Q. 春先は何となく気持ちが沈みます。少しでも前向きになる方法は?【公認心理師が回答】
【公認心理師が回答】春先の「木の芽どき」は、憂うつ感や不調を感じやすくなる季節です。春先のストレスへの向き合い方と、健やかな心身を保つためにできる手軽な対策法をご紹介します。(※画像:Shutterstock.com)
Q. 春先は何となく気持ちが沈みます。前向きにやる気を出す方法は?
Q. 「年度末や春先は、何となく気持ちが沈みます。暖かくて過ごしやすい季節のはずなのに、理由もなく憂うつです。春のメンタル不調を和らげて、前向きな気分でやる気が出るコツがあれば教えてください」
A. 「木の芽どき」の特性を理解し、まずは心身をいたわることが大切です
実は3月前後の「木の芽どき」は、メンタル不調を起こしやすい時期です。寒暖差で心身がストレスを感じやすい上、卒業や異動などの環境変化、受験や仕事の区切りによる燃え尽き感など、精神的な負担も重なりやすい季節と言えます。
結論から言うと、まずは「この時期は心身のバランスを崩しやすい」とあらかじめ心得ておくことが大切です。不安定になりがちな春のメンタルを守る第一歩となります。
特に卒業や転職・退職、子どもの巣立ちなど、人生の大きなイベントを迎える人は、役割を終えた後の「喪失感」を無視してはいけません。喪失感を否定せず、これまでの自分をじっくりねぎらう時間を持ってください。次のステップへ進もうと焦って、無理にやる気を出そうとするのではなく、あえて「一人でぼーっとする時間」を設けることで、張り詰めた心にゆとりが生まれます。
あわせて、日々の生活を丁寧に送ることも効果的です。栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠といった基本的なメンテナンスを怠らないことが、不安定な季節を乗り切るための土台となります。
自分を十分に労わり気分が回復してきたら、気持ちを元気にする方法を試してみましょう。お手軽なのは、春らしい色彩をほんの少し服装や持ち物に取り入れることです。明るい色は心理的にポジティブな影響を与えます。
ただし、早春は寒暖差が激しいため、薄着による冷えには注意してください。しっかり温かくした上で、スカーフやネクタイなどの小物で春色を上手に楽しみましょう。服装にこだわらなくても、たとえばバッグに春色のチャームをつけたり、ハンカチをパステルカラーに変えてみるのもいいですね。
公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
執筆者:大美賀 直子(公認心理師)
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