「家事に口出すならやってみなよ」と言ったら、夫が本当に全部やり始めた→1ヶ月後の変化
毎日続く小さな指摘
「このたたみ方だとシワになるよ」。洗濯物をたたんでいると、ソファに座ったままの夫がそう言いました。翌日は夕食の支度中に「味付け、もう少し薄くてもいいかも」。さらに次の日は「この棚、埃たまってない?」。料理にも掃除にも洗濯にも、夫は必ず何かしら口を出してきます。
手伝うわけでもなく、ただ見て、指摘だけする。「じゃあどうすればいいの」と聞いても、「いや、そのほうがいいかなと思って」と曖昧に笑うだけ。私はその笑顔に、毎回小さなトゲを感じていました。
溢れた一言
ある土曜日の朝、掃除機をかけていると「そこ、さっきもかけてなかった?」と声が飛んできました。掃除機を握る手に、ぎゅっと力がこもりました。かけたかどうかの問題じゃない。見ているだけで口を出すなら自分でやってほしい。ずっと飲み込んでいた言葉が、こぼれ落ちました。
「家事に口出すならやってみなよ」。自分でも驚くほど低い声が出ていました。夫はしばらく黙って、それから「わかった、やってみる」と答えました。軽い口調ではなく、妙にまっすぐな目をしていたのが印象に残りました。
私の出番がなくなった日
翌週から、夫は本当に家事を始めました。朝5時に起きて洗濯を回し、仕事から帰れば夕食を作り、休日には浴室まで磨いています。しかも丁寧で、正直なところ私より手際がいい。
最初は素直に助かると思いました。でも2週間を過ぎた頃から、台所に立とうとすると「いや、俺がやるから」と制されるようになりました。洗濯物をたたもうとしても同じ。ありがたいはずなのに、自分の家なのに何もすることがない。その居心地の悪さが、日を追うごとに大きくなっていきました。
そして...
1ヶ月が経ち、家の中はどこもきれいで、食事もおいしくて、文句のつけようがない暮らしです。でも私はリビングのソファに座りながら、ずっと胸の奥がざわついていました。
「私がやるよ」と言っても「いや、俺がやるから」と返される毎日。あの日、私が本当に欲しかったのは、夫が家事を代わることじゃなかった気がします。「じゃあ一緒にやろう」、その一言だったのかもしれません。口を出されるのが嫌だったんじゃなく、隣に並んでくれないことが、ずっと寂しかったのだと、ようやく気がつきました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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