彼女のためを思って「太るよ」と言い続けた私→友人の言葉で気づいたこと
心配していた
私は幼い頃から極端な偏食で、外食でもほとんどサラダとスープしか食べられません。食べられるものが少ないぶん、栄養や体重のことには人一倍敏感に育ちました。
学生時代からの友人と月に一度ランチをするのが、私たちの恒例になっていました。彼女がパスタやデザートを美味しそうに頼むたびに、「太らないのかな」という気持ちが自然とわいてきました。心配だから言う。それが当たり前のことだと、そのときの私は疑っていませんでした。
「あなたのため」という言葉で
約束をした後に「明日のお店、ヘルシーメニューあるところにしない?あなたのためを思って言ってるんだよ」とメッセージを送り、数日後には「この前テレビで見たんだけど、炭水化物って本当に太るらしいよ。気をつけてね」とも伝えました。「あなたのために言っている」という気持ちに、一切の迷いはありませんでした。
でも今思えば、自分が食べられないものを彼女は楽しそうに食べていた。それをどこかで羨ましく感じていたのかもしれません。心配という言葉の裏に、自分でも気づいていない感情が隠れていたのだと思います。
友人が穏やかに切り出した言葉
ある日、いつものように「また食べるの?」と言ってしまった私に、友人は穏やかな声で言いました。
「ねえ、ずっと気になってたんだけど」と前置きをしてから、「私の食事のことを毎回言うのは、どうしてなのかな」と続けました。穏やかな声でしたが、彼女の目には涙が浮かんでいました。「あなたは偏食で食べられないものが多いよね。それは体質だから仕方ないと思う。でも私が普通に食べることを注意されるのは、正直つらいんだ」。「太るよって言われるたびに、自分がおかしいのかなって悩んでた。もうこれ以上は聞きたくない」。
心配していたつもりが、傷つけていた。自分が食べられないことを当たり前の基準にして、普通に食事を楽しむ彼女を否定し続けていたのだと、ようやく気づきました。
そして...
帰り道、私は友人にメッセージを送りました。
「さっきはごめんね。自分が食べられないから、つい気になって言いすぎてた。傷つけてたんだね」
「気づいてくれてありがとう」という彼女の返信を見て、胸が締め付けられました。心配とは、相手が必要としているときに差し出すもの。求められていない言葉はどれだけ善意でも、相手を縛ってしまうのだと学びました。
次のランチでは、彼女が頼んだパスタを「美味しそうだね」と言えるような自分でいたいと思います。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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