妻の料理が気に入らなかった俺⇒ある日彼女から「自分でどうぞ」と言われて後悔した話
文句を言うのが癖になっていた
食卓について、料理を見て、何か一言コメントする。それが俺の習慣になっていました。「またこれ?」「なんか違う」「もうちょっと濃い味が良かった」。悪気があったわけではありません。感想を言っているだけのつもりでした。
妻がどんな顔をしていたか、正直覚えていません。料理を見てはいたけれど、妻のことは見ていなかったのです。
「自分で作ったら?」
その日、妻が生姜焼きを作ってくれました。俺は一口食べて「なんか今日の肉、硬くない?」と言いました。いつもの調子でした。すると妻が言ったのです。「じゃあ自分で作ったら?」と。俺は驚いて「は?急にキレるなよ」と返しました。でも妻の目は本気でした。
「明日から自分の分は自分でどうぞ」と言われました。
何もできなかった3日間
翌日から、本当に俺の分だけ用意されなくなりました。「分かったよ、そのくらいできるわ」と強気で言いましたが、現実は厳しかったのです。
初日はコンビニ弁当。2日目もコンビニ弁当。でも3日連続は飽きる。3日目、冷蔵庫を開けてみました。食材はある。でも、これで何が作れるのか分からない。「なんか作れるものある?」と妻に聞くと、「あるよ。自分で作ってね」と返されました。結局その日は、カップ麺を食べました。
そして...
カップ麺をすすりながら、妻と子どもたちの食卓を見ていました。彩りの良い夕飯。温かい味噌汁の湯気。俺は毎日これを当たり前に食べていたのです。文句まで言いながら。「毎日これ考えて作ってたんだな」と、思わず口に出していました。妻は何も言いません。俺は続けました。「ごめん。文句ばっかり言ってた」と。
翌日から、妻はまた俺の分も作ってくれるようになりました。その日の夕飯を一口食べて、俺は言いました。「美味しい」と。妻は少し驚いた顔をして、そして笑ってくれました。
毎日料理を作るということが、どれだけ大変なことか。3日でギブアップした俺には、想像すらできていなかった。あの3日間は、俺に必要な時間だったのだと思います。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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