「絶対連絡しない」と友達に宣言したが、1週間で3回LINEした私の本当に伝えたかった言葉
「転職」の一言が刺さった理由
その日、駅前のカフェで久しぶりに親友に会いました。彼女が「最近、転職考えてるんだよね」と言ったとき、正直驚きました。
実は2週間前から、私は彼女と同じ職場への転職活動をしていたのです。彼女が働く会社にあこがれて、「あなたの職場っていいな」と何度も話していたことがありました。それなのに彼女は、私が行きたかった場所から出ていこうとしている。「そういう大事なこと、なんで先に言ってくれないの」。思わずそう言っていました。彼女は「いや、まだ考えてるだけだよ」と戸惑っていたけれど、止められませんでした。
本当に言いたかったのは「私もそこに行きたかった」。でも、それを言ったらただの嫌味になると思ったのです。本当のことは言えず、私は黙ってその場を立ち去りました。その夜、感情がぐちゃぐちゃに絡まったまま、長文のLINEを送りました。「あなたはいつも自分のことばかり。」「もう絶対連絡しないから。一生関わらない。」送信ボタンを押した瞬間から、もう後悔していました。
「用件」という名の口実
「絶対連絡しない」。そう送った夜から、スマホを何度も開いては閉じていました。でも、自分から「ごめん」とは言えない。絶縁はしたものの本心は連絡したくて、それで思いついたのが、3日後の朝に送った「あ、あの時預けてた本返して」でした。預けていた本。実はもう読み終わっていて、返してもらわなくても困りません。彼女から「わかった、送るね」とだけ返ってきたとき、胸がぎゅっと痛みました。
5日後には「去年の旅行の写真のデータ、送ってくれない?」と送りました。沖縄の写真。全部クラウドにも保存してあります。どちらも、連絡するための口実だと、自分でもわかっていました。「一生関わらない」と書いた指で、話すきっかけを捜している自分が、本当に情けなかったのです。
「やっぱり許せない」の本心
7日後の夜、「やっぱり許せないから言わせて」と送りました。「あなたは昔からそう。自分の話ばかりで、人の気持ちを考えない」。本心では別のことを伝えたかったのです。「私もそこに行きたかった」「だから悔しかった」「あなたがいなくなるかもしれないのが怖かった」。それを素直に言えれば、こんなことにはならなかったのに。
「自分の話ばかり」と責めたけれど、結局自分の気持ちを伝えられない私のほうが、よほど「自分のことばかり」だったのかもしれません。
そして...
しかし、送った後も連絡は来ませんでした。「絶対」と言った自分が、一番「絶対」を守れない人間でした。本当は、「もう連絡しない」と言いたかったのではなく、「連絡しなくなったら寂しいでしょ」と言いたかったのだと思います。彼女の転職の話に傷ついたのは、羨ましかったんじゃない。ただ、置いていかれるのが怖かった。それを「怒り」に変換したのは、素直になれない自分のせいです。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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