「また余計なことを」と内心イライラした新人の発言→会議15分オーバーの翌週、あれが自分の見落としを防いでいた
会議が長くなることが、ただ嫌だった
その日は仕事が立て込んでいて、早く会議を終わらせたい気持ちがありました。新入りの後輩が途中で手を挙げ、資料の細かい部分について確認を求め始めたとき、正直なところ「また余計なことを」と思いました。確認のやり取りが続き、予定より15分オーバーして会議が終わりました。
席に戻る途中、つい口から出てしまいました。「あんたのせいで会議が15分長くなったよ」言ってから少し引っかかるものがあったけれど、そのまま流してしまいました。
翌週、自分が見落としていたものが発覚した
一週間後、あの仕様に誤りがあると判明しました。内容を確認すると、まさにあの発言が指摘していた箇所でした。自分はその仕様を何度も目にしていたはずなのに、ずれに気づいていませんでした。
もしあの発言がなかったら、誰も気づかないまま実装が進んでいた可能性がある。そう考えたとき、恥ずかしくなりました。自分が見抜けなかったものを、あの新人は素直な目で捉えていた。経験を積んでいるはずの自分が、先入観で流していたのです。
部長の言葉が、刺さった
「あの質問がなかったら終わっていた」部長がそう言ったとき、自分には何も言えませんでした。謝る言葉も出てこず、ただうなずくしかありませんでした。嫌味を言った相手に助けられていたのです。
自分の苛立ちは、仕事への焦りではなく、自分の余裕のなさが形を変えたものだったと思います。
そして...
あれ以来、会議中に誰かが手を挙げるとき、以前とは少し違う気持ちで聞くようになりました。「長くなる」ではなく、「何かを確認しようとしている」と受け取れるようになってきた気がします。先週も、若手が手を挙げた瞬間、かつてとは違う気持ちで待つことができました。完全に変わったとは言えません。でも、あの出来事が自分の中に小さな変化をもたらしてくれたことは確かです。あの日の発言に、感謝しています。
(30代女性・IT企業)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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