「誰でもできる」と思っていた家事。たった一週間で音を上げた僕が、妻に頭を下げて謝った理由
根拠のない自信
転職先の入社日まで、約1ヶ月の空白期間がありました。仕事のない日々を持て余すくらいなら、家のことを全部やろう。そう決めたとき、自分でも驚くほどの自信がありました。「大丈夫、家事はお前よりも完璧に全部やってやるから」と妻に宣言し、送り出したあの朝の得意げな気持ちを、今でもはっきり覚えています。家事は段取りさえ組めば簡単だと、本気でそう信じていたのです。
想像を超えた現実
朝起きて弁当を作り、洗濯機を回し、掃除をして、買い物に行き、夕飯を作り、食べ終わったら片付ける 。文字にすれば、ただそれだけのこと。でも実際にやってみると、ひとつ終わる頃にはもう次が待っていました。洗濯物を干している間にシンクの食器が気になり、買い物から帰れば夕飯の支度に追われる。3日後にはシンクに食器が溜まり、洗濯物は生乾きのまま。夕飯を作る気力はとうに尽きて、ピザのデリバリーに頼る日々が続いていました。
10年分の重さ
ピザの空き箱が積み重なったリビングで、ふと我に返りました。妻は10年間、これを毎日やっていたのだと。しかも仕事と並行して、文句も言わずに。「家事なんて誰でもできる」あのとき軽々しく口にした自分を殴りたくなりました。誰でもできることではなかった。毎日続けること自体が、途方もない忍耐と技術の積み重ねだったのです。
そして...
1週間が経った夜、妻が帰ってきた時、僕はソファにエプロン姿のままぐったりともたれ込んでいました。立ち上がる気力もありませんでした。目が合った瞬間、「ごめん」という言葉が自然と口から出ていました。続けて「毎日これをやってたんだな。仕事もしながら」とうつむきながら言いました。妻は怒ることなく、微笑んでくれました。あの笑顔を見て、情けなさと感謝が同時にこみ上げてきたのを覚えています。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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