「重いんだよ」と突き放し続けた彼女に去られた夜、メモ帳に並んだ"送れなかった返信"の意味
友人の前での自分
彼女のことが好きでした。LINEが来るたびに、本当は嬉しかった。「おはよう」のメッセージを読むと、それだけで朝の気分が少し軽くなる。「今日何してた?」と聞かれれば、本当は嬉しいのに「いちいち聞くなよ」と返してしまう。そんな自分が、どうしても恥ずかしかったのです。
友人たちの中で、彼女に優しい態度を見せることは「ダサい」ことでした。「うちの彼女、マジ重くてさ」と笑い話にすれば、その場が盛り上がる。本当はすぐに返したいLINEを、わざと何時間も放置して「既読つけてやってない」と友人に報告する。そうやって見栄を張る自分が情けないと思いながらも、やめられませんでした。
メモ帳の下書き
彼女には言えなかったけれど、僕のスマホのメモ帳には返信の下書きが何十件も残っていました。「今日もお疲れさま。会いたいな」「おはようって送ってくれるの、実は毎朝楽しみにしてる」「この前のデート楽しかった。また行こう」。
どれも結局送れないまま、メモ帳の中だけが本音で溢れていきました。友人の前で「重い」と言った直後に、トイレでメモ帳を開いて下書きを書いている自分。矛盾した行動をとる自分に気づいていたのに、彼女に対して素直になることがどうしてもできなかったのです。
「もう、いいよ」
あの夜、「やっぱいいわ。友達と遊ぶことになった」と送った直後、画面には「もう、いいよ」の文字が表示されただけでした。僕の心臓が止まるかと思いました。彼女に慌てて電話をかけましたが、出てもらえませんでした。5回、10回とかけ続けてもつながらない。そんな状態のまま、ただ時間だけが過ぎていく一方でした。
翌朝、友人に頼んで連絡を取ってもらおうとする自分に気づいて、ようやくわかりました。彼女を「重い」と言いながら、実は誰よりも彼女に依存していたのは自分のほうだったのだということに。失って初めて気づくとは、まさにこのことでした。彼女がいない夜が、こんなにも胸を締め付けるものだとは知りませんでした。
そして...
悩んだ末、意を決して書き溜めていたメモ帳のスクリーンショットを彼女に送りました。「全部本音だった。送れなくてごめん」。長い沈黙のあとに届いた「最初から送ってよ」という返信に、涙が止まりませんでした。もう見栄は張らない。そう誓って、初めて下書きではなく、直接LINEに自分の本音を打ち込みました。「好きです。やり直させてください」。今度は、送信ボタンを迷わず押せました。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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