周囲の人が離れていく…… 職場で嫌われる発言5選
「あの人、いつも言葉にトゲがあるなあ……」「なんであんな言い方しかできないんだろう」こんなふうに、職場の人の発言に悩んだことはありませんか?職場での発言は、人間関係の構築や自分自身のイメージに直結するもの。たとえ悪気がなくても、不用意な言葉が周囲に与える影響は大きいのです。そこで今回は、職場で嫌われる発言5選について、具体的なエピソードや体験談とあわせてご紹介します。職場で慕われるために心がけるべきポイントについてもあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
職場で嫌われる発言5選
まずは、職場で嫌われる発言5選について詳しくみていきましょう。
上から目線のアドバイス
部下や新人に対し、無意志に上から目線のアドバイスをしてしまう人は多いようです。
「ミスをしてしまい落ち込んでいたら、年配の同僚に『私の若い頃はそんなこと絶対にしなかったけどね。ちゃんと考えればわかるでしょ』と言われました。励ましどころかただの自己アピールにしか聞こえず、余計に傷つきました」(女性/30代/販売業)
具体的な改善点を伝えないまま、ただ相手を否定するだけの発言はご法度。
過去の経験を共有するなら、「自分のときはこういう方法で対処したよ」と、役立つ情報を提供する形を意識しましょう。
ネガティブな愚痴や文句
職場で愚痴や文句を聞く機会は結構多いものですよね。
軽く受け流せる程度のものなら問題ありませんが、内容や頻度によっては周囲の士気を下げたり、関係性に影響を与えたりするため要注意です。
「休憩中、毎日のように上司の文句を言ってくる同僚。『あの人は何も分かってない』『私ばっかり仕事が多い』といったネガティブな話ばかり……。まともに聞いていられず、最近はこっそり席を外すようになりました」(女性/20代/会社員)
煮詰まっているとき適度にガス抜きをするのは大事ですが、あまりに度を越していると聞く側にストレスを与えるだけ。
愚痴を聞く側も、負担を感じたら上手に距離を取ることが大切です。
他人をけなす発言
他人をけなす発言は、それまで築いてきた信頼関係を崩壊させる原因ナンバーワン。
職場の雰囲気を確実に悪化させるため、絶対に避けましょう。
「同僚のAさんがミスをしてしまったとき、先輩が大きな声で『あの人、ほんと使えないよね』と笑いながら発言。その場にはAさんもいたのですが、後日『ここにいるのが辛い』と転職を決意したそう。チームの雰囲気も悪くなり、皆がギスギスしてしまいました」(女性/20代/会社員)
たとえ軽い冗談のつもりでも、相手にとっては大きなストレスになる可能性があることを忘れてはいけません。
こうした発言は周囲の人にも不快感を与え、結果的に自分自身も気まずい思いをすることになります。
過去の実績や経歴の自慢
過去の実績や経歴の自慢は、周囲から反感を買うケースが多いため避けるのが吉。
「年上の上司が『こうすれば絶対にうまくいく』と昔の成功例をもとにアドバイスしてくれるのですが、現状に合っていないことが多いんですよね……。実際に試したら非効率的すぎて失敗。職場全体がモヤモヤした空気になりました」(男性/30代/IT関係)
このように、成功例の共有は必ずしも後輩や同僚の役に立つとは限りません。
頻繁に自慢話をすることで周囲に不快感を与えてしまい、「いつも同じ話ばかり……」とうんざりされてしまうことも。
宗教・政治・スポーツなどのデリケートな話題
職場は多様なバックグラウンドや価値観を持つ人々が集まる場所であることも忘れてはいけません。
中でも、宗教・政治・スポーツの3つの話題は特に慎重に扱うべきであるといわれています。
これらのテーマは、人の信念や感情に深く関わるもの。
意見が分かれやすく、最悪の場合、議論がエスカレートしてトラブルの火種となる可能性もあるため要注意です。
万一、話題になったとしても、中立的な姿勢を保ち、個人的な意見はひかえることをおすすめします。
職場で慕われるために心がけるべきこと
では、職場で慕われるためにはどのようにふるまうべきなのでしょうか。
ここでは、信頼関係を築くために心がけるべき3つのポイントについてご紹介します。
誠実な態度
周囲の信頼を得るには、言葉や行動に一貫性を持ち、誰に対しても裏表のない対応をする誠実さが不可欠。
約束や締切は必ず守る、ミスは正直に認めて迅速に対応するなど、小さな行動一つひとつを積み重ねていきましょう。
また、特定の人だけに親切にするのではなく、全員に平等な態度を取ることも大切。
無意識に贔屓をしないよう、誰に対しても同じトーンで接することを意識してみて。
柔軟性を持つ
職場では、急なスケジュール変更や想定外のトラブルが起きることも珍しくありません。
予定外の状況に対して柔軟に対応できる人は、周囲から信頼される貴重な人材として大切にされます。
トラブルに対応できる柔軟性を鍛えるためには、普段から頭の中で「もし○○が起きたら」というシナリオを考えておくことが大切。
困難な状況をもチャンスに変える心がまえが、職場での信頼と評価を高める鍵となります。
「この人がいれば安心」と思われる存在になれば、同僚や上司から慕われること間違いなし。チーム全体の生産性向上にも貢献できるでしょう。
聞き上手になる
仕事で失敗したとき、時には具体的なアドバイスをもらうより、ただ話を聞いてほしい気分になる人もいるでしょう。
「上手くいかないときにいつも話を聞いてくれて『それって大変だったね』『それでどうなったの?』と話を引き出してくれる同僚がいます。周りの人もみんなその同僚を信頼していて、相談ごとはまず彼女に持ちかける人が多いですね」(女性/30代/IT関係)
困っている人に「大丈夫?」と声をかけ、相手が話しやすいように自然な雰囲気を作るのは案外難しいもの。
けれど、聞き手が相槌を打ちながら耳を傾けるだけで、話し手の心は自然と軽くなります。
信頼が鍵! 職場で愛される人になろう
職場は、さまざまな価値観を持つ人が集まる場。
たとえ意見や方向性が異なっても、相手の考えや行動を否定せず、まずは受け入れる姿勢を持つことが大切です。
たとえば、朝や帰りの挨拶を忘れずに行う、「ありがとう」や「お疲れさま」といった感謝や労いの言葉を積極的に使うなど、できることはたくさんあります。
信頼は一日にして成らず。日々の小さな行動を積み重ねて、より働きやすい環境を作るよう努めましょう。
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