「シングルマザーの子は可哀想なんです」と言った担任に、私は息子の絵日記を開いた
放課後の教室で
息子が小学校に上がって初めての個人面談でした。放課後の教室に入ると、担任の先生は穏やかな表情で「お母さん、少しお話ししたいことがあるんです」と切り出しました。授業態度や成績には特に問題がないとのこと。ほっとしたのも束の間、先生は少し声のトーンを落としてこう続けたのです。
「最近、お子さんが休み時間にひとりで絵を描いていることが多くて」
それなら知っています。息子は絵を描くのが好きなだけ。でも先生の表情は、そういう話では終わらないことを物語っていました。
投げかけられた言葉
「お父さんのことを聞かれると黙ってしまうこともあるんです」
先生はそう前置きしてから、まっすぐ私の目を見て言いました。
「シングルマザーの子は可哀想なんです」
その先の言葉は、ほとんど耳に入ってきませんでした。膝の上に置いた手が、じわりと冷たくなっていくのを感じていました。可哀想。この子が。毎朝「いってきます」と元気に玄関を飛び出していくこの子が。私と二人の週末を「今度は何する?」と楽しみにしてくれているこの子が。
カバンの中の1冊
そのとき、カバンの中にあるものを思い出しました。息子の絵日記です。学校の宿題で描いたものを先生に見てほしいと、今朝息子自身が「持っていって」と手渡してくれたものでした。
「先生、これを見てください」開いたページには、大きな太陽の下で私と息子が手をつないで笑っている絵。その横に、たどたどしい字でこう書いてありました。
「きょうもママとごはんをたべた。ぼくのいちばんすきなじかん」
先生はそのページを見つめたまま、しばらく何も言いませんでした。
そして...
帰り道、悔しさと安堵が入り混じって涙がにじみました。可哀想なんかじゃない。そう示せたことはよかった。でも、あの言葉を向けられた事実そのものは消えません。この先も何度、同じような目に遭うのだろうと思うと、胃の奥がずしりと重くなります。それでも、あの絵日記の太陽みたいに息子の世界が明るいなら、私は胸を張っていられる。
帰宅した息子に「絵日記、先生に見せたよ」と伝えると、「やった」と小さくガッツポーズをしました。その笑顔が、今日一番の答えでした。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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