『冗談だから』で私を下げ続けた彼→皆の前で返した“たった一言”で空気が変わった日
優しかったはずの彼が変わっていった日々
Mさんが交際を始めた彼は、最初はとても穏やかな人でした。話をよく聞いてくれて、困っているときには手を差し伸べてくれる。そんな彼に安心感を覚え、Mさんは自然と心を開いていったといいます。
しかし、付き合いが長くなるにつれて、少しずつ違和感を覚えるようになりました。
友人との食事の場で、彼が突然「こいつ、本当に料理できないんだよね」と笑いながら言ったのです。Mさんは驚きましたが、その場の空気を壊したくなくて、曖昧に笑ってやり過ごしました。
「いまの、からかわれただけだよね」
そう思い込もうとした一方で、胸の奥に小さな引っかかりが残ったといいます。
「冗談だから」で片付けられる日々
それからというもの、彼の発言は少しずつエスカレートしていきました。
「センスないよね」「俺がいなきゃ何もできないでしょ」。
周囲に人がいるときほど、そうした言葉が増えていったのです。
Mさんが後から「あの言い方は悲しかった」と伝えても、返ってくるのは決まって「冗談だから」「そんなことで怒るの?」という言葉ばかり。
まるで、Mさんが気にしすぎているかのように扱われるたび、自分の感じた痛みが小さく否定されていくようでした。
「私が我慢すれば丸く収まる」
そうやって飲み込んだ言葉は、気づけば積み重なっていました。
皆の前で返した、たった一言
ある日、共通の友人たちとの集まりがありました。
その場で彼はいつものように「こいつ、本当に使えないんだよ」と笑いながら言い放ちました。
一瞬、場の空気が止まりました。笑っていいのか分からないような気まずさが流れ、誰も言葉を挟めない沈黙が広がります。
そのとき、Mさんは静かに口を開きました。
「それ、冗談じゃなくて本音だよね。私、ずっと気づいてたよ」
声を荒らげたわけではありません。ただ、相手の目を見て、落ち着いた声で伝えただけでした。
彼は一瞬固まり、視線を泳がせ、何も言い返すことができませんでした。
そして…
その日を境に、Mさんは自分の心と向き合い、彼と別れることを選びました。
「冗談」という言葉の裏に隠れていたのは、相手を下げても構わないという態度だったのだと、少しずつ腑に落ちていったからです。
彼は「冗談のつもりだった」と言ったそうですが、周りの人たちもそれを“冗談”として受け取ってはいなかったのでしょう。次第に彼の周囲から人が離れていったと、後から耳にしました。
(30代女性・事務員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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