同窓会で「ダサかったよね」と笑われた私→今の私を知った瞬間、会場の空気が変わった
20年ぶりの再会、聞こえてきた声
会場に着くと、あちこちで「久しぶり!」「変わってないね!」という声が飛び交っていました。私も何人かと挨拶を交わしながら、少しずつ当時の空気を思い出していたのです。そのとき、近くのテーブルからこんな声が聞こえてきました。「あー、あの子? 服もメイクも髪型も、全部ダサかったよね」「正直、あんまり覚えてないかも」。笑い混じりのその言葉は、はっきりと私の耳に届きました。胸の奥が一瞬チクリとしたのは事実です。でも、不思議と昔のように深くは傷つきませんでした。あの頃の私はたしかにそう見えていたのだろうと、どこか冷静に受け止めている自分がいたのです。
おしゃれとは無縁だった、あの頃の私
学生時代、私にとっておしゃれは遠い世界の話でした。流行の服を買うこともなく、髪型やメイクについて調べることもしていませんでした。周囲の女の子たちが楽しそうに雑誌を回し読みしている輪にも入ろうと思ったこともありませんでした。でも、その「入らなかった側」にいたからこそ、卒業後にファッションというものに強く惹かれたのだと思います。大学進学をきっかけに、私は少しずつ変わり始めました。自分に似合う服を探し、雑誌を読みあさり、やがてその世界を届ける側になりたいと思うようになったのです。
明かされた、今の私の仕事
同窓会の会場で、学生時代の友人が声をかけてくれました。「今は人気ファッション誌で編集者をしているんだよね」。何気ない一言でしたが、周囲の反応は予想以上のものでした。会場の空気が変わり、さっきまで笑っていた元クラスメイトの表情がこわばるのが見えたのです。口を開いたまま、何か言いたげに固まっているその姿。私は微笑みながら、会釈を返しました。別に、ここでさらに恥をかかせてやろうなんて思っていません。
そして...
同窓会の帰り道、夜風に当たりながら思い出していたのは、おしゃれに興味がなかった自分です。「大丈夫だよ、いつか興味がでてくるから」と伝えたい。同窓会でダサいと言われた学生時代が、今の仕事の原点になっていると思います。誰かの「似合うね」を作り出す側になれたことが、何よりの答えだと思うのです。
(30代女性・編集者)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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