「PTAの仕事もまともにできないの?」と責める会長→後任の私が変えた組織
完璧を求める会長
PTA役員になったのは、長男が小学校に入学した春のことです。初めての集まりで、会長は開口一番「期限は絶対です」と言いました。配布物の準備、行事の段取り、報告書の提出。すべてに細かい指示があり、少しでも遅れると全体の前で名指しで注意されます。
「みんな忙しい中でやっている」が会長の口癖でした。
確かにその通りなのですが、何を言っても否定される空気に、役員たちは次第に口を閉ざすようになっていきました。集まりの日は朝から胃が重く、学校に向かう足取りがどんどん鈍くなっていったのを覚えています。
心が折れた一言
秋の行事の準備で、私が担当した案内状に誤字がありました。印刷前に気づいて修正したのですが、会長はそれを知った上でこう言いました。
「PTAの仕事もまともにできないの?」
周囲のお母さんたちが一斉に目を伏せる中、私は何も言い返せませんでした。修正は間に合っていたのに、なぜあんな言い方をされなければならないのか。帰り道、車のハンドルを握ったまま涙がこぼれました。あの人の下でこの先もやっていけるのか、初めて本気で悩んだ夜でした。
後任として立った日
年度が替わり、会長が退任しました。次の会長を決める場で、誰も手を挙げない沈黙が続きます。気がつけば私は手を挙げていました。
「私のやり方で進めさせてください」自分でも驚くほど、声は落ち着いていました。
最初にやったのは、期限に余裕を持たせることと、失敗を責めないルール作りです。
「完璧でなくていい、みんなで補い合えればいい」その言葉に、役員のお母さんたちの表情がふっとやわらいだのがわかりました。
そして...
前会長のやり方が間違っていたとは、一概には言えないのかもしれません。あの人がいたから回っていた部分もあったはずです。でも、あの一言で私がどれほど傷ついたか。同じ思いをする人を作りたくなくて、私は自分なりの組織を作ることに決めました。
完璧でなくても回る仕組みを、少しずつ。あの日握ったハンドルの冷たさを、私はたぶんずっと忘れません。でも、もう泣きながら帰る人は出さない。それだけは、はっきり決めています。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
関連記事
「コラム」カテゴリーの最新記事
-
「体調悪いアピールうざい」39度の妻を放置した夫。しかし⇒軽い判断が“取り返しのつかない悲劇”を招いた話愛カツ -
乳製品アレルギーの娘に、故意に“ケーキ”を与えた義母!?しかし⇒娘「息が苦しい…」悲劇を招き「冗談…よね…?」Grapps -
口下手な男性ほど"行動"に全部出てる。言葉にしない男の「好き」の伝え方ハウコレ -
高熱で寝込む妻に“大量の写真”を送る夫?「ごめん実は…」⇒明かされた【衝撃の事実】に「ヒイッ…」妻は戦慄!?Grapps -
彼氏止まりで終わる女、結婚まで行く女の違いは1つ恋学 -
私の指定席を奪い「早いもの勝ち」と主張する迷惑男。しかし次の瞬間「君は…」現れた【人物】に震えだしたワケ愛カツ -
年下男子が見てる…先輩女子のチェックポイント恋学 -
赤ちゃんの性別報告に…「興味ない」スマホから目を離さない夫。しかし出産後⇒一変した妻の【対応】に夫は青ざめる!?Grapps -
男性の誕生月でわかる!女性の「ここに惹かれる」ポイント<7月~12月>ハウコレ