「合コン行ってたよね?」と彼女に証拠を突きつけられた夜→俺が本当に震えた理由
断れなかった一言
金曜日の昼休み、後輩に声をかけられました。「先輩、今夜どうしても人数が足りなくて。座ってるだけでいいんで、お願いします」
いわゆる人数合わせの合コンでした。正直、面倒だと思いました。でも、その後輩には仕事で何度も助けられていたこともあり、「一時間だけなら」と軽い気持ちで引き受けてしまったのです。
彼女には「後輩と飲みに行く」と伝えました。嘘ではない、と自分に言い聞かせながら。ただ、「合コン」という言葉をあえて省いたことが、すでに誠実ではなかったと、今ならわかります。
何もしなかった2時間
会場の居酒屋に着くと、向かいには女性が三人座っていました。後輩が場を盛り上げ、雰囲気はそれなりに和やかでした。隣の女性に仕事を聞かれ、無難に答えただけで、それ以上会話を広げることもしませんでした。
会の終わりに幹事が「連絡先交換しましょう」と声をかけましたが、「彼女がいるので」と断りました。誰の連絡先も知らないまま店を出ました。後ろめたさはありました。それでも「何もしていないのだから、わざわざ言う必要はない」と、自分に都合よく考えようとしていたのです。
差し出された画面
翌週のデート帰り、車の中で彼女がスマホを差し出して、「合コン行ってたよね?説明してくれる?」と言ってきました。そこには、あの居酒屋の個室で端の席に座る自分の姿が、はっきり写っていました。
言い訳が頭の中を巡りました。思わず「違うんだ、あれは......」と口を開きましたが、彼女に遮られました。「写真見たから。言い訳じゃなくて、事実を話して」。その目を見た瞬間、本当の恐怖が押し寄せました。怒りではない。失望でもない。ただ、深い悲しみでした。信頼していた相手に裏切られた人の目。自分がその原因を作ったのだと、そのときようやく理解しました。
そして...
震える手でスマホを取り出し、参加者全員とのトーク画面を見せ、連絡先を交換していないことを必死に証明しました。彼女は画面を確認した後「行くなとは言わない。でも、事前に言ってほしかった。嘘をつかれたことが、一番つらかった」
その一言は、なによりも重く響きました。「何もしていないから大丈夫」だと思っていた自分の甘さ。問題は合コンに行ったことではなく、彼女に正直でいなかったことでした。たった一言の事前報告を怠ったことで、彼女の中の信頼に傷をつけたのです。
あの夜、俺が本当に震えた理由は、責められたからではありません。自分の軽さが、はっきりと見えてしまったからでした。それ以来、飲み会の予定は必ず事前に伝えるようにしています。信頼は、失いかけて初めて、その重さを知るものだと、あの夜に学びました。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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