「寂しい」に「こっちも」と返ってきた夜。心配で「どうした?」と聞いたら既読が止まりました
いつもと違う「こっちも」
彼とは遠距離恋愛で、平日は寝る前にメッセージを送り合うのが日課でした。仕事から帰った金曜の夜11時、ふと部屋でひとり、何の気なしに「寂しい」と送ったのです。本気の弱音というより、甘えに近い軽い気持ちでした。
いつもなら「大丈夫?」「今度の週末まで頑張ろう」と明るい返事が来るはずでした。でも、その夜届いたのは「こっちも」。短いだけでなく、語尾の柔らかさも、いつもの絵文字もありません。
付き合って2年、彼が私に対して「寂しい」と返してきたのは、これが初めてだったのです。
「どうした?」で止まった既読
何かあったのかもしれない。そう思って、私はすぐに「どうした?」と送りました。深刻すぎず軽すぎず、心配が伝わる聞き方を選んだつもりでした。
既読がついたのは、送って2分後でした。けれど、そこから返信が届きません。何度もスマホを手に取って、通知欄を確認し続けました。
何か地雷を踏んでしまったのかもしれない。あるいは、本当は誰かと一緒にいて、見られてはいけないやりとりだったのかもしれない。色んな想像が膨らんで、布団に入っても眠れませんでした。夜中の2時、3時、画面に文字を打ち込んでは消す動作を、私は何度も繰り返していました。
翌朝の「ごめん、忘れて」
結局、私から二通目を送ることはできないまま朝を迎えました。土曜の朝7時、彼から短いメッセージが届きました。「ごめん、忘れて」。たった、それだけです。理由も、説明もありません。
返事を打とうと入力欄を開いても、カーソルが点滅するばかりでした。
枕に顔を埋めて、私は何度も自問しました。心配したことが、彼にとっては重荷だったのだろうか。「どうした?」のひとことが、踏み込みすぎだったのだろうか。それとも、ただ私のメッセージが煩わしかっただけなのだろうか。
そして...
お昼まで悩んだ末、私はもう一通だけ送ることにしました。「大丈夫?電話する?」。今度はすぐに「ありがとう、夜にかけていい?」と返ってきました。
その夜、電話に出た彼は、最初しばらく何も話しませんでした。私が「ゆっくりでいいよ」と伝えると、彼は少しずつ話し始めました。仕事で大きな失敗をしたこと、上司に強く叱られたこと、「こっちも」と打った瞬間に自分の弱さが怖くなったこと。私に心配をかけたくなくて、返事ができなかったこと。
電話を切る頃には日付が変わっていました。「話してくれてありがとう」と伝えると、彼は少し笑った声で「こちらこそ、待っててくれてありがとう」と返してくれました。踏み込みすぎたんじゃない。彼が、踏み込ませてくれたんだと、私は今でも思っています。
(20代女性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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