やりにくい。「年上の後輩」を傷つけない3つの指導法
今回のお仕事ハックは「年上の後輩との付き合い方が分からない」とのお悩みについて、ライターのトイアンナさんがアドバイス。
年上の後輩との付き合い方が分からない
職場の後輩との付き合い方に悩んでいます。今年入ってきた新人の年齢は自分より20歳上。接客業でもあるので、お客様の前で自分が仕事上の立場が上だというところをあまり見せたくないし、だからといってできない先輩扱いもされたくないです。
そんな後輩とどう付き合っていけばいいのか分からず、なかなか距離感がつかめずにいます。仕事は仕事と割り切って接した方がいいのでしょうか。
(30代/販売職・サービス系)
こんにちは、トイアンナです。最近、成果主義や能力主義が導入され、「年上の部下、後輩」が生まれるようになりました。
これまでは年次も年齢も「先輩なんだから」という顔をできたわけですが、指導しなければいけない部下や後輩が自分よりも年上 となると、そうはいかない状況。
ましてや年上へ向けて指導しているシーンなど、お客様には見られたくないですよね。今回は「年上の部下、後輩」をマネジメントする秘技をお伝えします。
■指導は1対1でやる
まず、お客様の前では「後輩を絶対に指導しない」方針を取りましょう。もともと、接客業の客側は「叱っているシーン」を見るのが苦手なものです。みなさんも、お店で叱られているスタッフを見て、嫌な気持ちになったことはありませんか?
たとえ指導が正しくても、その風景は見せないのが鉄則。どうしても指導すべきことがある時 は、1対1の時 だけにしましょう。お客様がいない店内や、お互いにまったり話せるお茶の場、そして閉店後などに優しく指導できればベストです。
■年齢をできる理由にしない
「もう○○歳なのに、なぜこれができないの?」と、年功序列で育った社員は思いがちです。しかし、能力主義では年齢と能力が比例しません。
ですから、年齢を理由に指導しても相手へ伝わらないどころか、無駄に傷つけるだけとなってしまいます。そこで、代わりに「年次が○年目になるまでに、XXができるようになっていれば素晴らしいと思います」といった年次での表現をしましょう。
■成長した点や良かった点は具体的に褒める
そして、成長が感じられたり、良い対応をしたりした時は、どこが良かったのかを具体的に褒めてあげましょう。
「いまの接客、すごく良 かったですよ。お客様も喜んでいらっしゃると思います」
「とっさの判断で在庫を確認しにいったの、いい判断でしたね。確かに、せっかく紹介しても欠品していたらお客様のご迷惑になりますものね」
「前より笑顔でハキハキ話せるようになってますね」
というように、少しでも成長が感じられたらポジティブな言葉でそれを伝えてあげましょう。 褒めた方が人は伸びますから、後輩の成長にもつながりますし、「できる先輩」としてあなたのことを慕ってくれるはず 。
そうすれば、後輩との距離感も自然と縮まりお互い働きやすい関係性になると思いますよ。
Point.
・指導をする時 は1対1でのコミュニケーションを心がけて、周りに聞こえない配慮を
・年齢ではなく年次で成果を査定するクセをつけましょう
・良かったことは具体的に褒めてあげることで 、後輩 の自己肯定感を上 げ更なる成長につなげてあげましょう
(文:トイアンナ、イラスト:黒猫まな子)
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