「あそこのご主人、外国人らしいよ」ご近所のヒソヒソ話に耐えた3ヶ月と、態度が変わったある日曜の朝
窓越しに聞こえたひと言
引っ越しの荷解きをしていた日のことです。リビングの窓を開けていたら、外からかすかな声が聞こえてきました。
「あそこのご主人、外国人らしいよ」
お隣の奥さんが、道を挟んだ向かいの方と話しているようでした。悪意があったのかどうかはわかりません。けれどそのひと言で、私の中に小さな壁ができてしまったのです。新生活の高揚感が、すっと冷めていくのを感じました。
夫だけが笑顔だった
それでも夫は気にしていないようでした。毎朝ゴミ出しのたびに「おはようございます」と近所の方に声をかけ、すれ違う人には必ず頭を下げていました。でも返ってくるのは、ぎこちない会釈か、目をそらされるか。
夫は「大丈夫だよ」と笑っていましたが、私は自分から声をかけることができなくなっていました。挨拶をしても素っ気ない反応が返ってくるのが怖くて、いつしか私のほうが目を伏せて歩くようになっていたのです。
変わった日曜の朝
引っ越しから3ヶ月が経った日曜日、町内の一斉清掃がありました。夫は朝から張り切って参加し、重い側溝の蓋を持ち上げたり、年配の方のゴミ袋を代わりに運んだり。言葉は完璧ではなくても、誰よりも動き回っていました。
清掃が終わった後、お隣の奥さんがうちの玄関先に来て紙袋を差し出しました。「よかったら食べてください。お口に合うかわからないけど」夫は丁寧に受け取って「ありがとうございます、嬉しいです」と答えました。奥さんは少しだけ笑って、小さく頭を下げて帰っていきました。
そして...
その日を境に、ご近所の空気は少しずつ柔らかくなりました。挨拶を返してくれる人が増え、夫と立ち話をする方も出てきました。嬉しいはずなのに、私の胸にはしこりが残っています。ヒソヒソ声は止みました。
夫の笑顔は初日から変わっていなかったのに、どうしてそれをもっと早く見てくれなかったのだろう。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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