「ただの同僚だよ」と言い続けた俺の嘘→披露宴のスクリーンに映し出された日
ごまかした日々
結婚が決まってから、やめなければいけないとわかっていました。職場の同僚との関係。彼女には「ただの同僚だよ」と紹介した人。最初は仕事の愚痴を聞いてもらうだけだったのが、食事に行くようになり、やがて一線を越えました。婚約後もずるずると続けていた自分が、一番情けない。結婚式前夜、彼女に「明日、楽しみだね」と言い、「うん、楽しみだよ」と返してくれた笑顔を見ながら、スマホの写真フォルダのことが頭をよぎっていました。消さなければと思いながら、消せないままあの日を迎えたのです。
消せなかった写真
写真を消せなかった理由は、自分でもよくわかりません。未練だったのか、あるいは、この関係が確かに存在した証拠を手放すのが怖かったのか。以前、彼女に「これ、誰?」と聞かれたことがあります。「ただの同僚だよ」と笑って返しました。あのとき彼女の目が一瞬揺れたのを、俺は見ていました。それでも嘘を重ねた。仕事で忙しいと言いながら、相手と会っていた夜もありました。彼女が招待状の宛名を丁寧に書いている隣で、別の人へのメッセージを打っていた。その事実だけで、十分すぎるほどの裏切りでした。
スクリーンに映った嘘
披露宴の中盤。司会が「お二人の思い出をどうぞ」と言いました。スクリーンに映し出されたのは、初めてのデートの写真ではありませんでした。俺と、あの人が寄り添う写真。レストラン、ホテル。見覚えのある写真が次々と映し出されていきます。手に持っていたグラスを置くことしかできませんでした。会場がざわめき、やがて沈黙する中、母が口元を手で覆うのが見えました。父はうつむいたまま動きません。隣の彼女は、まっすぐ前を向いたまま。俺のほうを一度も見ませんでした。
そして...
式場を出た彼女を、追いかけることはできませんでした。あの場にいた全員の視線が、まだ背中に刺さっていたからです。
「ただの同僚だよ」。あの嘘を何度繰り返したか覚えていません。彼女が差し替えたスライドショーを見て、最初に浮かんだのは「なぜバレた」でした。自分の写真が両親の前に晒されている最中に、心配したのは自分の体裁だけだった。その瞬間の自分の醜さに、ようやく気づきました。彼女が壊したかったのは俺の体裁じゃない。「ただの同僚」という嘘で何度もごまかされた痛みを、あの場で返しただけだったのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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