デート中どこか落ち着かない様子の彼→スマホに表示されたメッセージですべてを察した瞬間
楽しみにしていたデートなのに
その日は、何週間も前から楽しみにしていたデートでした。人気のカフェを予約し、新しく買ったワンピースを着て、朝から気持ちが弾んでいたのを覚えています。待ち合わせ場所に現れた彼は、いつも通りの笑顔で「待った?」と声をかけてくれました。
けれど、カフェに入ってからの彼は、どこか上の空。話しかけても、返事が少し遅れたり、視線がテーブルの上のスマホに向いていたり。「仕事で何かあったのかな」と思いながらも、私は気にしないふりを続けていました。せっかくのデートを楽しい時間にしたい、その一心でした。
テーブルに置かれたスマホが光った瞬間
食事を終え、次の行き先を相談していたときのことでした。彼はテーブルにスマホを残し、お手洗いに立ちました。その時は特に気に留めていなかったのですが、ふと画面が光り、通知が表示されました。
目に飛び込んできたのは、見知らぬ女性の名前と、「今日会えないの残念」という短いメッセージ。心臓が一瞬止まったような感覚がありました。見てはいけないものを見てしまった。そう思いながらも、頭の中ではさまざまな可能性がぐるぐると回り始めます。友人かもしれない、仕事関係かもしれない。でも、あの親しげな文面と、今日の彼の落ち着かない様子が、静かにつながっていくのを感じていました。
問いかけた先にあった、静かな終わり
私は戻ってきた彼に、思い切って尋ねてみることにしました。「さっき、メッセージが来てたみたい。誰から?」穏やかな声を意識しながらも、胸の奥は緊張でいっぱいでした。
彼は一瞬だけ表情を曇らせた後、観念したように話し始めました。数カ月前から連絡を取り合っている女性がいること、まだ何もないけれど気持ちが揺れていること。不思議と涙は出ませんでした。ただ、「ああ、終わりなんだな」という実感だけが、ゆっくりと胸に広がっていったのです。その場で別れを告げ、私はひとりでカフェを後にしました。
そして...
あれから数カ月が経ち、少しずつ日常を取り戻しています。最初の数週間は気持ちの整理がつかず、何をしていても彼のことを思い出してしまう日々でした。でも、友人と会ったり、好きだった趣味に時間を使ったりするうちに、自分自身と向き合う時間が増えていきました。
つらい経験でしたが、自分の直感を信じて行動できた自分を、少し誇らしくも感じています。新しい出会いを焦るつもりはないけれど、いつかまた誰かを好きになれたらいいな——そんなふうに、静かに、でも確かに前を向き始めています。
(20代女性・美容師)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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