

熟年婚活の現実は?60代シニア層の婚活トラブルやメリットを解説
60代になってから新たなパートナーを探す「熟年婚活」が注目されています。子育てや仕事が一段落し、再び人生のパートナーを求める方にとって、婚活は新しい出会いや生活の充実につながる大きなチャンスです。しかし一方で、年齢ならではのトラブルや悩みも少なくありません。「価値観の違いでうまくいかない」「結婚後の生活設計が不安」といった声も耳にします。この記事では、60代の熟年婚活で知っておきたいメリットや注意すべきトラブルのポイントを分かりやすく解説します。
熟年婚活の現実
まずは熟年婚活の現状から紹介していきましょう。
2023年成婚白書で、結婚相談所に登録して婚活に取り組んでいる男女別年齢分布を見ると、以下の結果となっていました。
男性
女性
20~24歳
0.1%
0.6%
25~29歳
4.9%
11.3%
30~34歳
15.5%
25.1%
35~39歳
22.5%
28.0%
40~44歳
18.9%
15.7%
45~49歳
15.7%
8.6%
50~54歳
11.0%
5.2%
55~59歳
5.8%
2.8%
60歳以上
5.6%
2.6%
男女共に35~39歳が最も多い結果となっています。
一方、40代以降は徐々に減っていき、60歳以降は男性で5.6%、女性で2.6%という低い結果になっていました。
参考文献:60代女性の婚活現実!シニア層の成功のコツと体験談
熟年婚活をする人が増えている背景
近年、熟年婚活をする人が増えている背景には、社会的・生活的な要因が大きく影響しています。
まず1つ目は、平均寿命の延びです。
日本では男女ともに平均寿命が延びており、60代でもまだ十分に活動的で、人生の後半を楽しむ余裕があります。
そのため、「定年後や退職後も充実した人生を送りたい」と考える方が増え、再婚やパートナー探しに積極的になる傾向があります。
2つ目は、定年後の生活です。
長年働いた後に訪れる退職や定年は、生活リズムや社会的なつながりが変化するタイミングでもあります。
一人で過ごす時間が増えることで、生活の楽しみや精神的な支えとしてパートナーの存在を求める人が多くなります。
特に、趣味や旅行、日常生活を共に楽しめる相手を探す目的で熟年婚活に踏み切る方が増えています。
3つ目は、配偶者との死別や離婚です。
長年連れ添った配偶者を失ったり、離婚経験があったりする場合、孤独感や生活上の不安を感じることがあります。
そのような背景から、「もう一度人生を共に歩む相手を見つけたい」と考え、熟年婚活に挑戦するケースが少なくありません。
特に60代になると、自分の健康や将来の生活設計も意識しながら、パートナー選びを慎重に行う傾向があります。
このように、平均寿命の延びや定年後の生活変化、配偶者との死別・離婚などが重なり、60代で新たな出会いを求める熟年婚活の動きが広がっているのです。
参考文献:老後を一緒に楽しめる…熟年婚したきっかけとは?
熟年婚活が厳しいと言われる理由
熟年婚活は、新しい出会いや人生のパートナーを見つけるチャンスですが、同時に若い世代の婚活とは異なる難しさもあります。
特に60代以上の世代では、過去の経験や価値観が婚活に影響することが少なくありません。
ここでは、熟年婚活が厳しいと言われる主な理由を解説します。
過去の恋愛・結婚が足枷になっているため
熟年世代の婚活では、これまでの恋愛や結婚の経験が、無意識のうちに新しい出会いの障害になることがあります。
例えば、離婚や死別の経験から「再婚には慎重にならざるを得ない」「理想の条件が高くなりすぎる」と感じる方も少なくありません。
また、過去の生活習慣や価値観が固まっている場合、新しいパートナーとの生活スタイルの違いに敏感になりやすく、妥協や調整が難しいことがあります。
これらが原因で、理想と現実のギャップに悩むことが、熟年婚活が厳しいと感じられる一因です。
男女で性に対する考え方が異なるため
熟年婚活では、男女間で「性」に対する価値観や希望が大きく異なることも難しさの1つです。
男性の中には、結婚後も性生活を重視したいと考える方がいる一方、女性は健康や年齢を考慮して慎重になる場合があります。
このギャップが原因で、お互いの希望が合わず交際が進まないこともあります。
また、性の話題はデリケートであり、初対面や婚活の場でのタイミングが難しいため、遠慮や誤解が生まれやすい点も婚活のハードルを高くしている要因です。
熟年婚活でよくあるトラブル

熟年婚活では、若い世代の婚活とは異なる独特のトラブルが発生することがあります。
生活の安定や将来設計を重視する年代だからこそ、結婚や交際にあたって注意すべき点がいくつかあります。
ここでは、特に多く見られるトラブルを解説します。
ライフスタイルを変えるのが難しい
60代になると、長年の生活習慣や趣味、生活リズムが身についており、新しいパートナーに合わせて大きく変えるのは簡単ではありません。
例えば、食事の時間や就寝時間、休日の過ごし方など、些細な習慣の違いが日常生活で摩擦を生むことがあります。
相手との妥協や調整が必要ですが、それがストレスになり、関係がスムーズに進まない原因になることもあります。
介護の問題が発生する
熟年婚活では、自分や相手、あるいは親の介護の問題が現実的な課題となります。
結婚や同居を考えた時、健康状態や今後の介護の可能性を事前に話し合わないと、後々トラブルにつながることがあります。
また、介護に対する考え方や負担の分担について認識が異なる場合、交際や結婚後に大きなストレスとなることもあるでしょう。
相続の問題が発生する
熟年世代では、資産や遺産の有無が交際や結婚に影響するケースがあります。
再婚や交際によって相続権の取り扱いや財産分与の問題が発生する可能性があり、特に子どもがいる場合は話し合いが複雑になることもあります。
このため、結婚前に資産や相続に関する考え方を確認しておくことが重要です。
熟年婚活をするメリット
60代以上の世代が婚活に挑戦することには、単に「結婚する」という目的以上のメリットがあります。
人生の後半をより豊かに、安心して過ごすために、熟年婚活は大きな価値をもたらしてくれるでしょう。
ここでは、特に注目すべきメリットを紹介します。
老後を一緒に楽しむパートナーができる
熟年婚活の最大のメリットの1つは、老後を共に楽しめるパートナーを見つけられることです。
趣味や旅行、日常のちょっとした会話を共有できる相手がいることで、孤独感が軽減され、心豊かな生活を送ることができます。
また、年齢を重ねるほど健康や生活リズムが重要になりますが、同じ価値観やペースで過ごせる相手がいることで、生活全体が安定しやすくなるという利点もあります。
経済的な負担が軽減される
2人で生活することで、生活費や光熱費、住居費などの負担を分け合うことができ、経済的なメリットも大きくなります。
年金や貯蓄など限られた収入で生活している場合でも、支出を二人で分担することで余裕が生まれ、旅行や趣味などの楽しみに使えるお金も増えるでしょう。
また、互いの知識や経験を活かした節約術や家計管理も可能になり、安心して生活を送ることができます。
周りの人を安心させてあげられる
熟年婚活は自分自身のためだけでなく、家族や親しい人にとっても安心材料となります。
独り暮らしの高齢者が増える中で、パートナーがいることで緊急時のサポートや生活の安定が見込めるため、子どもや親族も安心できます。
また、家族や友人にとっても「心配なく老後を過ごしてほしい」という思いを叶える手段となり、精神的な安心感が得られるのも大きなメリットです。
熟年婚活を成功させるポイント
熟年婚活を実りあるものにするためには、単に出会いの場に参加するだけではなく、成功につながる工夫や意識が重要です。
年齢を重ねた分、経験や価値観があるからこそ、戦略的に取り組むことで理想のパートナーと出会いやすくなります。
ここでは、特に押さえておきたいポイントを紹介します。
パートナーに求める条件を見直す
長年の経験から理想の条件を持つことは自然ですが、年齢を重ねるほど「完璧な相手」を求めると出会いのチャンスが減ることがあります。
趣味や価値観、生活スタイルの一部で妥協できる部分を見極め、現実的で柔軟な条件に見直すことが大切です。
また、性格や相性、日常生活での居心地の良さなど、内面的な要素を重視することで、長く安心して一緒に過ごせるパートナーを見つけやすくなります。
心身ともに魅力的でいる努力をする
熟年婚活では、第一印象も重要です。
年齢を重ねると自然と体型や健康、外見に変化が出ますが、服装やヘアスタイル、清潔感を意識するだけでも印象は大きく変わります。
また、体力維持や健康管理を心がけることで、アクティブなライフスタイルを楽しめることもアピールポイントになります。
心身ともに魅力的でいることは、自信を持って婚活に臨む上で欠かせません。
婚活パーティーに参加してみる
実際に婚活パーティーや交流イベントに参加することで、出会いのチャンスを増やすことができます。
オンラインやマッチングアプリも有効ですが、直接会って話すことでお互いの雰囲気や価値観を確かめやすく、交際に発展する可能性も高まります。
初めて参加する場合は、少人数制や同年代対象のイベントから試してみると安心です。
また、無理に多くの人と会おうとせず、自分のペースで出会いを楽しむことも大切なポイントです。
参考文献:婚期がどんどん遠ざかる… 婚活で失敗しやすい女性の特徴とは
熟年婚活で人生後半をより豊かに
熟年婚活は、60代からでも新しい出会いや人生のパートナーを見つけられる貴重なチャンスです。
平均寿命の延びや定年後の生活の変化、配偶者との死別などをきっかけに、多くの方が再び人生を共に歩む相手を求めています。
一方で、過去の経験や価値観、介護や相続の問題など、年齢ならではのトラブルに注意する必要もあります。
しかし、熟年婚活には老後を一緒に楽しむパートナーができる、経済的な負担を分けられる、家族や周囲に安心感を与えられるといった多くのメリットがあります。
成功させるためには、パートナーに求める条件を柔軟に見直すこと、心身ともに魅力的でいる努力をすること、そして婚活パーティーなどの出会いの場に積極的に参加することがポイントです。
これらのポイントを押さえることで、熟年婚活でも理想のパートナーと出会い、人生後半をより豊かに過ごすことができるでしょう。
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