「あんたの推しのどこがいいの?」人の推しを貶す女→ある人の一言で、二度と貶さなくなった話
いつも推しを否定するAさん
私の職場には、Aさんという同僚がいます。彼女には少し困った癖があり、誰かが好きなアイドルや俳優の話をすると、決まって「え、その人のどこがいいの?」「私はあの顔、好きじゃないな」と口を挟んでくるのです。
私自身も、ある日お気に入りの俳優の話をしたとき、「あの人って演技下手じゃない?」と言われたことがありました。別に同意を求めていたわけではなく、ただ好きなものの話をしていただけ。それなのに否定されると、なんとも言えない悲しさが残ります。
それだけでなく、話もしていないのに「あの俳優の良さ分からないんだよね」と脈絡もなく行ってくる始末。周囲の同僚たちも同じように感じていたようですが、わざわざ言い返すほどでもないと、皆黙ってやり過ごしていました。
異動してきたBさん
ある日、別の部署からBさんという女性が異動してきました。明るく穏やかな人柄で、すぐに職場に馴染んでいった彼女。昼休みには、自分の推しについて楽しそうに話す姿がありました。
そんなBさんの話を聞いていたAさんが、いつものように口を開きます。「へえ、その人のどこがいいの?顔も普通だし、私は全然タイプじゃないな」。周囲には「またか」という空気が漂い、私は内心Bさんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
Bさんは一瞬キョトンとした表情を浮かべ、Aさんの顔を見つめました。
静かに響いた言葉
次の瞬間、Bさんはふわりと笑って、こう言ったのです。
「そうなんですね。でも私が好きなだけなので、Aさんに好きになってもらう必要はないから大丈夫ですよ。私の好きな人の話ばっかりしてしまって、すみません」
その言葉に、Aさんは一瞬固まったように黙り込みました。Bさんの声は穏やかで、怒りも皮肉も含まれていません。怒っているわけでもなさそうです。ただ静かに、自分の「好き」を守っただけ。それなのに、その一言には不思議な説得力がありました。
そして...
それ以来、Aさんが人の推しを貶すことはなくなりました。何か気づくところがあったのかもしれません。
私はBさんの言葉を時々思い出します。人の「好き」を否定する必要なんてどこにもない。そして、否定されても自分の「好き」は揺らがなくていい。そんな当たり前のことを、Bさんは静かに教えてくれました。
これからは私も、誰かの「好き」を温かく受け止められる人でありたい。そう思えるようになった出来事でした。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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