彼から届いた追跡リンクの受取人が、知らない女性の名前だった。問い詰めた数日後に分かった本当の理由
お届け先の欄にあった、知らない名前
「これ受け取っといて、ありがとう」。彼から届いたメッセージには、それだけが書かれていました。同棲を始めてから、荷物の受け取りを頼まれることは珍しくありません。私はいつもの調子でリンクを開きました。ところが、配送状況のページに表示されていたお届け先は、聞いたこともない女性の名前でした。住所も、私たちの部屋のものではありません。何かの手違いかもしれない。そう思おうとしても、同じ画面を何度も読み返している自分がいました。
「深い意味はないよ」という返信
何度考えても落ち着かず、私は思い切って彼に返信しました。「これ、私宛てじゃないよね。誰の荷物なの?」。普通の言葉に見えるよう、何度か打ち直してから送りました。しばらくして届いたのは、「ごめん、送る相手を間違えただけ。深い意味はないよ」という短いメッセージでした。それ以上の説明はありません。
問い詰めれば余計に距離ができそうで、画面を見つめたまま、それ以上の返信を打てずにいました。それでも、考えたくない想像が次々と浮かびます。他に大切にしている人がいるのかもしれない。私に隠していることがあるのかもしれない。確かめる方法もないまま、私はずっと天井を見上げていました。
沈黙が解けた数日後
それから数日、私たちの間にはぎこちない空気が流れていました。私は何度もあのメッセージを開いては閉じ、彼の様子をうかがっていました。変化があったのは、彼のほうからでした。「この前のこと、ちゃんと話したい」。そう切り出した彼は、あの荷物が私に渡すつもりの物だったこと、受け取り先を姉に頼んでいたことを打ち明けてくれました。隠していたのは、私を驚かせたかったからだと言うのです。ごまかすような態度の理由がようやく分かって、強ばっていた気持ちがほどけていきました。それでも、どうしてあのときすぐに言ってくれなかったのだろうという思いは、少しだけ残りました。
そして...
後日、彼は少し照れたような顔で、その荷物を私に手渡してくれました。中身は、付き合った記念にずっと欲しいと話していた物でした。あんなに不安だった気持ちが、嘘のように軽くなっていきます。驚かせたかったという気持ちは、確かに嬉しいものでした。けれど私は、サプライズよりも、不安なときに正直に話してくれることのほうが、ずっと嬉しいのだと伝えました。彼は神妙にうなずいていました。これから先も、隠しごとよりも言葉を選んでいけたらいい。そう思える出来事でした。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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