全員がグループLINEを退出した日、残されたトーク画面に並んでいたのは私の独り言だけだった
最初は「仲良くなりたかった」だけ
引っ越してきたばかりの私には、この街に知り合いが一人もいませんでした。子どもの幼稚園で声をかけてもらい、グループLINEに入れてもらえたときは本当にうれしかった。
でも、会話に加わるタイミングがわからない。気の利いた返しもできない。そんなとき、子どもの習い事の話をしたら「すごい!」と反応をもらえて、胸がぱっと温かくなったのを覚えています。あの「すごい」が欲しくて、私は報告を繰り返すようになりました。
反応が減るほど、投稿は増えた
スタンプの数が減るたび、不安になりました。嫌われたのかもしれない。つまらないと思われているのかもしれない。そう思うと余計に「もっとすごいこと」を送らなければと焦りました。
グループの反応が薄くなると、「さっきの写真見てくれた?」と個別LINEで聞くようになりました。返事が来ると安心して「でしょ?もっとちゃんと見て!」と送りつけていた。
確認してもらえないと怖かったのです。その繰り返しの中で、相手がどんな気持ちで返信しているかなんて、考える余裕はなくなっていました。既読がつくと安心し、返事がないとまた不安になる。その繰り返しの中で、相手がどんな気持ちで返信しているかなんて、考える余裕はなくなっていました。
あの投稿を送った本当の理由
受験に落ちたお子さんのことは知っていました。知っていたのに、「うちの子、第一志望受かりました!」と合格証書の写真つきでグループに投稿しました。
頭の片隅で「今じゃないかも」という声がしたのに、「でも事実だし」「おめでたいことだし」と自分に言い訳をして送信ボタンを押したのです。
あのとき本当は、誰かに「おめでとう」と言ってもらわないと不安で仕方なかった。けれど返ってきたのは沈黙でした。誰ひとりスタンプすら返してこない。その意味に気づくべきだったのに、私は「忙しいのかな」と目をそらしました。誰かの痛みより自分の承認欲を優先しました。
そして…
あの投稿の翌日、反応がないことに焦って「みんな見てる?」と送りました。その直後に続いた退出通知。間を置かず、一人、また一人と抜けていく。まるで申し合わせたように。最後の一人が抜けたあと、トーク画面には私が送ったメッセージだけが残っていました。
写真も、スタンプも、全部私のもの。それは会話ではなく、ただの独り言の記録だったのです。スマホを閉じて、初めて声を出して泣きました。寂しかったから始めたことが、一番孤独な結末を連れてきた。けれどその涙の中に、言い訳をやめた自分がいたことだけは、確かでした。
(30代女性・パート)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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