「何でもいいよ」ばかりの彼に、盛大なサプライズを用意→「今までごめん」彼が泣き出した理由とは
何を聞いても「何でもいいよ」の彼
彼と付き合い始めて二年。穏やかで優しい彼のことが大好きでしたが、一つだけ気になることがありました。何を聞いても「何でもいいよ」「任せるよ」と返ってくることです。
デートの行き先も、晩ご飯のメニューも、映画の選択も、すべて私任せ。最初の頃は「私の好みに合わせてくれているんだな」と嬉しく思っていました。けれど月日が経つにつれ、ふと疑問が湧いてきたのです。彼は本当に私との時間を楽しんでいるのだろうか。私といることに興味がないのではないか——。そんな不安が、少しずつ心の中に広がっていきました。
彼の誕生日に向けて動き出した私
彼の誕生日が近づいてきた頃、私はある決意をしました。今年は、彼の本当に好きなものだけで誕生日をお祝いしよう。そのために、さりげなく彼の好みを探ることにしたのです。
普段の会話の中で「最近気になるお店ある?」「子どもの頃、誕生日に何してもらうのが嬉しかった?」と少しずつ聞いてみました。すると、彼は照れくさそうに「小さい頃、母さんが作ってくれたハンバーグが好きだった」「海を見るのが落ち着く」とぽつぽつ教えてくれたのです。彼にもちゃんと好きなものがある——その発見が、私の計画に確信を与えてくれました。
サプライズ当日、彼の目に涙が
誕生日当日、私は彼を海の見えるレストランに連れ出しました。窓際の席には、事前にお願いして用意してもらった手作り風のハンバーグプレート。テーブルには小さな花束と、彼の好きな焼き菓子を添えて。「全部、あなたの好きなもので揃えたよ」と伝えた瞬間、彼の表情が固まりました。
「なんで、俺の好きなもの知ってるの……」。彼の目がみるみる潤んでいきます。そして、ぽつりと言葉がこぼれました。「俺、ずっと自分の意見を言うのが怖かったんだ。相手に合わせないと嫌われると思ってた」。幼い頃から自分の希望を言えずにいた彼は、「何でもいいよ」で自分を守っていたのだと、そのとき初めて知ったのです。
そして...
「ちゃんと俺のこと見てくれてたんだな。今までごめん。……ありがとう」。テーブル越しに手を握りながら、彼は静かに涙を拭いました。私も思わず目頭が熱くなりました。
あの日から、彼は少しずつ変わり始めました。「今日はラーメンの気分かも」「この映画、気になってた」——小さな言葉ではあるけれど、彼が自分の気持ちを伝えてくれることが、何より嬉しいのです。
「何でもいいよ」の裏側には、彼なりの不安や優しさがありました。それを知れたことで、私たちの関係はより深くなったように感じます。完璧じゃなくていい。少しずつ、お互いの本音を伝え合いながら、これからも二人で歩いていきたい。そう思える、温かな誕生日になりました。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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