彼女をいじって笑いを取っていた俺。ある夜、彼女から切り出された「別れたい」
場を盛り上げているつもりだった
彼女のドジなエピソードは、友達ウケが良かったのです。「この前、道に迷って泣いてたんだよ」と話せば、みんな笑う。彼女も一緒に笑っている。だから問題ないと思っていました。「愛情があるからいじれるんだ」と本気で信じていました。彼女のことが好きだからこそ、みんなに紹介したい。そのための話題として、彼女のエピソードを使っていただけ。
彼女の沈黙の意味
何度か「あれは傷ついた」と言われたことがあります。でも俺は「冗談じゃん」「愛情表現だよ」と流していました。彼女がそれ以上何も言わないから、納得してくれたと思っていたのです。今思えば、彼女は諦めていたのでしょう。何を言っても俺が変わらないと分かっていた。だから黙っていた。その沈黙を「平気な証拠」だと勘違いしていた俺は、本当に愚かでした。
会社の飲み会での失言
会社の飲み会に彼女を連れて行った時、俺はまたやってしまいました。「うちの彼女、見た目はまあ普通だけど、中身がやばいんすよ」と。先輩たちが笑う中、彼女だけが笑っていないことに、俺は気づきませんでした。その夜、彼女が言いました。「別れたい」と。「は?なんで?」と聞き返すと、「人前でバカにされるのはもう嫌」と返ってきました。俺は焦りました。「あれは愛情表現だって言ってるじゃん」と言い訳しましたが、彼女は落ち着いた声で言いました。「愛情なら、もういらない」と。
そして...
その瞬間、何も考えられなくなりました。「待って、冗談だから。もう言わないから」「お願いだから別れないで」「お前がいないと困る」気づけば俺は、必死に彼女を引き止めていました。声が震えて、情けない姿を晒していました。彼女は冷静でした。「もう決めたから」と言って、俺の家を出ていきました。追いかける気力もなく、俺はその場に座り込んでいました。人前では彼女をいじって笑っていた俺が、二人きりになった途端、泣きそうになって縋りついている。なんて情けないんだろう。彼女が本当に大切だったのに、大切にする方法を完全に間違えていた。いじることは愛情じゃない。傷つけることはコミュニケーションじゃない。この後悔を抱えて、俺はこれから生きていくのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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