理由のない不調は栄養不足!?|女性ヘルスケア専門看護師マリリンのおしゃべり相談室 第11回

なんとなくの不調、見過ごしていませんか?
月経のリズム、気持ちの波、ちょっとした体のサイン。
女性の毎日には、理由のわからない「ゆらぎ」がつきものです。
企業で働く女性たちの健康を長年支えてきた産業看護師が、女性ホルモンと心と体のつながりについて、やさしく、ていねいにひも解いていきます。
「自分をもっといたわる」きっかけに、今日のお話を読んでみませんか?
メンタルヘルスと栄養の関係

今回はメンタルヘルスと栄養のお話です。あまり知られていませんが、栄養とメンタルの調子は深い関係があります。
テレビやSNSに映る“超スリム体型”を理想にしてしまうと、気づかないうちに栄養不足に陥ってしまうことがあります。 タレントの方たちは、食事量をかなり減らしているように見えることもありますよね。
健康診断で「低体重(BMI18.5未満)」とお伝えしても、「今の体重が好きだから」と体重を増やしたがらない方は少なくありません。でも、そういう方ほど、なんとなく元気がないように感じられることがあります。 雰囲気や発するオーラも、どこか暗くなってしまいがちです。
神経伝達物質

心の安定・意欲・嬉しさ・心地よい睡眠などを支える神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、メラトニン)は、原料が不足すると作られません。 つまり、メンタルの安定には栄養が必要不可欠なのです。
必須栄養素と食品
これらを作るための必須栄養素と代表的な食品は次のとおりです。
・鉄 :牛肉・魚などの赤身、ほうれん草、ひじき
・ビタミンB6 :赤身魚、サツマイモ、玄米、鶏肉、豚肉
・葉酸 :納豆、枝豆、いちご、アボカド、ほうれん草、ブロッコリー、レバー
・ナイアシン :豚肉、鶏肉、きのこ、ピーナッツ、カツオ、マグロ、さば、さんま、たらこ
・銅 :貝類(牡蠣・あさりなど)、イカ、タコ、干しエビ、レバー、ナッツ類
新生活に絶対やってほしいこと
新生活を始める方にとって、最初の壁は「毎日の食事」。簡単なメニューでつい済ませがちですが、栄養バランスはこれからの生活を支える大切な土台になります。

―新生活の食事で“まず押さえたい3つのポイント”―
毎食であればベストですが、1日の中でバランスをとれれば大丈夫です。
(1) たんぱく質
(2) 野菜(特に緑の濃い野菜ときのこ)
(3) お米のごはん
特に女性は月経によって鉄が失われるため、放っておくとすぐに鉄不足、いわゆる「隠れ貧血」になりがちです。心身の不調も起きやすくなるので、「最近なんだか変だな?」と思ったら、早めに内科で相談してみてくださいね。
男女とも、麺類は手軽でおいしいので、選ぶ機会が多いですよね。
(1) 焼きそば
(2) ラーメン
(3) パスタ
これらを選ぶ際も、野菜に加えて肉類や厚揚げなどの大豆製品も一緒に入れると、バランスが良くなります。1食ごとに完璧を目指す必要はありません。1日3食のトータルでバランスが取れていれば十分です。
身体は、“あなたが口から入れたもの”だけで作られています。あなたの発する空気感が、明るくイキイキとしたものでありますように。栄養をバランス良く摂る食習慣は、あなたの新生活を支え続けてくれるでしょう。
教えてくれた人看護師マリリン
在阪企業の産業看護師として活動中
女性の健康のサポートの必然性を感じ、セミナーなど多数実施
女性医学学会認定女性ヘルスケア専門看護師 女性心身医学学会認定専門看護師
写真/ピクスタ 文/看護師マリリン
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