「丁寧な暮らし」が自慢のママ友の家に行ったら…リビングの奥に広がっていた光景とは
ことあるごとに飛んでくる「ダメ出し」
彼女と出会ったのは、子どもの園の集まりがきっかけでした。彼女のSNSには美しく整えられたリビングの写真がずらりと並んでいて、「丁寧な暮らし」をテーマに発信を続けている人。最初は素直に「すごいな」と感心していたんです。
でも、だんだんと気になることが増えていきました。ランチ会のたびに、「お弁当に冷凍食品って、子どものためにならなくない?」という言葉がさらっと飛んでくるように。私だけでなく、ほかのママ友にも「もうちょっと丁寧にやれないのかな」と繰り返していて、聞くたびに胸がチクッとしました。
招かれた彼女の家で見たもの
あるとき、何人かのママ友と一緒に彼女の家へ遊びに行くことになりました。正直、ちょっと身構えていたんです。あれだけ「丁寧な暮らし」を掲げている人のおうちだから、きっと完璧に整っているんだろうな、と。
実際、玄関を入ってリビングに通されると、SNSそのままの空間が広がっていました。白を基調にしたインテリアに、きちんと整った棚。「やっぱりすごい......」と思った、その直後です。ふとキッチンのほうに目をやるとシンクには洗い物が山のように積まれ、調理台にはものがあふれかえっていました。
リビングの外に広がっていた"本当の暮らし"
お手洗いを借りたとき、さらに驚きました。廊下には段ボールがいくつも積み上げられ、洗面台のまわりも雑然としていて......。リビングだけがまるで別世界のように整えられていて、それ以外はまったく手が回っていない様子だったんです。
彼女も私たちの視線に気づいたのでしょう。顔がすっとこわばって、小さな声でこう言いました。「ごめんね、本当はちゃんとできてないの」。そのとき浮かんでいた表情は、見栄でもプライドでもなく、ただ疲れ切った人のものでした。
そして...
不思議と、怒りは湧きませんでした。それよりも「この人もずっと苦しかったんだな」という気持ちのほうが大きかったんです。ママ友の一人が「そんなの関係ないよ、無理しなくていいんだよ」と声をかけていました。完璧でなければいけない、そう自分を追い込んでいたのは、きっと私よりも彼女のほうだったのかもしれません。
あの日を境に、彼女はSNSの投稿を少しずつ減らし、以前のような批判も聞かなくなりました。完璧じゃなくたっていい。家族が笑顔でいられるなら、それがいちばんの「丁寧な暮らし」なんだって、今はそう思えています。
(30代女性・主婦)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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