ケチと倹約の違い4つとケチに見られてしまう行動とは
「ケチ」は悪い意味で使われる言葉であり、お金をやたらと出し渋る人は評判が下がります。反対に「倹約」と聞けば印象が異なり、お金の管理がしっかりできると人から一目置かれやすいもの。言葉一つで大きく見られ方が変わるので、とても不思議ですね。どちらも節約という点に変わりはないものの、在り方としては全くの別物。お互いの意味を履き違えてしまうと周りに迷惑を掛ける可能性が高いため、2つの違いをよく知っておきましょう。
ケチと倹約は似ているようで似ていない、大きな違いが!
「ケチ」「倹約」と一緒くたに考える人も多いですが、前者はマイナスイメージで後者はプラスイメージが強いのです。
似て非なるものなので細やかな差を知ると、違いがよく理解できるかと思います。
ケチは1円単位まで細かすぎる
ケチな人は1円単位まで割り勘をするなどとにかく細かい!
細部にまで目を光らせればお金は確実に貯まるでしょうが、そのぶん面倒くささが出るので、周囲を巻き込んだ時にドン引きされがち。
面倒な相手と積極的に関わりたい人はいません。
毎回お会計のたびに「1人3,999円ね!」なんて細かく言われたら、「この人と付き合うのはもうやめよう」と誰もが思うはずですから……。
ケチは必要な場面でもお金を出そうとしない
社会人になるとお祝いやお礼、やむを得ない事情などでお金を出さなければならない時がやってくるでしょう。
これらは必要経費ですから、肝心な場面で出費を拒むのはケチ確定。出し渋っても仕方がないのに「え~」とゴネて、嫌々お札を差し出すのは大人として失格です。
ケチな人はお金を遣わないことが正しいという考え。“今は出すべき場面”が理解できないので困ったものですね。
倹約家は必要・不要な出費の線引きをハッキリさせる
倹約とは何が何でもお金を出さないのではなく、あくまで適切な節約ができているという意味。
上記の項目と少し被りますが、倹約家と呼ばれる人々は自分にとって必要・不必要な出費をきちんと分かっています。
なので誰かの誕生日プレゼントやお祝いでお金を出し渋りません。
その代わりコンビニで余計な買い物をしない、出前は月1回までに抑えるなど正しい線引きをしているため、周りに不快な思いをさせずにお金を貯められるのでしょう。
無理をしない範囲での節約=倹約
ケチな人は見境なしに、全ての物事においてお金を出したがりません。つまり無理をしながらお金を貯めているので、要所要所にがめつさが出るのもこれが原因なのでしょうね。
倹約家はケチと違い、できる範囲でコストカットをします。
細かすぎずに自分に無理なく節約を行うのが“倹約”なのです。
「倹約」の意味を勘違いしてケチに見られてしまう行動
自分では倹約と思っていても、いざ実行するとケチ判定まっしぐらの危ない行為というのがあります。
これからお金を貯めたい人、最近お財布がピンチだから節約をしたい人は気を付けましょう。
あまりに細かい部分にまで気を配っていると、ついケチケチしすぎて友達から反感を買ってしまうかもしれません。
誰かと食事をする時、絶対に安いお店を選ぶ
外食が決まり、お店選びを任されたとしたら…… あなたは日頃どのように場所を決めていますか?
きっと同行者の意見を聞き、予算感を合わせた上で予約をすると思います。
この時、ケチな人は自分の理想とする金額感だけでお店を選んでしまいがち。
「とにかく安ければいい」のは当の本人だけで、周りは「もう少し値段が上がってもいいから、クオリティの高いところにしてよ」と思っているかもしれません。
ケチは常に自分の持つ金銭感覚が最優先だからこそ、周りを巻き込んで迷惑を掛けてしまうのです。
洋服、靴、小物などを全く買い換えない
衣類や小物は集め出したらキリがありませんが、一切買い替えないのも考えものです。
毛玉がついた古いニットやコートを何十年も着たり、色褪せたスウェットや傷がついたカバンや靴を平気で使い続けるのは倹約ではなく立派なケチ。
必要なところにお金を落とさなければ、みすぼらしい格好になってしまいますからね。
身なりをしっかりとするのは大人としてのマナー。
節約したいからといってボロボロの衣類を身につけるのは社会人として恥ずかしいので、必要なシーンでケチ根性を出し過ぎないようにしましょう。
交通費を出し惜しむ
駅から徒歩30分の場所や、最寄り駅がない街へみんなで行く時、大人同士なら時間効率や体力面を重視し「じゃあタクシーにしようか」という結論に至るかと思います。
でもケチな人はここで交通費が出るのを嫌がってしまうんですよね……。
あなた1人なら周りのことを考えなくていいので、徒歩もタクシーも自由ですが集団行動となれば話は別。
ケチが高じて周りのことを一切考えないとただの自己中な人でしかないので、必要経費として割り切ることを覚えるのも大切です。
ケチと倹約は違う!ケチすぎると人間関係がこじれるので注意
あまりにケチケチしすぎると周りがあなたに気を遣い、疲れてしまいます。
いつもお金にうるさい人とは付き合い続けるのが難しく、場合によっては人間関係を崩壊させるので窮屈すぎる金銭感覚を持たないようにしましょう。
また自分の感覚を押し付け、相手が息苦しくならないようにするのも周りと円滑にやるための必要な心掛けです。
必要なシーンではきちんとお金を出し、締めるところは締める。
メリハリをつけるだけでケチではなく“倹約”になりますから、この部分を意識すると間違った方向へは走らないでしょう。
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