「所詮は嫁なんだから」嫁を認められず、厳しいことを言っていたら→仕掛けられていた"録音"が親族の前で再生されてしまった
息子の前だけ、「優しい母」でいた
嫁のことが、最初から素直に受け入れられませんでした。息子の隣に立つ資格があるのかと、どこかで認めたくない気持ちがあったのだと思います。
息子がいる場では穏やかに振る舞いました。でも、二人きりになると抑えていたものが溢れ出した。
「所詮は嫁なんだから」「あなたみたいな人に、息子の何が分かるの」
そんな言葉を、自分でも気づかないうちに投げかけていたのです。嫁が傷ついているのは、薄々分かっていました。それでも、止められませんでした。
誰にも言えないだろうと、高をくくっていた
嫁が息子に相談しようとしても、信じてもらえないだろうと思っていました。息子の前では完璧に振る舞えていた。嫁の言葉より、母親である自分の言葉のほうが重く受け取られる。そんな驕りが、心のどこかにあったのです。
嫁が孤立していることも、分かっていました。それを利用していたと言われれば、否定できません。今思えば、そのことが一番、自分でも許せないところです。
流れてきたのは、自分の声だった
法事の日、息子がスマートフォンを取り出し「皆さんに聞いてほしい音声があります」と言いました。最初は何のことか分かりませんでした。しかし流れてきたのは、紛れもない自分の声だったのです。
親族たちが静まり返る中、夫がひと言だけ言いました。「恥を知れ」それまで聞いたことのない夫の声でした。
気づいたときには、涙が止まらなくなっていました。嫁に向かって謝りながら、自分がしてきたことの重さを、初めてまともに受け止めた気がしました。
そして…
その日から、嫁への口調を意識するようになりました。自然と敬語が出るようになったのは、怖いからではありません。あの場で夫に言われた言葉が、ずっと胸に残っているからです。
息子が妻を守るために動いた。その姿を見て、私は何かを間違え続けていたのだと、ようやく気がつきました。遅すぎたかもしれない。でも、ここから少しずつ変わっていくことが、今の私にできる唯一のことだと思っています。
(50代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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