「転校生の親は黙ってて」とPTAで言われた私が、誰もやらない仕事を引き受けた結果
初めての会議で浮いた私
娘が転校して最初のPTA会議に参加しました。知らない顔ばかりの輪の中で、私は端の席に座りました。自己紹介の場面で名前を言っても、誰も目を合わせてくれません。話題はすでに去年からの流れで進んでいて、私にはついていくことすら難しい状況でした。
「今年の広報誌、また担当なし?」誰かがため息混じりに言いました。「毎年同じで大変だよね」とうなずく声が続き、でも誰も手を挙げない。勇気を出して口を開こうとした瞬間、隣に座っていた副会長が低い声で言いました。
「転校生の親は黙ってて」
引き受けた理由
会議が終わっても、あの言葉が頭の中で鳴り続けていました。怒りよりも先に、じんわりとした悔しさが胸に広がりました。帰り際、私は担当窓口の先生に声をかけました。「広報誌、やります」と。先生は少し驚いた顔で「本当ですか?」と聞き返しました。
やけになったわけでも、見返したかったわけでも、正確にはないと思います。ただ、黙っていたら何も変わらない気がしたのです。
一年かけて作ったもの
広報誌の仕事は、想像以上に手のかかるものでした。写真の収集から文章の確認、印刷業者とのやりとりまで、前任者からの引き継ぎ資料はほとんどなく、一から手探りで進めました。周りが助けてくれるわけでもなく、ねぎらいの言葉もほぼありませんでした。
それでも、完成した広報誌を手にしたとき、娘が「ママが作ったの?」と笑顔で言いました。その一言で、胸の奥の何かがやっとほぐれた気がしました。
そして...
年度末の総会で、広報誌の出来を褒める声が上がりました。「担当さん、どなたでしたっけ?」と聞く声が聞こえ、あの副会長が「新しく来た方らしいよ」と答えた声が聞こえた。でも、私の名前を呼ぶことはありませんでした。
黙っていてと言われた私が、誰も発しなかった声で一年間を記録した。それで十分だと、今は思っています。
(30代女性・専業主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部
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