スタンプ1個の誤送信→妻に全てがバレてしまった話
二つのトーク画面
妻とのトーク画面と、もう一つのトーク画面。毎晩、その二つを行き来する生活が半年続いていました。妻には「了解」「わかった」としか返さないのに、もう一つの画面ではスタンプを連打している自分がいました。
妻が何度もスタンプを送ってくれていたことはわかっていました。でも、スタンプで返したら「変わった」と気づかれてしまう。だから妻には「文字で十分だろ」と突っぱね続けました。妻の前での自分と、もう一つの画面での自分。どちらが本当の自分なのか、考えないようにしていたのです。妻が実家に帰省した週末には「出張で忙しい」と嘘をつき、もう一人の相手に会いに行く。そんなことを繰り返していました。
10秒のミス
木曜日の夜。二つの画面を切り替えながらメッセージを打っていました。ハート目のクマのスタンプをタップした直後、画面の上に表示された名前を見ると妻の名前でした。
「間違えた」と送り、すぐにスタンプを取り消しました。おそらく10秒ほど。体感では一瞬でしたが、実際にはそれだけの時間が経っていたのだと思います。「取り消したから大丈夫だ」と自分に言い聞かせました。妻からは何の反応もなく、ほっとして眠りにつきました。そのとき妻がスクリーンショットを撮っていたことなど、想像もしていなかったのです。
枕の上のもの
仕事から帰ると家の中はいつもと同じでした。妻は何も気にしていないかのように「おかえり」と言い、夕飯も普通に出てきました。何も変わらない金曜日の夜のはずでした。安心して寝室に入った瞬間、枕の上に置かれたものが目に入りました。
印刷されたトーク画面のスクリーンショット5枚。そこには昨日間違えて妻に送信したハート目のクマだけでなく、相手とのやりとりの全てが並んでいました。そして小さなメモが置かれていました。「スタンプ、使えるんだね」。
そして...
リビングに戻ると、妻は「今後は、代理人を通してください」とだけ。それ以上、何も聞いてもらえませんでした。
取り消したのに。スタンプ1個、それだけのミスでこんな結末になるなんて予想していませんでした。取り消し機能はメッセージを画面から消してくれます。でも、妻のカメラロールからは消えない。5年の結婚生活も、もう取り消しボタンでは戻せません。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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