「高卒の嫁に何ができる」と言い続けた義父→私の税理士資格を知った瞬間に初めて口ごもった話
学歴という壁
夫の実家に初めて挨拶に行った日のことです。「どこの大学?」と聞かれ、「高卒です」と答えた瞬間、義父の表情がわずかに曇りました。その変化を、私ははっきり覚えています。
それ以来、折に触れてこう言われるようになりました。「うちは代々、大学を出ているから」「学がないと、後で苦労するぞ」
強い口調ではありません。けれど、確実に胸に刺さる言葉でした。夫は「気にしなくていい」と言ってくれましたが、気にしないほうが難しかったのです。
無視される意見
義実家で家族の話し合いがあるたびに、私の言葉はするりと流されました。私が提案をしても、「まあ、難しいね」の一言で終わる。義父が話し始めれば、自然と全員の視線がそちらに向く。
学歴で人の価値を測っている人に、言葉で何かを証明しようとしても意味がない。そう気づいてからは、私はただ黙って座っていることが増えていきました。
届いた一本の電話
ある日、義父から珍しく直接電話がかかってきました。「税務署から通知が来た。何が書いてあるのかわからない」いつもより少し焦った声でした。
内容を聞くと、申告漏れの可能性を指摘する通知でした。「書類を見せてください」と伝え、翌日には問題点を把握し、手続きをすべて終えました。
私は、働きながら取得した税理士資格を持っています。ただ、それを義父に話したことはありませんでした。聞かれなかったからです。
申告の手続きをすべて終えたことを説明すると、電話の向こうで長い沈黙が流れました。「お前が全部やったのか」低く、控えめな声でした。
そして...
「なぜ今まで言わなかったんだ」そう聞かれて、私は答えました。「聞かれなかったので」
後日会ったとき、義父はぽつりと言いました。「学歴だけが全てじゃないな」その言葉を聞いても、手放しでは喜べませんでした。私はただ、無言でうなずきました。
それでも、これが何かを変えるきっかけになるのなら。私は、そう思うことにしました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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