彼「俺が手配したことにして」旅行予約を丸投げした彼→その後、宿で起きた"神展開"に唖然
すべて私が手配した旅行
今回の旅行は、私たちにとって初めての一泊二日の温泉旅行でした。仕事の合間を縫って口コミを読み込み、料理が美味しいと評判の宿を見つけ、予約サイトを何度も比較して、ようやく理想の宿を押さえることができたのです。電車の時刻表も確認し、乗り換えのタイミングまでメモにまとめました。
彼には「予約したよ」と報告するたびに「ありがとう、助かる」と言ってもらえましたが、実際に手を動かしてくれることはありませんでした。それでも、彼が喜んでくれるならと思い、私は準備を楽しんでいたのです。
「俺が手配したことにして」
しかし、出発前日の夜。最終確認の電話で、彼が信じられない提案をしてきました。
「あのさ、もし宿の人とかに聞かれたら、今回の旅行は全部俺が手配したことにしてくれない?」 一瞬、思考が停止しました。
理由を聞くと、彼は悪びれもせずこう続けたのです。 「男が彼女に全部やらせたって思われるの、なんか格好悪いじゃん。俺がリードしたことにした方が、俺も鼻が高いし」
私の数週間にわたる努力を「自分の見栄」のために横取りしようとする彼の浅ましさに、胸の奥が冷めていくのを感じました。けれど、直前で喧嘩をしたくない一心で、私は悔しさをこらえ、力なくうなずくことしかできませんでした。
宿のフロントで起きた出来事
旅行当日。宿に到着するなり、「俺が全部予約したから任せて」というオーラを出し、堂々とフロントへ。さも自分が主導権を握っているかのように、偉そうな態度でチェックインの手続きを始めました。
しかし、受付が始まった瞬間、スタッフの方が満面の笑みでこう言ったのです。
「〇〇(私の名字)様、本日はお越しいただきありがとうございます。 お電話やメールで何度も丁寧な打ち合わせを重ねてくださり、私共も本日を楽しみにしておりました」
スタッフの方は、私のフルネームを何度も呼びながら、彼が知り得ない「裏側の努力」を次々と読み上げました。「お連れ様のアレルギーへの細かなご配慮、そしてお部屋からの眺望へのこだわり...〇〇様の温かい真心に感動いたしました」
さも自分が予約したかのように振る舞っていた彼の顔は、みるみるうちに土気色から真っ赤に染まり、最後には言葉を失って震えていました。
スタッフの方の「お連れ様(彼)は幸せ者ですね」という言葉が、嘘をつこうとした彼にトドメを刺したのです。
そして...
部屋に入ると、彼は窓の外を見つめたまま、しばらく黙っていました。そして静かに振り返り、「ごめん」とつぶやいたのです。
「全部、君がやってくれてたのに、俺、何もしてなかった。それなのに自分の手柄にしようとして、本当にダサかった」
その言葉を聞いて、私の中でわだかまっていたものがすっと溶けていくのを感じました。彼は続けて、「次は俺がちゃんと計画するから」と照れくさそうに笑いました。
窓の外には夕暮れの山並みが広がり、川のせせらぎが静かに聞こえてきます。完璧な旅行ではなかったけれど、彼の素直な言葉を聞けたこの瞬間が、何よりのお土産になった気がしました。
これからの二人の旅は、きっともっと良いものになる。そんな小さな確信を胸に、私は温かいお茶を淹れながら、穏やかな気持ちで夜を迎えたのでした。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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