2カ月以上サボっても効果が続く筋トレで、賢く「筋肉貯金」するコツAll About -
「ごはんは体に悪い? 食べると太る?」 医師が考える“ごはん悪者説”の真偽と本当に見直すべきことAll About -
Q. 野菜サラダをたくさん食べているのに痩せません。何がダメなんでしょうか?【管理栄養士が回答】All About -
【PR】下半身太りは”履くだけ”で解消?日常をダイエットに変える「骨盤ガードル」の実力とは<座談会>大衛株式会社 -
【PR】クールスカルプティング(クルスカ)効果を超える?湘南美容クリニックの「クルスカダブル」が凄すぎたSBCマーケティング株式会社