「付き合って」「無理!」何度も告白し続けてもうまくいかない理由
はじめまして。アラサーで婚活中の「いう」です。
普段はTwitterやブログで恋愛相談を受けたり、婚活体験談や恋愛について思っていることをつらつら書かせていただいています。
私は現在進行形で「イタい恋」をし続けている、通ってきた道全てが黒歴史みたいな女ですが、今回は思い返しただけで恥ずかしい「イタい失恋」について書かせていただきます。
■「そんなにかっこよくないな」と思いつつ、一瞬で走り出した恋
彼に恋に落ちたのは、大学時代。友達に彼を紹介された時です。一目ぼれなんて滅多にしない私が、なぜか一瞬で恋に落ちてしまいました。
今思い返してみると、いわゆるイケメンとは程遠い男性だったのです。いや、当時の第一印象も「そんなにかっこよくないな」でした。
自分でもおかしいと思うのですが、私が「そんなにかっこよくないな」と思ってしまう時は、大体その男性を気に入っているということに最近気づきました。普段は人の容姿にそこまで敏感じゃない私にとって、こんな感想が出てくること自体、脳が刺激されている状態のようです。
「そんなにかっこよくないな……」
彼を見てそう思った瞬間には、すでに恋が走り出していました。私は彼のことが大好きになり夢中で追いかけ始めたのです。それからは彼と会う度に「ねぇねぇ元気?」とまとわりついていました。
好き好きオーラ全開で相手に駆け寄っていたものだから、彼の男友達には「いうちゃんってお前のこと好きだよな。絶対好きだよ。どう見ても好きだよ」と目の前で言われることも。
その通り。誰から見てもわかるくらいに好きでした。
家で下手な彼の似顔絵を描きながら、彼のことをろくに知らないくせに「○○君って実は暗いのに人前じゃ明るいふりをしているんだよねぇ」と分析して自分に酔っていました。
すでにイタい。
■告白を決意! しかし告白する前に彼から言われた言葉とは……
ある日、とうとう彼を遊びに誘って告白しようと決意し、彼と焼肉に行くことになりました。
私とのデートに彼が来てくれている! というだけで浮かれる気持ちを隠し切れません。焼肉を食べた後、公園に行って告白しようと計画を立てていました。
ところが、注文したカルビを食べ始めた時、彼が言ったのです。
「俺、君と付き合えないから」
……え?
なんと……告白する前から振られました。せめて、告白くらいさせてくれ。公園でかわいく告白するプランがあったのに、焼き肉屋でカルビ食べながら振らないでくれ。
■振られた。だが試合はまだ終わっていない
普通ならここで試合終了です。カルビを食べ終わったら外に出て、諦めて解散……という流れになるでしょう。
ですが、私は引きませんでした。むしろ何かのスイッチが入り、引けなくなっていたのです。
告白前に断られているにも関わらず、私は彼に頼み込みました。
「お願い! 付き合って!」
彼はあっさり断りました。
「いや、ごめんね。本当に」
「絶対に付き合って! お願い! 好きにさせてみるから! せめて理由を教えて!」
「いや、あのちょっとなんて言うかね……」
「なんで! なんで! 一回だけ! 一回だけでいいから付き合って!! 騙されたと思って付き合って!」
焼き肉屋で半泣きで交際を頼みこむ女子大生。だいぶしつこくてイタい。私は告白し続け、彼は断り続け、根比べみたいになってしまいました。
今の私なら、情けないからやめろと女子大生の自分を引きずって焼肉屋から出るのですが、当時の私は粘りました。
しかしその結果、粘ったにもかかわらず彼からOKは出ず……私は諦めました。この時点でかなりイタいのですが、極めつきは、最後に握手を頼み、握手しながら「なんか……少女漫画みたいだね」と彼に言ったこと。
いや、どこがだよ⁉ って感じです。彼は案の定、苦笑いしていました。
■彼に振られた本当の理由が発覚
こんなにしつこく私が折れなかったのは、彼は振る理由をぼかしてきて、他に好きな人はいないと言っていたからです。好きな人がいないなら、私にもチャンスがあるかも? と思っていたのです。
ですが、後日、彼には熱烈片思い中の好きな人が居ると共通の友人経由で知りました。しかも大学でも一番かわいいと有名なあの子。
「なんだ……こんなの無理じゃん。〇〇くん、本気の面食いじゃん。隠さないで言ってよ……」
そこでようやく恋心が消えました。
■イタい恋から得た教訓「しつこくして人の心が動く事なんてないので振られたら引くしかない」
この経験から学んだことは、告白で粘り勝ちなんてありえないので引くことが大事だという事です。しつこくして人の心が動く事なんて絶対にありません。むしろ迷惑でさらに嫌われます。
むしろ、去り際が美しい方が、逃がした魚は大きいと感じ、彼を惹きつける可能性が上がります。
さすがにここまでしつこい女性はいないでしょうが、「私もしつこくしてたかも……」と誰かに共感していただけたり、「やばすぎ……気をつけよう」と、誰かの反面教師になれたりしたら幸いです。
(文・いう、イラスト・菜々子)
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