上司「この資料、彼女に渡してくれない?」→巻き込まれた私の一手で、社内評価が逆転した話
軽い一言で越えられた、仕事と私生活の境界線
その日、彼女は定時後のオフィスで資料の仕上げをしていました。交際相手のKとは同じ部署で、忙しい時期は互いに助け合ってきた関係です。
そこへ上司のSが、軽い調子で言いました。「この資料、君の彼女に頼めない?」。冗談のようでいて、業務を私的な関係に預ける言葉でした。
Kは困った表情を浮かべつつ、「たぶん大丈夫です」と答えます。
そのやりとりを聞いた彼女は、胸の奥に小さな引っかかりを覚えました。自分の時間や労力が、最初から“ついで”のように扱われた気がしたのです。
評価されない違和感と向き合って
数日後、資料は彼女の手で整い、会議では「わかりやすい」と好評でした。ただ、準備の話になると彼女の名前は出ず、発表したKの仕事として話が進みます。
彼女はその場で何も言いませんでしたが、帰り道で考えました。引き受け方も、役割の示し方も、すべてが曖昧だったことを。
その夜、彼女はKに伝えます。「手伝うのはいいけど、仕事として頼まれる形にしてほしい。誰が何をしたかは、ちゃんと見えるようにしたい」。
Kは少し考えてから、「確かにそうだね」と答えました。彼自身も、上司の言葉を止められなかったことを気にしていたようでした。
自分の言葉で立場を示した日
翌週、また同じような依頼がありました。Sが「今回も彼女にお願いできる?」とKに声をかけた瞬間、彼女は先に口を開きます。
「業務としての依頼でしたら、私に直接お願いします。期限と担当範囲も決めたいです」。短く、要点を押さえた言葉でした。
Sは少し驚いた様子でしたが、「わかった」と言い、正式なタスクとして割り振り直します。
その後の会議では、彼女が資料を説明しました。内容の整理や説明の分かりやすさが評価され、周囲の見方が少しずつ変わっていったのです。Kも「次からは最初からそうしよう」と言い、支えてくれました。
そして…
それから彼女は、仕事と私生活を混ぜない工夫を意識するようになりました。線を引くことは、冷たさではなく、長く気持ちよく働くための準備だとわかったからです。
「頼まれたらやる」ではなく、「どう頼まれるか」を整える。それだけで、気疲れが減り、頑張りも伝わりやすくなりました。
Kとの関係も、職場では同僚として、帰り道では恋人として、自然に切り替えられるようになります。
自分の言葉で守れる範囲が増えると、毎日は少し軽くなる。彼女はその感覚を大切にしながら、次の仕事にも前向きに取り組んでいました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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